  | 
      光一 
       
      「ほれ見てみ。 
       
      ゴミ拾いで見つかったゴミの画像」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「どれどれ?」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「……………………」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「うわ!?」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「どうよ?」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「いやぁ〜………… 
       
      なんと言いますかぁ……」 | 
    
    
       
       
       
       
       
        
       
       
       
       
       
       | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「このマネキンはぁ………… 
       
      呪われそうですごく怖いですしぃ」 | 
    
    
       
       
       
       
       
        
       
       
       
       
       
       | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「これなんて………… 
       
      エッチなDVDじゃないですかぁ!」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「AV女優、上原美紀のだねえ。 
       
      黒人生中出し………… 
       
      過激だねえ…………」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「ですねぇ………… 
       
      それに…………」 | 
    
    
       
       
       
       
       
        
       
       
       
       
       
       | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「これって…………」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「『男の夜の恋人』 
       
      『ダッチワイフ』 
       
      だねえ。 
       
      男が夜、オナニーするための道具」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「なんてとんでもない物が…… 
       
      こんなの捨てる人いるんですねぇ……」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「まあ、家族に見せられないゴミだな。 
       
      それに、ゴミ出しで見られるのも、 
       
      なんだかためらわれるよなあ」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「あと他にはぁ…………」 | 
    
    
       
       
       
       
       
        
       
       
       
       
       
       | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「これなんて、 
       
      モロにヤバイじゃないですかぁ!!」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「中身はよく分からないが、 
       
      ペットボトル1本に 
       
      ぎっしり詰まったクスリ…………」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「これって………… 
       
      さっきのマネキンとか、 
       
      ダッチワイフと一緒に……」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「捨てられていたみたいだねえ。 
       
      多分、ソッチ系のクスリなんだろうねえ」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「なんて言うかぁ………… 
       
      ものすごい物が捨てられているんですねぇ」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「森や山や川に湖………… 
       
      そうした自然の中に、 
       
      ヤバイと思うものを選択的に 
       
      捨てているということだねえ」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「臭いものにはフタを………… 
       
      まったく人間ってのはヒドイですねぇ」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「自分で使っておきながら、 
       
      一般に見せられないと思ったり、 
       
      処分しにくいものは、 
       
      み〜んな不法投棄だ。 
       
      とんでもないね!」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「他にも、 
       
      冷蔵庫やファンヒーター 
       
      タイヤに種々のゴミ………… 
       
      本当にヒドイものですねぇ」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「作るのも買うのもいいし、 
       
      ダッチワイフとかエロDVDを楽しむのも良い。 
       
      けど、それに対する責任を、 
       
      きっちり取るべきだろう」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「こういうの捨てる人って、 
       
      自分さえよければ全て良し…… 
       
      なんでしょうねぇ」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「捨てられた地域の人が困ったり、 
       
      環境が汚染されるなんて、 
       
      これっぽっちも考えてないんだろうな」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「生産・消費するならば、 
       
      そのマナーも大事ですよねぇ……」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「まあ、そうだな。 
       
      空き缶やタバコなど、 
       
      車の窓からポイ捨てするヤツも多いが…… 
       
      そんなのは人間として問題ありだな」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「こういうの捨てる人たちって、 
       
      仮に自分の部屋の前に 
       
      こういうのが捨てられていたら、 
       
      どう反応するんでしょうねぇ?」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「間違いなくなく、 
       
      『捨てたやつは誰だ!?』 
       
      『責任を取れ!!』 
       
      とかって、わめくんだろうねえ」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「自分でやられて嫌なことを、 
       
      周りに押し付けるってことですねぇ」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「まあ、普通に考えて、 
       
      『こんなものが捨てられたら、 
       
      捨てられた場所の人は 
       
      良い気分しないだろうな』 
       
      と考えられる人は、 
       
      外に不法投棄などしないだろうね」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「『自分の欲せざることを 
       
      他人にすることなかれ』 
       
      とも言いますのにねぇ……」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「お!? 
       
      君にしては珍しく、 
       
      難しい言葉を使うねえ」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「珍しくとは何ですかぁ!! 
       
      まるで私がオバカみたいにぃ!」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「だって、君は基本線では……」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「私はオバカじゃないですぅ!!」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「はいはい。そうですね」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「むぅ〜!! 
       
      心からそう思ってないですねぇ!」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「そんなことはないない。 
       
      君はバカじゃないもんね〜」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「ムカァ〜!!!! 
       
      私はバカじゃないっていうのにぃ!!」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「え!? 
       
      ちょっと、落ち着いて!! 
       
      わ、悪かった、わわるか………」 | 
    
    
       
       
       
       
       
      ドス!! 
       
       
       
       
       
       | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「わ、わる………… 
       
      ブフッ!!」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「はぁはぁ………… 
       
      私はオバカじゃないもん!!」 |