4/18(水)
出来事→ドラゴンクエストUプレイ日記その1(凸凹コンビのすれ違い冒険記)
特記→すれ違いだらけの王子たち

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ドラクエUゲームプレイ日記その1
すれ違いだらけの王子たち

※以下略称
ローレシアの王子:ロ王子
サマルトリアの王子:サ王子
ムーンブルクの王女:ム王女



伝説とは……得てして、時代とともに美化されるもの……

例えば、竜王と戦った勇者の伝説がありました






昔々、伝説の勇者ロトの血を引く若者によって、
竜王が倒されて世界が光を取り戻しました






その後、ひとりの女性と旅に出て新しい国を築きました



その実態は…………





竜王と戦った勇者もょもとは…………





女たらしの冒険の行く末に……






うっかり手を出してしまった王女ローラは
危険極まりない愛情を持つ魔女だったため、


24時間盗聴・監視される状態となり……





そして逃げられないと諦めた末に
ローラと旅に出て、
外の世界を征服し大帝国を築きました






そのゲス勇者もょもとの冒険から100年





もょもとが築いた国から物語が始まります






ムーンブルク王国に邪教徒を率いる
大神官ハーゴンの軍勢が攻め込んできました






ム国王「よいか。ここに隠れているのだ!」

ム王女「お父様!!」





ム国王「おのれ怪物め!!」





ム国王「勇者の血を引くワシが撃退してくれる!」

ムーンブルクは魔法国家
勇者の血を引いた王様はダテじゃない


ム国王「ふふ、娘の前でモンスターを次々に倒すワシ。

   カッコイイ!!

    娘がワシを改めて尊敬すること間違いなし!」

年頃の娘ともなれば、どうしても父親を

「ウザイだの、クサイだの言うもの」

しかし、これでカッコイイ父親像を示せば……

また一緒にお風呂だって入ってくれよう!

ム国王「どうじゃ、我が娘よ……

    父の勇士!

    パパはいつだってお前のヒーロー!」

隠れている娘の方を向き直って、
キリッとした顔をする国王
これで娘はワシにホレたと確信



ム王女「お父様、後ろ後ろー!!

ん? と国王が振り返ってみれば……




ム国王「ぎょえーーっっ!!


油断大敵…………
背後から魔法でこんがり焼かれてしまいました!





ム王女「お、お父様ーーーっ!」





ム国王「ぎょえーーっっ!!


ム王女「討ち死にする時の叫び声が

    『ぎょえーーっっ!!』では……

    あまりにカッコ悪うございます!

こうして「ぎょえーーっっ!!」という、

超絶カッコ悪台詞で国王討ち死

ムーンブルク王国は滅亡してしまいました





姉妹国家であるローレシア王国に、
ムーンブルク滅亡の一報







しかも、大神官ハーゴンは邪神を呼び出し、
世界を滅亡させるというではないですか






さあ、我が息子よ!
旅の準備はしておいた。
ハーゴンを倒してまいれ!


ロ王子「いや……親父……せめてもっとマシな装備を」

ロ国王「何を言う!!



100年前の先祖、勇者もょもと……

裸一貫で竜王軍の前に放り出される

ロ国王「勇者もょもとは

    素っ裸……マッパで竜王軍に

   立ち向かわされたのだぞ!

     贅沢を言うではない! 贅沢は敵だ!!」
ロ王子「いや……というかだな……

  オレ一人で行くの前提?

  相手は国を滅ぼす程の大軍だぜ?

    オレに国軍の指揮を任せるとか……」



姉妹国のサマルトリアとムーンブルクにも
勇者の血を分けた仲間がいるから、
彼らと力を合わせて戦うのだ!


ロ王子「それでも3人だよな?」
ロ国王「不満か?」
ロ王子「オレ死んだら、国の跡継ぎどうするんだ!?

    この国の跡継ぎ、オレしかいねえだろ?

