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光一
「うーん…………」 |
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鳴島
「マスター、おはようございますぅ!」 |
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光一
「うん。おはよう」 |
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鳴島
「悩み事ですかぁ?」 |
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光一
「うむ。ちょっとねえ」 |
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鳴島
「そんなの時間の無駄無駄!!
止めた方がよいですよぉ」 |
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光一
「ん?」 |
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鳴島
「年寄りの冷水って言うじゃないですかぁ♪」 |
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光一
「どの口が言った?
どの口が言ったのかね?」 |
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鳴島
「みぎゃぁぁぁぁぁ!!
イタイイタイ!!」 |
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光一
「たく……朝からいきなり何という事を。
人が真剣に悩んでおれば……………」 |
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鳴島
「うぅぅー…………
こめかみがジンジン痛いよぉ……」 |
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光一
「君が人を年寄り扱いするからではないか」 |
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鳴島
「実際そうじゃないですかぁ」 |
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光一
「まだバリバリ20代の若者です!!」 |
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鳴島
「バリバリって…………
そんな言葉を今の若者は使わないですよぉ」 |
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光一
「今の若者!?
いーや、私自身が今の若者だ!!
まだたったの29歳!! 現役20代!!」 |
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鳴島
「現役20代って…………」 |
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光一
「というか、人が悩んでいる最中に、
年寄りの冷や水とは失礼ではないかね!」 |
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鳴島
「というか、何を悩んでいたんですかぁ?」 |
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光一
「そうそう。聞いてくれたまえよ綾香君」 |
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鳴島
「はぁ……まあいいですけどぉ」 |
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光一
「なんとね、新年早々なんだけどね」 |
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鳴島
「はい」 |
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光一
「実母から…………
『アンタ年寄りなんだから』
って年寄り扱いされたんだよ!!」 |
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鳴島
「そんなの今更じゃないですかぁ」 |
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光一
「どーいう意味かね!!
20代だよ? ピチピチだよ?
まだまだ年金受給年齢に達しておりません!」 |
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鳴島
「それこそ現実を言い当てられただけですからぁ、
悩むだけ無駄と言いますかぁ…………」 |
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光一
「なんだよ、なんだよ。私は若いんだぞ!!」 |
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鳴島
「その『自分は若いんだ』ってセリフ……
お年寄りほどよく言われる気がしますけどぉ」 |
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光一
「な…………っ…………」 |
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鳴島
「まあ、いつも側に私みたいな、
若くて元気でハツラツな女の子がいるから、
若さを羨望するのはよっくわかりますよぉ♪」 |
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光一
「は? 何を言ってるのかね、君は?
君こそ26歳だろ!!
もう肌だって曲がり角じゃないか!!」 |
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鳴島
「なーんですってぇぇぇ!!」 |
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光一
「私の事を年寄り扱いしているみたいだけどね、
君と私の年齢差、3歳しかないんだからな!!
私を年寄り扱いすれば、3年後には君だって年寄りだ!」 |
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鳴島
「私は年寄りじゃないもん!!
マスターと違って、お肌だって手入れしているし、
健康とか体力に気を遣ってますもん!!
肌年齢も体力も10代後半ですもんねぇ!!」 |
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光一
「はん! 何を言っているかね」 |
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鳴島
「何ですかぁ!!」 |
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光一
「本当に若い人はね、
肌とか体力なんて気にしていないんだよ!!
気にしなくたって若いからね!!
手入れとか気にして若さを保とうとする時点で、
自分は既に若くないと知りたまえ!!」 |
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鳴島
「な…………な…………」 |
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光一
「ふん。綾香君だって言うほど若くないんだ。
ようやく身の程を知ったかね」 |
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鳴島
「ふーん、そんなに言いますかぁ……」 |
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光一
「ああ、言うともさ!!」 |
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鳴島
「さっきのマスターのセリフ、そっくり返しますよぉ。
本当に若い人は、
自分が年寄りって言われても気にしません!」 |
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光一
「な、なんだとー!!」 |
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鳴島
「マスターだってほーら、
言動からして若くないじゃないですかぁ!!」 |
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光一
「言ったなー、
君だって26歳のババアのくせに!」 |
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鳴島
「だーれがババアですってぇぇ!!
29歳のジジイのくせにぃぃ!!」 |
O(≧_≦)=◯)゜Д゜)
マスターの方が年寄りのくせにぃ!
( +o☆O=(・_・O
うるさーい!!
(щ゜Д゜)щε=ε=┏(;‘Д’)┛
お、お、女の子に手をあげましたねぇ!
ε=ε=(/°ロ°)/ε=ε=┏( ;゚Д゚)┛
先に手をあげたのはそっちだー!!
ε=ε=ε=ε=(/°ロ°)/┏(゜ロ゜;)┛
年寄りとか永遠に気にしない状態にしてやるー!!
ε=ε=ε=ε=(/°ロ°)/ロ゜;)┛
や、やめろー…………!!
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鳴島
「みなさん、
私はまだまだ可愛い少女ですからねぇ♪」 |