光一「え!? 選べと言われたから選んだまでで……」
どうも。若年寄、光一です。
身体のあちこちが痛い……
現在、大学受験生はセンター試験を控えているわけですが、
私の勤務先でも当然ながらセンター試験を受ける生徒がいます。
冬休み前から「センター対策」なるものをやっています。
私は当然ながら世界史の担当。
ある日、部長のI先生と対策についての話をした時でした。
I先生「光一先生。やつらにさ、
センター試験世界史で70点以上取らせてね。
でないと、先生に責任とってもらうしかないから」
光一「あ、はい。70点以上、そうですね」
センター試験地歴科を世界史で受験し、
なおかつ私が受け持った3年生は3人。
責任と言われれば、緊張感も出るというものです。
ちょっと緊張した私に、I先生はこうのたまいました。
I先生「じゃあ、光一先生。
3人の内誰がいい?」
光一「は? どういうことで?」
I先生「いやぁ……センターで70点以上じゃなかったら、
責任取ってもらうって言ったじゃない。
先生は誰選ぶの?」
ここでようやく、I先生の言う意味が分かった。
その3人とも、女子高生です。
仮に、女生徒O、K、Tとしておきましょう。
光一「いやいやいや!!
誰も選べませんって!
そもそも私、付き合ってる人いますし!」
あ、この言い方今思ったらおかしいや。
そもそも教師が生徒と付き合ったら犯罪だろ…………
I先生「いやいや、センター試験取れなかったら、
先生が責任もって幸せにしてやってください。
で、彼女らのうち、誰選びますか?」
光一「いやいや、だから選べませんから!
その気もないですから!」
I先生「じゃあ、あえて選ぶしかないとしたら、
3人のうち、誰選ぶ?」
あえて選ぶしかないって……なんですか、そりゃ!?
まあ、しょうがない。
職場の上司の言葉ですから、選ぶしかないでしょう。
光一「まぁ……あえて選べと言われれば、
Tがいいですかねえ…………
Tが私の好みに合致するかなあ?」
と、答えたや否や…………
I先生「え!? 光一先生……
生徒を恋愛対象なんかに見てたの?
私だったら生徒なんて子供にしか見えないから、
絶対選べないよ」
光一「え!? 選べと言われたから選んだまでで……」
I先生「まあ、しかたない。光一先生はTを選んだ。
3年生にこれ教えておくから。
『光一先生はTを選んだと……』
来週……学校に来たら、先生……
きっと、すごく大変な事になってるよ?」
光一「えっ!? それはご勘弁を!」
I先生「職員会議でも出たけど、
セクハラはダメだよ、先生。かばえないからね。
と、まあ、冗談ですよ、ははは!」
I先生はどこまで本気だったんだ?
▼たちの悪い冗談でした…………
▼もちろん、言い広められてなどいませんでしたよ。
▼今日の一言▼
誘導……是強制力也(これ強制力なり)
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