鳴島
「うはぁぁぁ…………」光一
「で、どうなの？」鳴島
「何がですかぁ？」光一
「女ってやっぱり……
やおいが好きなわけ？」鳴島
「さあ、どうでしょうねえ？
マスターの日記に出てきたのは、
なんかすごかったですけどぉ……」光一
「まあ……なんせ……」
鳴島
「うわぁぁぁぁ…………」光一
「『政界』
菅直人×小泉純一郎
だもんなあ……」鳴島
「私はぁ
キレイなお兄さんは好きですが……
別に男同士の絡み合いが好きなわけでは」光一
「というと…………」
光一
「という、大野さん的な発言って……
どうなんだろうねえ？」鳴島
「う〜ん……どうですかねぇ？
私は別に好きじゃないし……」光一
「でも、この８０１の載っていた本……
すさまじい数のやおい内容で
埋め尽くされていた……
というか、めちゃくちゃあったぞ！」鳴島
「まあ、好きな人もいるかもですよ」光一
「そりゃそうだが……
何百って単位……
いや、１０００は超える数が、
コレ系統サークルだぞ？」鳴島
「あ〜……それはぁ……」光一
「つまりこれって……
描く側と
買う側
この双方の需要供給のバランスが……
「やおい」指向ってワケだよね？」鳴島
「ま、そういうことでしょうねぇ」光一
「うぉぉぉぉ……
何が良いんだ？
男同士の身体の絡み合い……
何がそんなに良いんだ？
理解できん……」鳴島
「あ、でもでもぉ！」光一
「ん？」鳴島
「女同士で絡み合う、
百合漫画なんてあるじゃないですかぁ♪
百合ならマスター見ますよねぇ？」光一
「……………………。
女同士の絡み合いは、
見ていて美しい。
これは正しいじゃないか♪」鳴島
「それと同じ感覚でぇ、
男同士をやってるんじゃないですかぁ？」光一
「違う気がする…………
しかし、
百合漫画は抵抗感じないのに、
何故、やおいは抵抗感があるか……」鳴島
「マスター自身が
男性だからではないですかぁ？」光一
「あ、それはそうかもねぇ。
……………………。
異性の絡み合いは平気ってことか」鳴島
「多分♪」光一
「……………………
私は男だから
百合漫画ＯＫと……
すると、
女性の綾香君は、
耽美な男同士が絡むやおいは
かなりＯＫであると？」鳴島
「そうですねぇ♪
だいす…………」光一
「……………………」鳴島
「あ！？」光一
「『男同士の絡み合いが好きなわけでは』
と否定していたような気がしたが……
なるほどねぇ……
綾香君はやおいが好きか」鳴島
「あ、あう……ち、違……」光一
「ふ〜ん…………
そっかぁ……
綾香君の面白い趣味
見つけちゃったねえ♪」鳴島
「ぅぅ…………」光一
「なるほど……
ということは……」
光一
「これは、
綾香君的には、
オールＯＫってことだね♪
ふぅ〜ん」鳴島
「うわ〜ん！！
マスターのバカバカぁ！！
そんな目で見ないでくださいよぉ！」
