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光一
「どうも、メ…………」 |
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鳴島
「メリークリスマス!
当カフェの看板娘、鳴島綾香と」 |
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清香
「鳴島清香です!
メリークリスマス」 |
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光一
「私の…………」 |
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鳴島
「いやー、とうとうクリスマスとは
本当に年末って感じですねぇ」 |
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清香
「このクリスマスムードの中、
明日からは一転してお正月ムードだからねえ」 |
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光一
「君達、私の挨拶を遮る必要はあったのかね」 |
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鳴島
「あ、こちらが当カフェのマスターで」 |
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清香
「陽ノ下光一さん(31)になりまーす」 |
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光一
「というか……2003年からやっているのに、
今更自己紹介をする必要があったのかね」 |
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鳴島
「というわけでぇ、今日はクリスマスですのでぇ」 |
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清香
「そうそう」 |
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光一
「君達、ボクを改めて無視しt……」 |
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鳴島
「はい、マスター!!」 |
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清香
「クリスマスプレゼントのお時間ですよ!」 |
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光一
「いや……君達………
クリスマスプレゼントって年齢なのかね……」 |
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鳴島
「ダメですよぉ、マスター」 |
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清香
「もしかして、プレゼントないんですか?」 |
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光一
「いや、あるも何も…………」 |
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鳴島
「ダメですねぇ、
せっかくのイベントに無計画ではぁ」 |
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清香
「そうそう。
無計画ではイベント盛り下がりですよ」 |
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光一
「あのボクの意思を無視して進行と言うか、
私が悪い流れですか?」 |
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鳴島
「ホントしょうがないですねぇ。
来週にはお年玉を用意しておいてくださいよぉ」 |
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清香
「年齢×10分の1倍程度で
お年玉期待していますね〜」 |
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光一
「あの……これ、私に拒否権はないのかね?
何で今日は君達結託して…………」 |
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鳴島
「まあ、無計画なのは良くないというのを、
クリスマスに臨んだマスターから見たわけですがぁ」 |
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清香
「マスターも結構
計画性の無さから失敗してますからねえ」 |
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光一
「あれ? 今度は私に対する批判がはじ……」 |
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鳴島
「大掃除も計画性が必要ですよねぇ」 |
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清香
「まあ、日頃から整理整頓していればいいんだけど」 |
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鳴島
「マスター……冷蔵庫くらいは
しっかり管理したほうがいいのではぁ?」 |
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光一
「むしろそれは嫁に言ってくれたまえ。
というか、無計画という意味であればねえ」 |
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鳴島
「なんですかぁ?」 |
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光一
「そもそもこういうイラストが届けられる時点で、
君もどちらかといえば無計画な人生設計な気が」 |
『見合い写真を吟味する姉妹の図』
(白髭狂信者様)
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鳴島
「違うも〜ん!!
私が無計画なんじゃないもん!!
私の人生でイイ男が近くにいなかっただけだもん!」 |
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光一
「綾香君ももう30歳だもんねえ……」 |
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鳴島
「三十路じゃない!!
まだ27〜28歳位ですよぉ!」 |
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清香
「お姉ちゃん……自分の年齢が曖昧になってるよ」 |
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鳴島
「私の事をうんぬん言う前にぃ、
マスターは計画的にイベント用意してくださいねぇ。
来週はお年玉の日ですよぉ」 |
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光一
「いや計画的にも何も…………
お年玉って子供が貰うものじゃないのかね?」 |
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清香
「私はまだ高校生で子供ですが?」 |
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鳴島
「妹が貰えるとすればぁ、
姉の私も貰えないと不公平なのでぇ、
2人分計画的に用意しておいてくださいねぇ」 |
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光一
「いや……普通雇用主がお年玉払うって、
どこにもないんじゃ…………」 |
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鳴島
「幾らぐらいお年玉貰えるかなあ?」 |
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清香
「クリスマスプレゼントが無かった分、
かなり貰えるんじゃないかな」 |
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光一
「あれ?
そこにもボクの拒否権は無い流れですか?」 |
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鳴島
「今年の私達は計画的に」 |
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清香
「マスターからプレゼントを貰う流れを
作って行こうかと思いまして」 |
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光一
「うん……そういうのって普通計画的とか
そういうものじゃないような…………
なんかむしろ、計画的犯行という言い方すら……
あれ、そもそももう25日自体そろそろ終わりで、
クリスマスも終わろうとしているんだけど、
そこに計画性うんぬんっていうのも……」 |
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鳴島
「さって、これで来週1月1日が楽しみな感じだね!」 |
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清香
「そうだねー!!」 |
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光一
「あれ? この年の瀬に
私の意思は反映されない流れなんですか?」 |