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光一
「あー、眠い…………」 |
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鳴島
「マスター、
ぐっもーにん!!」 |
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光一
「はい、おはよう」 |
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鳴島
「んもぉ、人が挨拶の仕方変えたのに、
全然反応がないですねぇ……」 |
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光一
「あー、すまんねー。
非常に眠いのだよ」 |
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鳴島
「まーた、
深夜までAV鑑賞とかですかぁ?」 |
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光一
「違うわ!」 |
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鳴島
「えー、じゃあなんですかぁ?
エッチな画像でも探して、
時間を忘れていたとかぁ?」 |
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光一
「君は私をなんだと……」 |
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鳴島
「えろおやじー!」 |
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光一
「確かにエッチは好きだが、
そんな理由で寝不足になるほど、
私はバカではないわ!!」 |
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鳴島
「えー…………」 |
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光一
「何で君が不満そうな声を上げるのか、
さっぱり理解できん…………」 |
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鳴島
「まあ、いいやぁ。
で、何が原因で眠いんですかぁ?」 |
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光一
「いやー、最近仕事が忙しくて。
帰宅がほぼ毎日午前様なんだよね」 |
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鳴島
「あー…………」 |
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光一
「金曜日は帰宅が翌日の朝だったし」 |
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鳴島
「あー…………
寝不足はお肌に悪い……」 |
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光一
「まったくだよ。
年齢以上に若い私とはいえ、
肌が荒れちゃうよ!!」 |
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鳴島
「いや、
マスターは年寄りでしょ?」 |
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光一
「何を言うかね!!
職場の同僚の娘Oさんから、
『光一さん若いですよね!!』
『光一さんカッコイイ、キャッ♪』
って言われているんだぞ!」 |
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鳴島
「前半はともかく、
後半はマスターの妄想じゃないですかぁ」 |
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光一
「いや、声に出さないだけだね!!
間違いなく、職場のOさんは
私の大ファンだよ!!
食べようと思えば可能なはずだ!」 |
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鳴島
「やっぱりエロおやじだぁ……
マスターの発想は常にエッチしかない」 |
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光一
「仕方ないではないか!!
男女出会えば、
それ以外の発想などあるのかね?」 |
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鳴島
「開き直った!?」 |
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光一
「まあ、Oさんの場合は
ボイスに癒されたね♪」 |
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鳴島
「どんなのですかぁ?」 |
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光一
「会社のスポーツ大会で、
バドミントンやったときにだね、
自分のところに飛んでくると……
『うにゃぁぁ!』
『きにゃぁぁ!!』
とか、悲鳴を上げてラケット振り回してた」 |
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鳴島
「はぁ…………」 |
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光一
「たまらないよね!!
あれで一気に好感度が上がったよ!」 |
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鳴島
「ふぅーん」 |
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光一
「何を冷めた目で見ているのかね?」 |
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鳴島
「別にぃーですぅ」 |
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光一
「君には分からないか。
女性の悲鳴…………
これは癒されるものだぞ。
たまらないね!!」 |
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鳴島
「それが『癒されボイス』なんですかぁ?」 |
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光一
「そうだよ!!
女性のキレイな悲鳴……
たまらないでしょ!!」 |
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鳴島
「マスター」 |
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光一
「何かね?」 |
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鳴島
「このド変態!!
エロオヤジー!!
やっぱりマスターは、
救いようがないですねぇ♪」 |
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光一
「な、何を突然!?」 |
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鳴島
「マスター…………
女性の悲鳴に癒されるなんて、
社会的には抹殺されかねませんよぉ」 |
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光一
「癒されるだけで、
私が悲鳴を上げさせているわけではない。
別に大丈夫だろ、個人の思想信条の問題だ」 |
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鳴島
「そういう嗜好ばかり持っていると、
そのうちに犯罪に走りかねませんよぉ」 |
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光一
「その点は大丈夫だ!!
女性の悲鳴をどうしても聞きたくなったら、
AVや、ゲームやあるいは……
君を襲うか、
相方に悲鳴を上げさせるから!」 |
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鳴島
「………………………」 |
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光一
「映像なら問題ないし、
君や相方ならば
悲鳴を合意の上であげてもらえるから
何の問題もないだろう♪」 |
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鳴島
「マスター」 |
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光一
「何かね?」 |
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鳴島
「今すぐに警察へ行きましょうね。
あ、その前に病院ですかぁ?
私も付き添いますよぉ♪」 |