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鳴島
「〜♪」 |
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光一
「おはよう、綾香君」 |
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鳴島
「ひにゃぁ!?」 |
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光一
「『ひにゃぁ!?』?
随分変な挨拶だね」 |
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鳴島
「ま、マスター……
いつからそこにぃ?」 |
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光一
「今来たところだが……
何をしていたのかね?」 |
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鳴島
「な、何をって何ですかぁ!?」 |
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光一
「質問に質問で返さない!」 |
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鳴島
「な、何もしてないですよぉ……」 |
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光一
「あやしい…………」 |
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鳴島
「あ、あやしくなんてないですぅ!」 |
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光一
「自分で言うところが……
余計にあやしいよね……」 |
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鳴島
「あ、あーそうだ!!
マスターが学校の先生だった時の
生徒さんたちから、
今でもメールが来るそうですねぇ♪」 |
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光一
「話題を無理矢理変えようとしてないかね?」 |
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鳴島
「そ、そんなことはないですよぉ!?」 |
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光一
「まあ、実際に今でも来るねえ。
受験目前だから、
今は現役生から世界史の質問も来るなー」 |
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鳴島
「おー、頼りにされてますねぇ♪」 |
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光一
「頼りにしてくれるのはいいが……
新しく来た先生に
質問すればいいと思うのだが」 |
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鳴島
「まあまあ」 |
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光一
「実はね時間に都合つけて、
向こう3年くらいかけて
教員だったときに作っていた冊子、
ネット上で公開しようかなと思ってる。
どうせなら作ったテストなんかも。
生徒からも結構評判良かったし、
もう自分が高校で教鞭とらない以上、
腐らせるのももったいないし……」 |
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鳴島
「それはいいですねぇ♪」 |
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光一
「せっかくだから、
世界史の講座をコンテンツとして
開設する予定でいるんだ。
まあ、しばらく先のことだけど」 |
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鳴島
「人の役に立つなら、
それはそれで良いですねぇ♪」 |
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光一
「んでもって、
今大学に行っている元生徒なんかからも
メールが来るね」 |
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鳴島
「おー、
いいじゃないですかぁ♪」 |
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光一
「そのうちの女子大生のTってやつは、
私の今の職場の目の前に、
おじさんが経営している飲食店があって
そんな話題でもつながっているねえ」 |
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鳴島
「ほむほむ」 |
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光一
「前にもTからはメールが着てね、
アイツ、今でもPCマトモに使えないようだね」 |
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鳴島
「マトモに使えないってどういうレベルで?」 |
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光一
「まあ、ネットでメール使えないレベル。
携帯なら使えるけどね」 |
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鳴島
「ふぇ!?
現代っ娘にしては珍しいですねぇ」 |
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光一
「アイツ、高校生の時なんて
PCの電源すら
立ち上げられなかったからね」 |
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鳴島
「希少価値高いですねぇ」 |
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光一
「そうだねえ。
マウスを使うように言ったら、
マウスを空中で……
ブンブン動かしていた位だしね」 |
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鳴島
「マンガかゲームの世界みたい!?」 |
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光一
「現実にいる娘で
今は19歳ですな」 |
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鳴島
「へぇー…………
私より若いですねぇ♪」 |
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光一
「そういや、綾香君。
君はPCとかの機器に詳しいよな?」 |
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鳴島
「えっへへー♪
意外と言われる方も多いですがぁ、
私はPC関連機器に詳しいですよぉ!!」 |
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光一
「まあ、元々そういうキャラだしねえ。
それで仕事もしてたしねえ」 |
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鳴島
「まあ、通常の業務から、
私に任せればハッキングまで
お手の物ですよぉー♪
私、どちらかと言えば理系ですから」 |
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光一
「なるほどなるほど……
で、綾香君?」 |
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鳴島
「はい?」 |
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光一
「今日の最初の話に戻るが、
私が来る前に…………
PCで何をしていたのかね?」 |
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鳴島
「な、な!?
何もしてないですよぉ!!」 |
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光一
「先ほど自室のPCから見ていたら……
君、
給与を不正に操作していないかね?」 |
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鳴島
「な、な、何のことですかぁ!?」 |
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光一
「君の時給が、
900円から、
1000円に上げられているのだが?」 |
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鳴島
「なんのことですかぁー?
私、PCの使い方よくわからないのでぇ、
変な動かし方しちゃったんですかねぇ?」 |
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光一
「はい。言い訳はじっくりたっぷり、
私の寝室で聞かせてもらおうかね?」 |
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鳴島
「にゃ!?
なんでマスターの寝室!?」 |
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光一
「たっぷりその身体に聞いてあげれば、
さすがに口を割るでしょ?」 |
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鳴島
「うにゃー!!
いやだーぁ!!
まだ嫁入り前!!」 |
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光一
「ちょ…………
そのガラス製灰皿を振り下ろしては……」 |
ヒュ!!
ゴスゥ!
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鳴島
「危ない危ない…………
危うく貞操を奪われかけましたねぇ。
油断もすきもない…………」 |
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光一
「……今回のは不正操作した君が
全面的にわる…………」 |
ヒュ……!
ごしゅー……
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鳴島
「やれやれ…………
今のうちにデータを戻しておきますかぁ」 |