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光一
「……………………」 |
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鳴島
「……………………」 |
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光一
「……………………」 |
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鳴島
「……………………
あー、何と言いましょうかぁ」 |
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光一
「……………………
疲れた…………」 |
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鳴島
「本当にご愁傷様ですぅ……」 |
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光一
「私の5時間を返して……」 |
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鳴島
「せっかく仕事に行ったのに、
時間が全然違かったって……」 |
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光一
「まあ、2つあった授業中ね、
1つはやったけど……
もう1つ…………
時間変更の連絡来てないし」 |
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鳴島
「災難でしたねぇ……」 |
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光一
「おかげで交通費等考えると、
仕事に行くことで、
却ってお金がマイナスになった」 |
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鳴島
「うわぁ!?」 |
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光一
「まあ、そこまでは大げさだけど……
実際のプラスは1000円行ってない」 |
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鳴島
「うーん…………
今回はマスター……
珍しくカワイソウですねぇ」 |
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光一
「……………………
今回は? 珍しく?」 |
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鳴島
「あ、いえいえ!
そんなこと言ってないですよ?
単純にカワイソウだなあと……」 |
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光一
「あー、もうマジ疲れた。
肉体的にも疲れたけど、
精神的にもっと疲れた……」 |
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鳴島
「しっかし何で、
生徒さんたちは知ってたのに、
マスターだけがぁ
分からなかったんですかねぇ?」 |
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光一
「そりゃあ、
生徒の方が学校から情報得られるだろ?
私は非常勤講師だからねぇ……
長期休暇中はあまり情報が得られない」 |
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鳴島
「あー、そっかぁ…………
どこかで連絡が漏れてしまったんですねぇ」 |
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光一
「授業がなければ、
基本的に行かないからねえ、私は。
そもそも職場自体ものすごい遠いし……
余程のことがなければ行かないよ」 |
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鳴島
「まぁ……そうですよねぇ……
高速使わなければ、
片道2時間半もかかるんですもんねぇ」 |
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光一
「それに、夏季課外の担当表……
元々は私、4時間目に授業だったのを、
『変更してもらいたい』って言われたから、
変更して6時間目になったんだよ?」 |
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鳴島
「あれ?
そうだとするとぉ……」 |
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光一
「私が6時間目に授業に行ったら、
生徒から
『先生の授業4時間目です』
と言われたから…………」 |
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鳴島
「元の時間に戻されていた……
ってことですねぇ…………」 |
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光一
「あー……なんてことだぁ……
本当に骨折り損のくたびれもうけ……」 |
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鳴島
「まぁ、元気出してくださいよぉ!
最初の1日だけじゃないですかぁ、
時間間違っていたのはぁ」 |
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光一
「まあ、そりゃそうなんだけどねぇ」 |
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鳴島
「凹んでいないで、
今日からまた頑張ってくださいよぉ!」 |
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光一
「うううう…………
綾香君が珍しく優しい…………」 |
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鳴島
「んぅ?
珍しく優しい?」 |
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光一
「あ、いえいえ!!
そんなこと言ってないですよ?
単純に優しいなあと…………」 |
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鳴島
「まぁ、いっか今回は」 |
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光一
「……………………
やはり、珍しく優しい……」 |
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鳴島
「……………………」 |
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光一
「……………………
何を企んでいるんだ?」 |
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鳴島
「……………………」 |
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光一
「……………………
綾香君が優しいなんて、
人類世紀終わりの予感?」 |
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鳴島
「……………………」 |
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光一
「……………………
なんだか分からんが、気味悪いな」 |
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鳴島
「さっきから黙って聞いていればぁ!」 |
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光一
「ヒイ! 聞こえた!?
怒った!? 怒ったの!?」 |
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鳴島
「人が優しくしてあげればぁ……
私の事何だと思っているんですかぁ!」 |
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光一
「ひぃぃっぃぃぃぃ!
ごめんなさい、ごめんなさい!
ゆる、ゆる…………ゆ」 |
<画像はイメージです>
ぱぴぷぺぽ!?
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鳴島
「みなさん♪
口は災いの元。
注意しましょうねぇ♪」 |