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光一
「あー、最近は暑くなってきたな……
綾香君、アイスコーヒー淹れてくれ」 |
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鳴島
「はいはーい♪」 |
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光一
「しっかし…………
最近は本当に蒸してきたなあ……」 |
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鳴島
「はい、どうぞ♪」 |
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光一
「お、ありがとうね……
いやー、暑いときはアイスコーヒー……」 |
光一「ブバァ!!」
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鳴島
「うわっ!?
マスター汚いですよぉ!!」 |
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光一
「ブバァ……ゲホゲホ!!
綾香君、これ…………
めんつゆじゃないかね!!
どんだけベタな間違いだね!!」 |
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鳴島
「マスターにはめんつゆで十分」 |
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光一
「何でだね!?
って、ワザとかい!!」 |
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鳴島
「もちろんワザとですよぉ♪
私がマスターなんかにぃ、
まともにコーヒー淹れてあげるわけ
ないじゃないですかぁ♪」 |
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光一
「笑顔で何を言うかね!?
いつもいつも…………
何で私がこんな扱いを……」 |
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鳴島
「えー…………
何でか分かりませんかぁ?」 |
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光一
「最近こんな扱いばっかりされているが……
君に対しては、何もしていないではないかね?」 |
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鳴島
「いやー…………
全国の女性の気持ちを代弁したのですよぉ」 |
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光一
「私は女性に対しては紳士的だと思うのだが」 |
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鳴島
「今日の記事を見て
よくそんな事が言えますねぇ……」 |
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光一
「今日の記事…………
そんなにぶっとんだ事、書いていたかねえ?」 |
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鳴島
「無自覚!?
彼女がいるのにも関わらず、
スナックでママの胸を触ったとか!?」 |
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光一
「仕事上の付き合いなんだから
仕方がないではないかね!!
そこで変に固い反応したら
仕事の人間関係に支障が出るではないか!」 |
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鳴島
「これだから男って生き物は……」 |
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光一
「その場の雰囲気ってものがあるんだから、
それを無視するわけにはいかないでしょ?
それが仕事ってもんなの!!」 |
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鳴島
「そういうのを言い訳にして、
他所の女性の胸を触ったりすると……」 |
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光一
「だってしょうがないじゃん。
あの場で触らない方がムリだもん!」 |
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鳴島
「それを彼女に報告するのもどうかと……」 |
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光一
「報告しないで黙っているよりマシでしょ?」 |
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鳴島
「そりゃ、そうかもしれないですけどぉ」 |
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光一
「そのままズルズル引きずるような
ドロドロの人間関係を作ったら、
もちろんそれはマズイよ?
でも、これはその場限りの事だし……」 |
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鳴島
「まぁ、そうですけどねぇ……」 |
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光一
「それこそ仕事の付き合いで行ったキャバクラとかで
お姉ちゃんの口紅がついてしまったとしても、
それ以上の関係でなければいいじゃないかね。
仕事としっかり割り切れていればね?」 |
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鳴島
「うーん…………」 |
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光一
「そんなこと言ったら、仕事上さ
他所で色んな人と交流しなくてはいけないわけで
それもダメと言われては……ねえ?」 |
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鳴島
「まあ、それはそれで仕方ないですけどねぇ。
あ、ところでマスター…………」 |
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光一
「何かね?」 |
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鳴島
「今回の件は、
仕事上の付き合いでスナック行って、
ママの胸を触ってきた…………
って話じゃないですかぁ?」 |
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光一
「まあ、そうだね。
なんかその言い方だと……
『ママの胸を触る仕事』って聞こえるけど……」 |
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鳴島
「で、ドロドロした人間関係にならないなら、
他所で女性と何かをしても良いと……
そんな趣旨の事も言いましたよねぇ?」 |
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光一
「ドロドロの人間関係はダメだが、
割り切れる関係ならいいのでは?
互いに不快な思い出にならなければ」 |
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鳴島
「じゃあ、マスター。
他所に出かける際…………
出張でも旅行でもいいですけど、
彼女を同伴していない時にですね」 |
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光一
「うん」 |
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鳴島
「現地の女性と…………
そういった関係持つ事になれたら……
…………どうしますか?」 |
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光一
「それは決まっているではないかね」 |
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鳴島
「んぅ?」 |
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光一
「ありがたく、いただきます!!
目の前に……食べてもいいというシチュがあれば、
男として当然食べますよ!!」 |
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鳴島
「彼女がいるのに!?
他所の女性とも関係を持つと!?」 |
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光一
「ひ、人聞きの悪い言い方だね!
人生は様々な出会いの中でこそ、
深みのあるものになると思うのだよ」 |
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鳴島
「はぁ……やれやれ…………」 |
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光一
「何だね!?」 |
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鳴島
「これだから男って生き物はどうしようも……
結局なんのかんのと…………
理由をつけてはそういう事がしたいだけですかぁ?」 |
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光一
「うー、うん♪」 |
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鳴島
「マスター?」 |
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光一
「何だね?」 |
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鳴島
「次回からマスターにお出しするコーヒー……
めんつゆで済むと思わないでくださいねぇ♪
…………そうですねぇ、
人生をセイサンするカリとか入ってるかも♪」 |