手打ちそば『御野立庵』外観 (店名)手打ちそば 御野立庵(おのだてあん)

(ジャンル)蕎麦屋

(住所)茨城県かすみがうら市中志筑1571−1

地図<御野立庵>     画像<御野立庵>
<営業時間>
11:00AM〜
3:00PM
※昼しか営業していません



定休日
月曜



席数
約40名
テーブル24席
カウンタ10席
離れ6席



駐車場
15台
初回調査記事<2009年9/21>
(特色)古民家を利用した趣ある昼限定の手打ち蕎麦屋。丁寧な仕事が光る!
<オススメ目安表=最良☆5つ ☆3つは標準的 最低☆1つ>
店の雰囲気 ☆☆☆☆☆ カップル・夫婦で来店 ☆☆☆☆
女性のみで来店 ☆☆☆☆ 子供連れで来店 ☆☆☆
男性のみで来店 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
値段 ☆☆☆ 入店の気楽さ ☆☆☆
バリアフリー状況 ※入口石段あり


<日記風味調査記事>



 この日、八郷の「フラワーパーク」へ行く道すがら、立ち寄った店が以前から気にかけていた店である。「御野立庵」という古民家風の外観が目新しい蕎麦屋だ。
 数年前にオープンした時から、気にはかけていた(母方の実家へ行くために、この道を昔から利用しているため)。



 アクセス方法は難しくはない。ただ、周囲に何もない場所のため、初めてこの方面へ車を走らせるときは少々不安かもしれない。地図で確認するべき地点は県道64号(土浦笠間線)の「中志筑T字路」である。
 土浦方面から来る場合、
国道6号の「中貫交差点」より、東へ向かい県道64号(土浦笠間線)へ入る。ひたすら道なりに進む。「千代田カントリークラブ」なども通り過ぎ、信号機付の「中志筑T字路」を左折し、「フラワーパーク」方面へ(※右折して道なりに進むと、石岡駅に着く)。
 
T字路を曲がって約100メートル先、最初のカーブのところにある古民家が「御野立庵」である。


 こじんまりとした古民家風の店は、築150年程の古民家の廃材を利用して建てられたものらしい。
 その独特な外観は逆にモダンチックなオシャレすら感じる。



 店内も木の温もりがある。漆喰の白壁に開放的な店内。オープンキッチンの前にいるスタッフが出迎えてくれた。
 店に入って目の前には大きな一枚板がテーブルにされており、それを中央にして店の両脇にテーブル席が設けられている。
 離れの座敷もあるようだ。
 店内にかかった壁がけ時計は昔本家で見たようなもの。12時にはボーンボーンと音を立て、時を告げていた。



 私たちは午前11時半頃に到着した。その段階ではまだ数名のお客がいるだけであったが、12時になるかという頃にはほぼ満席に。その後も次々とお客が訪れて、待っているお客もいる状態となった。


 年齢層は幅広い。1人で食べている中年男性もいれば、老夫婦、子供を連れた家族、若いカップルなどグループ構成も様々。
 美しい古民家風の建物は、年齢性別を問わずに良さを感じるものかと思う。
 来ていた人たちの車ナンバーを見ると、周辺市町村が多いものの、県外ナンバーも散見された。



 メニューはシンプルなもの。以下に記す。
 他にも店内では漬物や梅干しなどを販売している。



▼冷たいそば
【二八そば(※大盛りは各200円増し)】
「もりそば」(780円)
「ざるそば」(880円)
「権現そば(夏季限定)」(1400円)
「しずくそば(夏季限定)」(1400円)

【十割そば(※大盛りは各200円増し)】(※限定各5食)
「もりそば」(900円)
「ざるそば」(1000円)

【一品】(※冷たいそばと組み合わせ)
「おろし」(250円)、「とろろ」(350円)

【つけ汁】(※限定各10食:各550円)
「舞茸つけ汁」、「鴨南蛮つけ汁」、「肉南蛮つけ汁」、「けんちんつけ汁」
▼温かいそば
【二八そば(※大盛りは各200円増し)】
「かけそば」(780円)
「たぬきそば」(880円)
「とろろそば」(980円)

