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鳴島
「むぅ〜…………」 |
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光一
「……………………」 |
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鳴島
「う〜ん……こっちも捨てがたいようなぁ……」 |
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光一
「……………………」 |
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鳴島
「それともこっちかなぁ〜…………」 |
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光一
「……………………」 |
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鳴島
「う〜ん、迷うなぁ…………」 |
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光一
「仕事中に何を迷っているのかね?」 |
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鳴島
「うにゃぁ!?」 |
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光一
「たく…………仕事中に何を見てるの?」 |
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鳴島
「え、何って…………」 |
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清香
「お、見てる見てる」 |
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鳴島
「色々いても迷うんだけど〜」 |
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清香
「まあ、納得行く相手を選ぶと良いよ」 |
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光一
「だからさっきから何を見ているの?」 |
『頑張り姉妹』
白髭狂信者さんより♪
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清香
「28歳にもなるのに…………
未だに彼氏が28年も出来ず、
そして結婚もできないお姉ちゃんのために、
お見合い写真を持ってきたんですよ」 |
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光一
「あー、それでこんなに必死になっているわけ」 |
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鳴島
「そう。今必死で見ているんですからぁ、
邪魔しないでくださいよぉ」 |
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光一
「これぐらい仕事にも熱中してくれれば、
少しは仕事も覚えるだろうに…………」 |
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清香
「お姉ちゃんが、もしも結婚して仕事辞めても、
私が残っているから大丈夫ですよー」 |
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光一
「ふーむ、確かに…………
清香君1人で、綾香君10人分以上働いてくれるしなあ」 |
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鳴島
「え!?
私、そんなに貢献度低いですかぁ!?」 |
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清香
「ほら、お姉ちゃんはお見合い相手を必死で見る」 |
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光一
「でもねえ…………」 |
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清香
「なんですか?」 |
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光一
「清香君は残念な事に、ここがただ1つ残念な事に……
綾香君はボンキュッボンなんだけど……清香君は、
こう……一番上のボン……ようするに、まあ、
女性として最大の武器? が無いというか……
まな板と言いましょうか…………」 |
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清香
「……………………」 |
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光一
「あれ? なんだか一瞬だが記憶が無いぞ?」 |
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清香
「疲れて突然倒れるように寝てしまったんですよ」 |
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光一
「ところで綾香君は、仕事中なんだから
仕事の後にでもしてくれんかね?」 |
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鳴島
「今の私には旦那様候補探しが急務ですよぉ。
どうするんですかぁ、このまま行きそびれたらぁ?」 |
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光一
「その巨乳と曲がりなりにも美人部類の顔を活かして、
ホテルに一気に連れ込めば、誰か引っかかるんじゃないの?」 |
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鳴島
「ヤですよ、そんな尻軽女みたいなのぉ!?」 |
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光一
「私なんて結婚したの29歳7カ月だよ?
まだ1年くらい余裕あるじゃない」 |
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鳴島
「マスターはその前の交際期間含めたら、
24歳くらいからいたじゃないですかぁ。
それにですねぇ…………」 |
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光一
「ん?」 |
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鳴島
「マスターみたいに、年齢が30歳でも……
体内年齢が36歳なんて恐ろしい事実もあるんですよぉ?
早く旦那さん見つけなかったら、
私の実年齢が28歳でも、
実際年齢が30超えてるかもしれないじゃないですかぁ!」 |
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光一
「36歳じゃありません〜!!
今は努力の成果で33歳まで若返りました〜!」 |
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鳴島
「それでも実年齢上回っているじゃないですかぁ!
そんな恐ろしい事態になって、
旦那様が見つからなくなったら……
一体どう責任を取ってくれるんですかぁ!?」 |
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光一
「なんか、遠まわしに私をバカにされているような……
責任って言われても、まず勤務時間中なんだし」 |
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清香
「ほら、お姉ちゃんの10倍は働ける私がいるんですから。
大丈夫大丈夫。私に任せてくださいな!!
お姉ちゃんはお見合い写真を見ていてよ♪」 |
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鳴島
「いや〜、姉思いの最高の妹だねえ、清香は♪」 |
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清香
「お姉ちゃんの幸せが、私の幸せだよ♪」 |
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光一
「……………………
単に看板娘の地位を奪い取りたいだけじゃ……」 |
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鳴島
「よ〜し、
今日は頑張って旦那様候補を絞り込むぞ〜!」 |
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清香
「その意気、その意気!
私がその間、店は受け持つからね♪」 |
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光一
「でも清香君は仕事が出来るけど……
綾香君のオッパイ及びドジッ娘的な集客力が無い分、
看板娘として……なんてか、個性不足というか……
やっぱりおっぱい分が足りていないよなあ……」 |
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清香
「……………………」 |
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光一
「あれ!?
やっぱり一瞬記憶が飛んでる!?
さっき何考えてたんだっけ!?」 |
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清香
「マスター、3番テーブルのお客様、
チーズケーキセット御注文です♪」 |
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光一
「あ、ああ、はい。
あれー……なんか記憶途切れてるんだよなあ……」 |
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清香
「……………………」 |
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光一
「うおっ……なんか、寒気した!?
風邪? 風邪かねえ?」 |