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光一
「ふむふむ…………」 |
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鳴島
「うう……何でこんな事になったのかぁ……」 |
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光一
「いやー…………
その点を疑問に思う君を疑問に思うが……」 |
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鳴島
「だってぇ…………」 |
『本日休業』
清水ももこさん、白髭狂信者さん合作
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鳴島
「あの日、休みだったじゃないですかぁ」 |
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光一
「うん、まあ…………
店自体は休業日にしていたねえ」 |
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鳴島
「だからという意味で、
これは無罪放免ではないでしょうかぁ?」 |
『隠れて盗み食い』
清水ももこさん、白髭狂信者さん合作
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光一
「いやいやいやいや、無罪放免?」 |
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鳴島
「だってぇ、お腹が空いていたしぃ……
マスターだって何か本読んでましたよねぇ?
私の盗み食い気が付かなかったじゃないですかぁ」 |
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光一
「店の品物を食べるという暴挙はやっていないが」 |
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鳴島
「マスターは仕事をサボって、
私は盗み食い♪
おあいこじゃないですかぁ!!」 |
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清香
「大人の言い訳とはとても思えない……」 |
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光一
「うん、そうだね」 |
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鳴島
「ですよねぇ♪」 |
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光一
「全然おあいこではないので、
さっさと手を動かして、始末書を書いてくれたまえ」 |
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鳴島
「にゃっ!?」 |
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光一
「三十路手前の人間のやることではないだろう……
パンの盗み食いなんて…………」 |
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鳴島
「もう三十路のマスターに言われたくないですぅ」 |
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光一
「まだ三十路じゃないよ!!
10月30日まで、君と同じ年代だよ!!」 |
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鳴島
「同じ年代じゃないですぅ!!
2歳も年上のくせに、何を言ってるんですかぁ!」 |
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清香
「ほらほら、お姉ちゃん。
始末書書く手が止まってるよぉ」 |
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鳴島
「うぅ〜…………
ノド渇いたなぁ〜……」 |
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光一
「始末書を書いてからだね、まったく」 |
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清香
「じゃあ私、後片付けしてきますね」 |
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光一
「よろしく。
私も在庫確認してくるかな。
綾香君、私が戻って来るまでに、
ちゃんと始末書、書いておきたまえよ」 |
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鳴島
「あ〜い…………」 |
30分後
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光一
「さて…………
仕事も終わったし…………」 |
あー!!
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光一
「あれ?
清香君の声がしたような……?」 |
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清香
「お姉ちゃん何してるのー!?」 |
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光一
「どうかし…………」 |
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清香
「あ、マスター」 |
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光一
「あー…………」 |
イメージです(その1)
↓
経過
↓
経過後のイメージです
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鳴島
「ふひゃっはっはっは〜!!」 |
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光一
「うわぁ……完全に出来あがってる……
こんな短時間で何故!?」 |
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鳴島
「おおっ!!
ノドが渇いたのでいただきま……ははははー!
だいじょ〜ぶですよぉ〜!!
これ、私が昼間購入してきたワインですぅ!!
ぜ〜んぶ、じばらですからねぇ!!」 |
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清香
「いや…………」 |
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光一
「自腹なら良いという問題では……」 |
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鳴島
「清香ちゃんじゃないですかぁ〜!!」 |
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清香
「何で『ちゃん』付…………」 |
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鳴島
「若者らしく、生活たのしんでるかぁ〜?
あ、生活っても、『性活』じゃないからねぇ!!」 |
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光一
「うわぁ…………」 |
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清香
「完全にセクハラおやじ…………」 |
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鳴島
「ふひゃひゃひゃひゃ〜!!」 |
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清香
「マスター……どうします?」 |
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光一
「うーん…………
とりあえず、清香君は足を持って。
私が上半身を持つから……」 |
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鳴島
「お、何? なに〜?
私を2人で拘束して…………
何? もしかしてぇ、3人ぷれいってやつですかぁ?
ふひゃひゃひゃひゃ〜!!」 |
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光一
「とりあえず、物置にでも放り込んでおいて
翌朝回収すればいいだろう。
まだ凍死する時期でもないし…………」 |
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清香
「ですねぇ…………」 |
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鳴島
「な〜に? 何?
物置になんて私を連れ込んでどうす……」 |
ガチャ
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光一
「一応カギかけた上に、
つっかえ棒しておいたから、
物置飛び出して暴れる事もないだろう」 |
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清香
「まさかあんなに酒癖が悪いとは……」 |
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光一
「何かたまってるのかねえ……」 |
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清香
「どちらにしても、28歳の行動ではないかと……」 |