4/30(土)

確認しましょうよぉ……


鳴島

「うふふふふ♪

やっぱりマスターってば、

ドジなんですねえ
鳴島

うるさい!!

君に言われるのが、

一番ムカツクと

何度言わせれば気が済むのかね?」
鳴島

「でもぉ、

袋の口がどっちか確認しないで、

中身を地面に落としちゃうなんて、

やっぱり抜けてますねえ♪
光一

「う、うるさいなあ……」
鳴島

「普段私のことを

ドジだの何だの言ってるけど、

マスターも

案外カワイイ面があるんですねぇ♪
光一

「それは

誉めていない事に気づきたまえ
鳴島

「それでしかも、

恥ずかしいあまりに、

店を飛び出すとかぁ
光一

い、言うな!!

あんな出来事は、

記憶とともに、

ドイツに置いてきたんだ!!

そう。日本に帰ってきた私は……」
鳴島

「挙句、

ドイツ最後の晩御飯は、

そのホコリまみれのパンだったと
光一

そ、それ以上言うな!!

止めろぉぉ!!
鳴島

「買いなおせば良かったですのに」
光一

「そんなもったいないことはできん。

少しホコリがついたくらいで捨てるなど。

どんな物だって、

作った人の気持ちがあるし、

世の中食えない人だっているんだから」
鳴島

「マスターって、

変なところで律儀ですよねぇ」
光一

「人として常識だろう?」
鳴島

「まあ、そうかもしれませんね。

でも、常識うんぬんならば、

マスターも袋の口の上下くらいは

確認しましょうね♪
光一

「ふ、ふん。

たまたま運が悪かっただけだ」
鳴島

「……………………」
光一

「ん?

なんだね?」
鳴島

すねた子供みたいで、

カワイイですねぇ♪
光一

し、失礼な!!

私は君よりも年上だぞ?

1980年10月生まれの24歳だ!

それをたかだか二十歳の小娘が、

子ども扱いだと!?」
鳴島

「そうやってぇ、

ムキになるあたりも

子供っぽいですよねえ♪
光一

「む……ぐぅ……」
鳴島

「なんだかんだと言っても、

失敗だってするし、

一見堅そうな大人なのに、

子供っぽい一面もある。

それでいいんじゃないんですか♪」
光一

「少なくとも、

20代半ばにもなって、

子供っぽいと言われるのは拒否したい」
鳴島

「まあまあ。

それだけ若いって事で♪」
光一

「とりわけ、

普段の行動が、

子供と同じな君には

言われたくないが?
鳴島

にゃんですって!?
光一

「すぐにキレて、

人を刺すは、

幽霊怖いだのなんだのと……」
鳴島

「幽霊は

誰だって怖いじゃないですかぁ」
光一

「まあ、幽霊とかはともかくだ。

分別有る大人が、

キレて人を負傷させるなど、

まったくもってダメダメだと思わんかね?
鳴島

ムッ!
光一

ほら、怒った
鳴島

お、怒ってなんかないですよ?
光一

「ほほぉ……

それは感心感心」
鳴島

「ま、まあ。

私だって成人女性ですからね♪

この位で怒ったりしませんよ」
光一

「ふむふむ。

大人な女性か……

それならば

いかなる事にも心動かされない

落ち着き有る態度も必要だし……」
鳴島

「そ、そのくらい余裕ですよ」
光一

「しかし、

きっちり大人な女性かどうか、

確認をせねばならんな。

あそこまで私をコケにしたからには」
鳴島

「どう確認したって、

私は大人ですよー♪

未だにさっきのことを

根に持っているマスターの方がぁ、

子供子供ぉ♪
光一

「ほぉぉ……

言ったね?

それでは確認しようではないか?





プチプチ……ごそごそ……





ムニュムニュ





鳴島

にゃあぁっ!?





さわさわ





鳴島

「か……か………」
光一

「ふうむ……

たっぷり詰まった手触り良い巨乳♪

くびれた腰。

そして良い尻!!

まあ、この点だけでなら

大人の女合格…………」
鳴島

「……………………」
光一

「む?

どうしたかね?

確認は済んだが……

結果に不満でも?」
鳴島

「さっさと、

ブラウスとスカートの中に

潜り込ませた手をどかせー!!

ですぅ」





バギ!!





光一

が、ガベラァ!!

ふ、服や下着越しでなく、

ちょ、直接触らねば、

か、確認できな……

ひ!!

な、殴らな……ボブゥ!!
鳴島

「はあはあ……

油断も隙もないんですからぁ!!

な、何が確認ですかぁ!!

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