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光一
「と、どうだね(・`ω・ )?」 |
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鳴島
「何をドヤ顔で『どうだね?』なんですかぁ?」 |
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光一
「私って、とってもとっても、
妻思いの夫だと思わないかい?」 |
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鳴島
「マスターという人間の、
一体どういう側面からですかぁ?」 |
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清香
「どの側面からそう判断すれば良いんですか?
証明も無しにそう言うのは…………」 |
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光一
「あれ!?
なんか私の人格を否定していない!?
今日の日記を見てみたまえよ?」 |
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鳴島
「……………………
『嫁を性のはけ口にしている』」 |
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清香
「このような記事のどこに、
妻想いの側面を見出せば?」 |
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光一
「ちょっと!!
全体をちゃんと読んだ上で言いたまえよ」 |
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鳴島
「とりあえず、
仕事仲間の方たちと話をしていて」 |
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清香
「ソープランドに行くって話ですよね?」 |
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光一
「そう話しちゃうと、
私が通ってるみたいだろ!?」 |
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鳴島
「で、他の仕事仲間の方は、
ソープランドに行かれていると」 |
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光一
「で、私はちゃんと言ってるでしょ?
『嫁がいるから行かない!』
ほら、私ってすごい妻思い(・`ω・ )!!」 |
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鳴島
「いや…………」 |
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清香
「それが普通です」 |
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光一
「あれ!?」 |
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鳴島
「そもそもこの話の軸心は、
『性的欲求をどこで晴らすか?』
ですよねぇ?」 |
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清香
「ソープ嬢を相手に欲求を晴らすか、
奥さん相手に欲求を晴らすか……
それだけの話ですよね?」 |
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光一
「あれ!?
そういう話になるの!?」 |
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鳴島
「しかもマスターの言い分ですと、
『嫁がいるから、ソープランドへ行かない』」 |
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清香
「逆説的に、
『結婚してなかったら、
性的欲求を満たすために、
ソープランドに通います』
って言っているわけですよね?」 |
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光一
「そういう解釈になるの!?」 |
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鳴島
「そうじゃない人間が、
嫁さんが嫌がっているのに、
『コスプレエッチ』強要するんですかぁ?」 |
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清香
「これだから男という生き物は、
ホントにロクでもないんですよね」 |
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光一
「なんか、私が責められているように聞こえるけど、
これは気のせいかね?」 |
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鳴島
「そう感じるとするなら」 |
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清香
「マスターに何か負い目があるのでは?」 |
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光一
「おかしい…………
おかしいぞ?」 |
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鳴島
「何がですかぁ?」 |
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光一
「私は、君たちに、
『マスターって奥さん想い♪
すっごい素敵な旦那様ですね』
って誉められるために、
今日の日記を紹介したはずなのに」 |
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鳴島
「『ソープランド行く行かない』って、
こんな話のどこから、
マスターを誉める話になれるんですかぁ?」 |
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清香
「残念ながら、それは不可能ですね」 |
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光一
「不可能とまで!?」 |
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鳴島
「マスターが女性のことを、
性的欲求の対象としてしか見ていない。
そうとしか映らないんですがぁ?」 |
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清香
「そんな記事から、
どうやってマスターを持ちあげればいいか?」 |
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光一
「ちょっと、君達!!
あまりにも誤解を招くような言い方!」 |
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鳴島
「いや、誤解ではなく真実かと」 |
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光一
「いや、このまま君達の好きに言わせると、
全国各地の私の女性ファンが減るよ?」 |
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清香
「奥さん以外の女性を意識する時点で、
到底、『素敵な旦那様』ではないかと」 |
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鳴島
「女性だったら誰でも良いんですねぇ?」 |
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光一
「いや、誰でも良いわけではない!」 |
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鳴島
「ホントですかぁ?」 |
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光一
「真実真実!!」 |
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清香
「……………………」 |
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光一
「巨乳の若い女性に限る!
女性誰でもOKという事ではない!」 |
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鳴島
「……………………」 |
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清香
「……………………」 |
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光一
「……………………」 |
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鳴島
「ホント男っていうのは…………」 |
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清香
「どうしてこんな思考しか出来ないのか」 |
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光一
「あれ!?
やっぱり私への人格攻撃!?」 |