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光一
「〜♪ 〜♪」 |
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鳴島
「……………………」 |
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光一
「〜♪ 〜♪」 |
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鳴島
「マスター、何をしているんですかぁ?」 |
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光一
「うわっ!?
って、綾香君か。驚かせないでくれたまえ」 |
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鳴島
「仕事中に携帯をカチャカチャいじって
何を熱心に見ていたんですかぁ?」 |
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光一
「あー、いや……はは、はは」 |
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鳴島
「携帯の画面を手で押さえてるあたり、
怪しいですねぇ……何してたんですかぁ?」 |
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光一
「大したことじゃない。大したことじゃない」 |
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鳴島
「じゃあ、見せてくださいな♪」 |
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光一
「あ〜、あ〜……ははは」 |
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清香
「マスター、これどこに片付けますか?」 |
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光一
「ん、あー、それはね」 |
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鳴島
「スキあり!!」 |
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光一
「ああ、しまった!!」 |
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鳴島
「何を熱心に見て…………
って、なんですかこりゃぁ!?」 |
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清香
「ん? なになに?」 |
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鳴島
「ちょっとマスター!!
仕事中になんてもの見てんですかぁ!?」 |
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清香
「あー、これはこれは…………」 |
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光一
「いや、そのまあ……はは」 |
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清香
「仕事中に携帯でコミック読んでいて……」 |
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鳴島
「しかも内容が…………
エッチなマンガですかぁ?」 |
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光一
「いや、エッチなマンガ読みたくなるでしょ?
だって、私も男だもの」 |
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鳴島
「時と場合によりますよぉ!
仕事中に読まないでください」 |
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清香
「外で読む場合は、
少し人目を気にした方が…………」 |
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鳴島
「そうですよぉ、全くその通りです。
女の子が働いている職場で見るなんてぇ」 |
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光一
「おおぅ……非難が集中している」 |
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鳴島
「当たり前ですぅ!」 |
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清香
「こればっかりは同情しかねます」 |
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光一
「だから隠れて見ていたのに……」 |
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鳴島
「だからぁ、仕事中ですよねぇ?」 |
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光一
「私の大学時代の親友なんて、
大学のPC室や図書館で
堂々としていたもんだけどねえ」 |
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鳴島
「何をですかぁ?」 |
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光一
「以前話をした友人がいるじゃない」 |
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鳴島
「あー……10歳以上はババアで、
6歳以下の女子しか眼中にないっていう……
変態さんの友達でしたっけぇ?」 |
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光一
「そう、その友人」 |
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清香
「で、彼が何をしていたんですか?」 |
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光一
「大学のPC室や図書館ってみんな使うでしょ?
当然多くの人が出入りしているんだけどさ」 |
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鳴島
「まぁ、そうかもですねぇ」 |
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光一
「彼はその場所で…………
あられもない画像と動画を収集していたよ」 |
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鳴島
「ド変態じゃないですかぁ!!」 |
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清香
「通りがかった人や、
後ろのPCを使っている人が女性の場合……
完全にセクハラそのものですね」 |
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光一
「さすがに私も隣あった席には
とても座れなかった…………
だって、一緒に変態扱いされちゃうもの」 |
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鳴島
「そりゃそうでしょう」 |
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光一
「そうやって堂々と恐ろしい事をしている彼になら
『場所や時間、人目を気にして』
と言うべきかもしれないねえ」 |
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鳴島
「そういう特異な友人を例に挙げられても、
マスターがしていた行為が問題な事に
変わりはありませんからね?」 |
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光一
「あれ!?」 |
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清香
「次に同じ事をしていたら、
これは会議ものかと思いますよぉ?」 |
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光一
「あれ?
ボク雇い主なのに!?」 |
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鳴島
「だったら時と場合をわきまえてくださいな」 |