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光一
「ふぅーむ…………」 |
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鳴島
「おはようございますぅ♪」 |
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光一
「うむ、おはよう。
そうそう、綾香君」 |
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鳴島
「なんですかぁ?」 |
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光一
「前回、夏は暑くてジメジメするからイヤだと言ったじゃないか」 |
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鳴島
「あー……マスターが駄々こねていましたねぇ……
暑くなるくらいなら、地球が滅べばいいのにって」 |
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光一
「夏に数少ない良い事をね、
お客様が教えてくれたのだよ」 |
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鳴島
「ほぇ?」 |
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光一
「ほら、これこれ」 |
『すまいる すらいむ』管理人ももこさんより♪
ウェイトレス鳴島の水着イラスト!!
ビバ!! 水着(女性限定)!!ヽ(´▽`)/
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光一
「水着があるじゃないか!!
ももこさん、ありがとうございます!!
まさに……まさに女性の視点から、
素晴らしい事に気がつかせていただきました!!」 |
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鳴島
「……………………」 |
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光一
「つまり、夏を快適に過ごす方法があったんだよ!!」 |
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鳴島
「……………………」 |
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光一
「綾香君!! 業務命令だ!!
夏の間は水着で接客したまえ!!」 |
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鳴島
「やっぱり言うと思いましたぁ!!
絶対にイヤですぅぅぅぅ!!」 |
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光一
「良いじゃないか!!
君は涼しいし、私は目の保養になるし、
お客さんもきっとうなぎ昇りだよ!!」 |
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鳴島
「お客さんもマスターも、
私をイヤラシイ視線で見るだけじゃないですかぁ!!
イヤですよぉぉぉ!!
というか、それじゃあ喫茶店よりも、
イメクラとかじゃないですかぁ!!」 |
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光一
「……………………」 |
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鳴島
「なんですかぁ?」 |
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光一
「…………健康的でスタイルの良い女性。
その水着姿って……たまらないよね?」 |
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鳴島
「知りませんよぉ!!」 |
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清香
「お姉ちゃんはスタイルが良いからいいよねえ……」 |
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鳴島
「どこから出てきたの!?」 |
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清香
「お姉ちゃんが水着で仕事しないなら、
私がしようかな〜?」 |
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鳴島
「何故っ!?」 |
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清香
「……………………
お姉ちゃんのファンを奪えるかもしれないし」 |
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鳴島
「何それ!?」 |
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光一
「あー、さすがに高校生にはさせられないよ。
というか、清香君。
若いんだからもっと自分を大事にしよう」 |
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清香
「はい。そうですね」 |
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鳴島
「私には水着姿で仕事しろって迫るクセに……」 |
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光一
「いや、第一に清香君は仕事できるもの。
飲み込みもいいし…………
綾香君が勝てる要素……どこにもないじゃん?」 |
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鳴島
「何か一つくらいはありますよぉ……
ここで働いて7年になるんですよぉ?」 |
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光一
「いや、残念だが……無い。
少なくとも1年後には仕事力は逆転だろう」 |
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鳴島
「うえっ!?」 |
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光一
「仕事ができない綾香君でも、
みんなが持っていないモノを持ってるだろ?」 |
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鳴島
「何をですかぁ…………」 |
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清香
「その憎いまでのオッパイ……オッパイ!!
私は貧乳なのに!!
同じ姉妹なのに…………
何でそんなにスタイル良いの!!」 |
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鳴島
「ちょ、何触ってるの!?」 |
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光一
「君の武器といえば、
君の身体しかないではないか。
どんどん水着を着て仕事して、
この夏はお客を増やしてもらわないと困るよ?
仕事が出来ない分、どこかでカバーしなくてはね?
ただえさえでも、ミスが多いんだから」 |
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鳴島
「い〜や〜で〜すぅ〜!!」 |
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光一
「ここを見てるお客さん方が、
綾香君の水着姿をたくさん提供してくれたら……
この夏は綾香君の水着祭りになるのにねぇ……」 |
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清香
「は〜あ…………
お姉ちゃんが羨ましいなあ……」 |
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鳴島
「何で私ばかり恥ずかしい格好させられるんですかぁ!?
って、清香!!
どこが羨ましいのよぉ!!
単なるセクハラでしょ、これ!?」 |
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光一
「セクハラ?
何を言うかね。立派な仕事。
店のPRとしてウェイトレスが水着になる。
ただ、それだけの事ではないかね」 |
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清香
「確かに話題になるだろうから……
お客さん増えるかも!!
お姉ちゃん、良かったね♪」 |
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鳴島
「私はよくない〜!!」 |
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光一
「君が我慢すれば全て済む。
私、嬉しい。お客も増える。万々歳!!」 |
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清香
「そうそう。
お姉ちゃんが給料以上の働きをするチャンスだよ!!」 |
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鳴島
「……………………」 |