【※以下、各限定10食:各1400円(※大盛りは各200円増し)】
「舞茸そば」、「鴨南蛮そば」、「肉南蛮そば」、「けんちんそば」

「そばがき」(1000円)
▼揚げ物
(450円)
「季節の野菜かきあげ」、「川海老の天ぷら」、「天然山女魚の天ぷら(※4/1解禁から)」
(650円)
「山野草の天ぷら(※3月中旬から)」、「天ぷら五点盛り(※海老と季節の野菜)」
▼香の者
「季節の野菜」(350円)
▼飲み物
「一口生ビール(グラス)」(300円)、「生ビール(中)」(600円)、「ビール(中ビン)」(600円)
「燗酒 府中誉(一合)」(400円)、「冷酒 筑波(一合)」(600円)
「冷酒 久保田千寿(一合)」(700円)
「芋焼酎 黒甕」(グラス:400円 一本:2500円)
「そば焼酎 十割」(グラス:450円 一本:3000円)
「ジュース」(250円)、「ウーロン茶」(250円)、「コーラ」(250円)
▼甘味
「そば三昧寒天寄せ」(250円)、「そばぜんざい」(500円)


 予算は平均的に800〜1000円といったところ。


 なお、御野立庵おすすめの品として「川海老の天ぷら」(450円)、「季節の野菜かきあげ」(450円)、「天ぷら五点盛り」(650円)、「しずくそば」(1400円)、「権現そば」(1400円)が別にメニューへ記載されていた。
 「しずくそば」とは冷たいそばに梅干し、とろろこんぶ、千切り大根、かつお節、葵瓜をトッピングしたもの。
 「権現そば」とは冷たいそばにとろろ、めかぶ、納豆、のり、あげだま、かつお節をトッピングしたものと記載してあった。



 席に着くとお通しとして運ばれてきたのは「カリカリ梅」。
 この梅が程良い酸味で、ドライブの疲れがスッと取れる感じ。



 私は「十割ざるそば」(1000円)をプラス200円で大盛りに。
 また、「天ぷらの五点盛り」(650円)を注文した。
 彼女は「舞茸そば」(1400円)を注文した。



 出てきた蕎麦は程良い噛みごたえ。甘みに香りがある。つゆもしっかりした旨みがあり、これが蕎麦と良い相性である。かけられた海苔の風味も良いものだった。
 付け合わせに出されたレンコンの酢漬とゴーヤが程良い箸休めになった。
 
天ぷらはこれまた美味。海老、茄子の串揚げ、しし唐やカボチャなど。良い揚げ加減で、中はジューシーさも残るアツアツ。塩はきめ細かい良いものを使用しており、これが塩気が強くなく甘みを感じさせ、天ぷらの味をよく引き上げていた。
 
食後に出された蕎麦湯までしっかり楽しめた。


 さらに食後、彼女にそばデザートが出てきた。
 
女性限定で食後にデザートが付くらしい。
 一口もらったが、このそばデザートも上品で美味しい。



 素材をよく選び、しっかり丁寧に仕事をしている印象を受けたお店だった。
 
美味しいし、値段も適正で、店の雰囲気も良く好印象。
 交通量もさほど多くない農村地域で
お昼しか営業していないが、それでもお昼に瞬く間に満席になるというのは、このお店の実力が認められている証だろうか。


 思わず、またドライブして立ち寄りたくなる店であった。
 
石岡駅からでも車であれば10数分で来られる場所であるので、この方面に立ち寄られる際、お昼に利用していただきたい店である。

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<アクセス方法>

地図を作成したので参考に。

<土浦方面より>
1、国道6号を「中貫工業団地入口」交差点より、県道64号へ入る。(※土浦市とかすみがうら市の境界線直前の最後の信号機付交差点)
2、
ひたすら道なりに進んでいく事。途中、「千代田カントリークラブ」を横目に見ることになる。
3、
「中志筑」T字路を左折する。(※右折して道なりに進むと、石岡市内)
4、「中志筑」T字路を
左折して約100メートル先。ゆるやかなカーブの所にある古民家が『御野立庵』


<石岡市内より>
1、国道6号の「恋瀬橋北」T字路を折れる。まもなく信号機付の交差点で県道138号線(石岡つくば線)に合流するので、それを左折する。
2、ひたすら道なりに進む。
、県道64号と「中志筑」T字路で合流するので、右折する。
4、
約100メートル先、ゆるやかなカーブの所にある古民家が『御野立庵』。