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光一
「綾香君、おはよう」 |
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鳴島
「おはようございますぅ♪
マスター、マスター!!」 |
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光一
「何かね?」 |
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鳴島
「待ちわびておりましたよぉ♪」 |
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光一
「私を?」 |
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鳴島
「もちろん♪」 |
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光一
「ええ、何かね何かね?
君が私を待ちわびていたって……
あー、なるほどなるほど!!」 |
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鳴島
「わくわく♪」 |
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光一
「オッパイ触って欲しくて待ちわびてたのかね?
いやー、素晴らしいねえ♪
さっすが、ウチのウェイトレス!!」 |
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鳴島
「はぁっ!?
何でそうなるんですかぁ!?」 |
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光一
「は? 違うの?」 |
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鳴島
「当たり前じゃないですかぁ……
何、堂々とセクハラ発言してるんですかぁ……」 |
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光一
「そうしたら他に何かあるのかね?
男にオッパイ触って欲しかったんじゃないの?」 |
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鳴島
「そんなわけないでしょうよぉ!
他にあるでしょうよぉ!!」 |
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光一
「あったっけ? 何か?」 |
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鳴島
「旅行のお土産!!
岡山まで奥さんと旅行に行ってましたよねぇ?」 |
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光一
「あー、あー、行ってた行ってた。
岡山で、ももこさんに会ってきた♪」 |
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鳴島
「で、お土産はぁ?」 |
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光一
「私自身かねえ?」 |
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鳴島
「はぁ?」 |
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光一
「私が無事に帰ってこれた事が、
何よりのお土産とは、思わんかね?」 |
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鳴島
「思いません〜!!
色々買ってきてくれると思ってたのにぃ……」 |
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光一
「お土産お土産って…………
君ももう子供じゃないんだから……
三十路手前の大人が、そんなお土産って……」 |
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鳴島
「三十路手前とか言わないでくださいぃ!
私は20代の麗しい若き乙女ですぅ♪」 |
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光一
「自分で言うかね、普通…………」 |
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鳴島
「分かってないですねぇ、マスター……
女性は20歳前後から歳をとらなくなるんですよぉ。
ももこさんだってぇ、言ってましたよねぇ?
『私はほら? 17歳ですから♪』って♪」 |
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光一
「ももこさんはともかく…………
君は最近、本当に必死になって年齢の事に触れるねえ」 |
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鳴島
「べ、別に必死になんてなってないんですからねっ!
か、勘違いしないでくださいよぉ!」 |
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清香
「何を大騒ぎしてるんですか?」 |
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光一
「おわぁぁぁ!?
どこから出てきたの、清香!?
学校はどうしたの?」 |
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清香
「ん〜?
……つまんないから、サボった♪」 |
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鳴島
「そんな事しているとぉ、
成績にアヒルさんとか、エントツが付くよ?」 |
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清香
「お姉ちゃんの高校時代の成績表じゃないんだから。
オール5なので、ご心配なく♪」 |
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鳴島
「なあっ!?」 |
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光一
「まあ……清香君なら成績心配ないだろうけどねえ」 |
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清香
「あ、サボるのはホントにたま〜にですから」 |
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鳴島
「何でマスターに対する態度と、
私に対する態度が露骨に違うのよぉ……」 |
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清香
「そりゃあ、マスターは社会人だから」 |
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鳴島
「私だって社会人だよっ!!」 |
『敵情T 敵情U』
白髭狂信者さん作♪
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清香
「だったらお姉ちゃんは…………
少しはオーダーミス無くそうね?」 |
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鳴島
「いや……それは、その…………
ほら、マスターなんて…………
相手が美人ってだけで、ケーキサービスするような、
そんなドスケベなんだよ、もっとそっちを……」 |
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光一
「私の店なんだから、
サービスくらいいいじゃないかね」 |
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清香
「そうそう♪」 |
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鳴島
「何で私だけ責められてるのよぉ!?」 |
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清香
「まあ……お二人とも…………
訪れるお客については、
少しチェックした方が良いと思うけど……」 |
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光一
「そう!!
特に女性客の好みとバストサイズについては!」 |
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清香
「いや…………そちらではなくて……」 |
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鳴島
「そうそう、清香。聞いてよ!
マスターったら、
旅行に行ったのにお土産ないんだよぉ!」 |
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清香
「うん。それが?」 |
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鳴島
「あれ!?
何でそんな淡白な反応なの!」 |
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清香
「それよりお姉ちゃん…………」 |
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鳴島
「ほぇ、なに?」 |
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清香
「女性は20歳頃から歳をとらなくなるって……
お姉ちゃん……どこまで必死なの?」 |
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鳴島
「何でそういうところは聞いてるのよぉ!?」 |