5/25(水)

3倍速


光一

「と、そういうわけで、

ENEOSのセンスに驚かされたワケだよ
鳴島

「はぁ……

赤ければ3倍速ってヤツですかぁ?
光一

「まさか、

自社製品の紹介を、

同じカラーリングだからって、

シャア専用と書くのは驚かされた
鳴島

随分と安直な考えですよねぇ……
光一

「というか、

ENEOSのバッテリー=赤

シャア専用機=赤

という共通点しかないのだが
鳴島

ENEOSの店員は、

ガンダムオタクってことですねぇ。

ガンダム知らなかったら、

全然意味不明の宣伝なのに……」
光一

「ネタのわかる私はウケたが、

普通に考えれば、

意味不明か、

オタク店員と思われて、

客に引かれるな
鳴島

へぇ〜

自覚あるんですかぁ?
光一

「何のだね?」
鳴島

マスターだって、

オタク店員じゃないですか
光一

はぁ!?
鳴島

あ、違いましたぁ。

オタク店長ですよねぇ♪
光一

ど、どこがだね!?

私は好青年ではないか!!

名誉毀損もいいところだよ?
鳴島

オタクじゃないって言うならぁ、

コミック紹介で、

『萌え〜』

とか言わないですよねぇ?

しかも、

マンガのキャラに、

『結婚してー!!』

なんて、

オタクそのものじゃないですかぁ
光一

う、うるさいうるさい!!

私をそこらのオタクと混同するな!
鳴島

へぇぇぇ……

オタクなんかに、

区別なんてあるんですかぁ?
光一

あ、当たり前だ!!
鳴島

「じゃあ、

言ってみてくださいよぉ♪」
光一

「うむ。

わかりやすく

行動で示してやろう
鳴島

「へぇぇぇぇ……

どんな…………」





むにゅぅぅぅぅ♪





鳴島

ぁぅ!?
光一

「このように、

私は2次元の女では

まったく満足できん!!

つまり……

綾香君の胸を揉みしだくように、

リアルな女性の身体を

求めるという点で……

って、あ、あの〜……
鳴島

「……………………」
光一

綾香さん。

目が笑っておりません。

ついでに言わせていただければ、

表情も笑っておりませんが?
鳴島

「……………………」
光一

「あ、綾香君。

い、いけないよ。

私だって、

嫌いな女性の胸は揉まないよ?

つまり何というべきかね……

ま、待ちたまえ!!

包丁で刺されたら、

私、私は…………」





ドス!!





どさっ……





鳴島

「マスターがしたことはぁ、

オタク以前の問題ですぅ!

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