6/30(木)
幸薄そうですよぉ♪
鳴島
「…………う〜ん…………」光一
「なんだね、綾香君?
さっきからうなっていて……
便秘かね?」鳴島
「違いますよぉ。
まったく……
マスターはデリカシーないですねぇ」光一
「む!?
気遣ってやったのに、失礼な」鳴島
「ちょっとは、
女の子に対して
別の意味でも気を遣ってください」光一
「まあ、いいや。
で、何をうなってたのかね?」鳴島
「あー…………
今日のマスターの日記ですけどぉ」光一
「ん?
私の日記?」鳴島
「周りの人からもぉ、
マスターって
幸が薄そうに見えるんですねぇ♪」光一
「……………………」
グリグリグリグリ!!
鳴島
「ひにゃぁぁぁぁ!!」光一
「そんな単語を考えるのは、
この頭かね!!」鳴島
「痛〜い!!
マスターのバカぁぁ!!
何するんですかぁ!!」光一
「幸が薄そう……
なんて単語を、
にこやかに言う馬鹿娘に、
バカと言われたくないわ!」鳴島
「こんな風に
女の子をぞんざいに扱う人はぁ、
幸が薄そうに見えても当然ですねぇ」光一
「まだ言うのかね?」鳴島
「帰りの電車の中で、
女子高生を犯したい願望
持っていた人はぁ、
警察に捕まる人生がオチですよぉ。
幸薄いのは必然じゃないんですかぁ?」光一
「くっ!!
仕方なかろう!!
あのときはアダルトグッズを
カバンに満載していたんだから!!」鳴島
「で、
女子高生を犯す想像ですかぁ……
最低ですねぇ……」光一
「…………
そんな事ばっか言うなら、
君を犯してやろうか?」鳴島
「そしたらぁ、
既成事実だぁー!!
って言ってぇ、
婚姻届を役所に出させますからねぇ♪
どうぞどうぞ〜♪」光一
「ぐぅ…………
そんな事になったら……」鳴島
「マスターはぁ
可愛い女の子と一緒になれてぇ
ハッピーな人生を……」光一
「こんな天然暴走娘を
一生に渡って扶養し続けるのか……
それこそ幸薄い人生だな……」鳴島
「なっ!?」光一
「あー……興が冷めた。
というか、冷静さが戻ったよ。
さ〜て、仕事に戻ろう」鳴島
「何が冷静になったですかぁ!!
私と一緒になればぁ、
マスターはハッピーなんですぅ!!
ほら、私を抱けぇぇ!!
犯せぇぇぇぇぇ!!」光一
「おい、何言ってるんだ!!
綾香君、言ってることがおかしいぞ?」鳴島
「わ・た・し・を…………
犯せー!!!!!!」光一
「ち、痴女かね君は!?
ちょ!!
お、落ち着きたまえ!!」鳴島
「落ち着くのはぁ
マスターの方ですぅ!!」光一
「お、おい!!
しがみつくな!!
離したまえ!!
って、うわっとと……」
がしゃぁぁぁぁん!!
光一
「痛ててて…………
ったく!!
倒れてしまったではないか!!
あー…………
厨房の器具が落っこちて……
ん?
私は何を手につかんでるんだ?」
むにゅ……むにゅむにゅ♪
鳴島
「……………………」光一
「ん、綾香君が下敷きになっていたのか。
てことはこの感触は……
なんだ。綾香君の胸かね」鳴島
「何だとはなんですかぁぁぁ!!
マスターの変態!!」光一
「き、君が悪いんだろうが!!
これは事故!!
しかも、さっきまで
『自分を抱けー!!』
って言ってた娘のセリフかぁ!?」鳴島
「うるさーい!!
マスターのド変態!!
色欲魔ー!!!!!!
死ねー!!!!!」光一
「うわ、何をするやめr…………」
ドスゥ!!
光一
「ほ、包丁は……人を刺すものでは……」鳴島
「いやぁぁぁぁぁ!!
犯されるぅぅぅぅぅ!!!!」光一
「ちょ……
その論理はおかし…………」
ドスドスゥ!!
ガタガタン!!
どさっ……
鳴島
「はあはあ……
これだからマスターは
幸が薄そうなんですよぉ!!」光一
「今日のは全部
君のせいだろうがぁ!!
グフゥ!!」
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