    そもそもだ! 国軍を派遣するのが普通だろ?」
ロ国王「その隙に我が国がハーゴンの軍に襲われたら、

    お前が後を継ぐ国も無くなるではないか?」
ロ王子「あ、それもそうか」
ロ国王「だろ? 軍は国を守るためのもの。だったら……

    遠征に軍を使うのは間違いじゃろ?
ロ王子「なるほど、確かにそうだ! だから、

    オレ1人でハーゴン軍を倒すのが論理的だ!

(1)ハーゴン軍=国を滅ぼす程の巨大な軍勢

(2)王国軍を出動させる=国が無防備状態

(3)無防備の国=攻め滅ぼされるかも

結論:だから、王子1人でハーゴン軍を討伐

という無茶苦茶な論法がまかり通ったのは……





ローレシアの王子が…………

力ばかりの脳みそ筋肉君だったから?

ステータス的に、魔法戦士だった勇者たちの血を……
まったく引いていないと思います。


ロ王子「まず隣国の

    サマルトリアの王子に会わないとな」

こうしてローレシアの王子は1人旅へ
サマルトリア王国に向かう途中の
リリザの町で情報収集を行ったところ





町人「ローレシアの王子様が

ハーゴン軍の討伐に出たんですって」


ロ王子「親父ーっっ!!

  オレの出発が筒ぬけじゃねえか!

大軍相手にたった1人で旅に出た
こんなことがハーゴンに知れたら


国を滅ぼす程の大軍にフルボッコ!

オレの旅はそこで終わりじゃねえか……

父王のあまりのうっかりぶりに、
思わず頭を抱えたローレシアの王子……
気を取り直して、町で情報収集






勝手に侵入した民家で

勝手にタンスを開けたら

福引券を見つけた!

ロ王子「お、ラッキー♪ こいつはいただき♪」

人の家の財産を道具袋にしまうロ王子

盗み? 違います。

世界を救う勇者にとって盗みは盗みではなく、

「世界を救うための浄財集め」なのでOKです





自暴自棄で盗みに走る輩とは
全然違います。一緒にしないでください。不愉快です。
当然、牢屋に入れられることも無いです






おお、ローレシアの王子よ。よく参られた

ロ王子。サマルトリア国王に謁見

ロ王子「陛下、王子殿はいずこに?」



うむ。ワシの息子もハーゴン討伐の旅に出させた
今頃は勇者の泉で旅の祈願をしているはずだ


ロ王子「と……すれ違いですか」

ウチの親父は何をしてるんだ…………





町人「ローレシアの王子様が

ハーゴン軍の討伐に出たんですって」

ロ王子「オレの旅立ちを町に広める位なら……

    サマルトリア王国に

   『ウチの王子がそっちに向かうよ』

     って連絡を入れろよ!

    こうしてすれ違ってる間に、

    どちらか片方が死んだらどうするんだ!」

と、父王のあまりの気のまわらなさ過ぎに
またも頭を抱えるローレシアの王子…………
彼の筋肉バカっぷりは父親ゆずりだったのかもしれません






勇者の泉によく参られた

ロ王子「あれ? サマルトリアの王子は?

    勇者の泉に向かったと聞いたんだが……」



サマルトリアの王子をお探しか?

ロ王子「ああ。まだ来てはいないのか?」

泉の老人「残念!!



一足違いであったな。サマルトリアの王子は……





お主の事を探して、

ローレシア王国へ向かったぞよ

ロ王子「はい!? オレを探すために、

    オレの国に向かった!?」

ローレシアの王子はまたも頭を抱えた


ロ王子「またすれ違いかよ!!

それもこれも親父のせいだ!

親父がサマルトリア王国に連絡をしていれば、
こんなわけの分からないすれ違いなどせずに……


というか、オレがローレシアで待っていれば、

向こうから会いに来たじゃないか!!





一人旅ってモンスターと戦うのもキツイ!

道中、サマルトリアの王子が戦死してたらどうするんだ!

ったく……ウチの親父が気を利かせていれば……


ロ王子「親父ーーーっ!!
ロ国王「よくぞ無事で戻ってきたな、我が息子よ」

ロ王子「そういう問題じゃねえ!

    サマルトリアの王子と

    行く先々ですれ違いだ!

    こっちに向かったって聞いたぞ!



ああ、さっきサマルトリアの王子が来たのう

ロ王子「だろ、ちゃんと引き止めて……」



そなたがサマルトリアに向かったと教えたら、
「あ〜、じゃあサマルトリアに戻って待ちます」

って、サマルトリアに戻っちゃった (・ω<)

ロ王子「バカ野郎!! またすれ違い!?

    サマルトリアに戻ったんだな?

    もう、間違いないな?

    コレ以上すれ違いはないよな?
ロ国王「うん、多分間違いないじゃろ」
ロ王子「……って、親父。

    オレがハーゴン討伐に出たって、

    町でウワサになってたぞ?」
ロ国王「あー、お前が旅立った後、国中に

  『ワシの息子が勇敢にも

  ハーゴン討伐の旅に出たぞ。

  ワシの息子スゴイじゃろ?』

  って思わず宣伝したのでのう。

    息子自慢っていうのか?」
ロ王子「それについても言いたい事はあるが……まず、

   オレが向かったのをサマルトリア国王に

   何で知らせてないんだ?

ロ国王「あ!!
ロ王子「あ……じゃねえだろ!!

    クソ、また探しに行ってくる!!」

悪態をつきながら、
またもサマルトリア王国へ向かうローレシアの王子


ロ王子「陛下! サマルトリアの王子殿は……」



まだ我が息子と会えぬのか?

こちらには戻っておらぬぞ



またも頭を抱えるローレシアの王子

何でこんなすれ違いばかり…………
サマルトリアに戻ったんじゃないのか?
もしかして途中で戦死したのか?


ロ王子「はあ、しょうがない。

    リリザの町で少し休憩してから

    また探しに出てみるか」

と、両国の中間点、リリザの町に戻ってみたら

???「あれ? もしかしてあなたは?」
ロ王子「もしかして…………」
???「ボクはサマルトリアの王子ですよ」

うん、散々探していたサマルトリアの王子……

リリザの町の宿屋で優雅に、

紅茶とスコーンを堪能していました

コイツ……オレがあれだけ苦労して探していたのに( ゚皿゚)





いやー、探しましたよー!!

お前、宿屋でお茶してるじゃねえか( ゚д゚ )

ロ王子「確かにオレがローレシアの王子だが……」
サ王子「なかなか見つからないので、

    ティータイムを楽しんでいました。

    いやー、お茶は気分が落ち着きますよね?

    キミもどうですか?」
ロ王子「オレがあれだけ苦労して探し回ったのに、

    なんでお前は優雅にお茶してるんだよ!
サ王子「いや〜、やっぱり旅にも余裕がないと。

    広い大陸を東に西に行ったり来たり、

    うーん、相手に会えるかどうかの

    わくわくドキドキ感も新鮮だよねえ?」
ロ王子「……………………」

サ王子「あれ? どうして拳を握り締めてるの?

    ほらほらぁ、肩の力を抜いて」
ロ王子「お前、サマルトリアに戻ったんじゃなかったのか?」
サ王子「あ、ローレシアの国王にはそう言ったんだけど、

    ティータイムをしたくなってね。

   寄り道する事にしたんだ。

   サマルトリアに戻るのは、

   まあ、翌週くらいでいいかなーとか?

ロ王子「お前がそんなだから!

    オレとすれ違い続けたんだろうが!!

    ……もうオレは疲れた……」

こうして…………





散々なすれ違いを重ねて、
ようやくローレシアの王子は
サマルトリアの王子を仲間に加えたのでした


ロ王子「しっかし…………」
サ王子「なんだい?」



サマルトリアの王子:初期レベル1
力:4 すばやさ:4 みのまもり:2






ローレシアの王子:現在レベル6
力:20 すばやさ:18 みのまもり:9


ロ王子「お前……その非力さで、

    よくすれ違いの旅を続けられたよな。

    1人でモンスターに遭ったら……

    即死レベルだろ?

    というか、待てー!!!

    あれだけ旅をしていて

    何でレベルが1なんだよ!
サ王子「ははは、決まってるじゃないか。

    ボクは王子様だよ?」



王子といえば「かくれる」は特技!

って、ギルバート王子が言っていたよ。

彼は7歳の幼女が頑張って戦っていても、
戦闘中はずっと「かくれる」を続けていた筋金入りの王子様でね


だから戦闘中は一度も顔を出さないのさ♪

モンスターと遭ったら隠れてたし、

一度も戦ってないもの!!


ロ王子「戦えよ! 何のために旅に出たんだよ!

    少しは自分自身を鍛えろよ!」
サ王子「えー、だって戦ったら

    剣とか服とか汚れるじゃないかー。

    やっぱり王子たるもの優雅にだよねえ」
ロ王子「お、お前…………

    それと、オレだって王子だからな!」
サ王子「ローレは王子というよりは……

    あ、そうだ!!

    筋肉ゴリラって呼んで良い?
ロ王子「こらえろ……オレ、こらえろ……

    …………とりあえずお前は貧弱すぎ。

    
ハーゴンと戦うために、

    オレが稽古をつけてやる!!

    まず剣ぐらい振れるようになれ!」
サ王子「えーっ、ボク剣なんて重くて持てないよ〜」

ローレシアの王子は頭を抱えながらも、
ハーゴン打倒のために、
まずはサマルトリアの王子を鍛えに鍛え…………


そうして1ヶ月の時が過ぎた





サマルトリアの王子:レベル5
ちから:7 すばやさ:15 みのまもり:7



ロ王子「お前、レベル上がっても非力!

    何でレベル並んだのに、

    オレの1/3の力しかないんだよ!

    それでも男か? 勇者の血引いてるのか?」
サ王子「ほら、ローレ。あれだよ」
ロ王子「なんだよ」

サ王子「ボクは魔法も使える知能派♪

    キミは力だけの筋肉ダルマ♪

    ちゃんと分業出来ているから

    これで旅も成り立ってるじゃないか」
ロ王子「聞き捨てならない悪意も聞こえたが、

   お前の魔法の威力と、

   オレの剣の威力同じじゃねえか!

    MP不足で魔法使えなくなったら、

    何も出来ないんだから鍛えろよ!
サ王子「何も出来ないとはヒドイよ!

    ボクは器用貧乏って

    昔から褒められてきたんだよ!」
ロ王子「…………いや、悪いがそれ、

    褒められていないと思うぞ」
サ王子「…………そうなの?」
ロ王子「お前…………性格がのんびりし過ぎだろ」
サ王子「あー、妹とか城の兵士達によく言われるねえ」



妹「お兄ちゃん、のんきだから……」





兵士「王子様はボーッとしてるけど、良いお方なんです」

ロ王子「確かにそう言われてたな」
サ王子「なんでだろうねえ?

    しっかり者のつもりなんだけどねえ?」

しっかり者が…………

旅に出て仲間を探している最中に、

寄り道の上、ティータイムなんてしてるのか?

と思ったが、口に出しても
相手の心に響かないと思ったので
ローレシアの王子は黙っていることにした


ロ王子「オレがしっかりしてないと……

    ハーゴンに世界が滅ぼされる気がする
サ王子「何を言ってるの。

    キミがしっかりしてなくても、

    ボクがしっかりしてるから大丈夫だよ♪」
ロ王子「お前のその自信は……

    一体どこからわいて来るんだよ……」

またも頭を抱えて深くため息をつくローレシアの王子。
頑張れ。キミ達凸凹コンビの冒険は
まだ始まったばかりだ。



次回予告

『ムーンブルクの王女は四足歩行』

筋肉ダルマで剣しか脳のないローレシア王子
魔法は中途半端、剣も中途半端のサマルトリア王子
このコンビは滅亡したムーンブルク王国の王女を
探し出す事ができるのでしょうか?







▼受信(yukiさん):(受信メール内容全文への返信もあります)
ドラクエUムーンブルク国王の断末魔のせいで悲劇が喜劇に……

▼今日の一言▼
すれ違い……是心持出来回避也(こころもちでかいひできるなり)


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