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光一
「おーい、綾香君!」 |
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鳴島
「なんですかぁー?」 |
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光一
「店の勝手口……カギ開けっぱなしだぞ」 |
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鳴島
「あっ、
さっきゴミ捨て行った時、締めるの忘れてましたぁ」 |
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光一
「ちゃんと締めといてね。危ないから」 |
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鳴島
「は〜い…………」 |
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光一
「ところで君さあ?」 |
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鳴島
「なんですかぁ?」 |
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光一
「部屋のカギとか普段締めてるの?」 |
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鳴島
「当たり前じゃないですかぁ。
女の独り暮らしですよぉ…………
カギ開けっ放しで誰か来たらどうするんですかぁ」 |
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光一
「住んでる部屋って何階だっけ?」 |
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鳴島
「2階ですけどぉ」 |
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光一
「洗濯物はどうしてるの?」 |
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鳴島
「朝干してきてぇ、
帰宅したら取りこんでますよぉ」 |
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光一
「うーん…………」 |
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鳴島
「なんですかぁ?」 |
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光一
「いやぁ……それだと君の部屋ってさあ。
仕事が終わって帰るまで……
朝の9時頃から夜の8時過ぎまで
洗濯物が外にあるままだよね?」 |
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鳴島
「まあ、そうですねえ?」 |
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光一
「ちょっと危なくないかね?」 |
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鳴島
「んぅ?」 |
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光一
「いや、君さあ……こう……
おっぱい大きいでしょ?」 |
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鳴島
「何を急にセクハラッ!?」 |
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光一
「違う! 違う!! 話を聞きたまえ!!」 |
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鳴島
「もう……なんですかぁ」 |
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光一
「それだと君の部屋ってさあ、外から見たらだ。
君の巨乳特注のブラジャーがかかってるわけだ。
女の独り暮らし……しかも巨乳の……
って丸分かりだよね?
しかも夜まで帰ってこないのも」 |
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鳴島
「あー……まあ…………」 |
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光一
「それって強盗とか……
強姦魔のターゲットにならない?」 |
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鳴島
「ええっ!?」 |
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光一
「だって女の独り暮らしだろ?
しかもそれが外から丸分かり。
密かにキーピックでもされて部屋に入られて
帰宅時待ちかまえられてたりとか……」 |
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鳴島
「ちょ、怖い事言わないでくださいよぉ!
それにウチの部屋は二重鍵なので、
そう簡単に開きませんよぉ!」 |
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光一
「でも2階だろ?
雨どいとか……いくらでも窓側から侵入できるじゃん」 |
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鳴島
「まぁ……それはぁ…………」 |
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光一
「ウチなんて一回……強盗強姦魔に
押し入られかけた事あるからね!
今でも注意しているよ!!」 |
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鳴島
「ええっ!?」 |
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光一
「ましてや君、一人なんだから危ないじゃんか」 |
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鳴島
「う〜ん…………」 |
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光一
「なんなら私が君の部屋で
一緒に寝てあげてもいいがね?
男がいれば安心でしょ?」 |
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鳴島
「それこそ危険じゃないですかぁ!?
マスターなんかに
私の貞操奪われてたまりますかぁ!」 |
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光一
「そんな事しないしない!
もしかしたら寝ぼけて……そうだね、
おっぱい揉んだり吸ったり、お尻触ったり、
パジャマ脱がしたり裸にしたり、
その内になんか色々なっているかもしれない?
…………それだけの事だよ♪」 |
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鳴島
「奥さんいるのにサイテー!!」 |
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清香
「お疲れ様です。
バイト入ります」 |
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光一
「お疲れ様。今日もよろしく」 |
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鳴島
「聞いて!! 清香!!
マスターがね、私の貞操を奪うんだよ!」 |
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光一
「大切な文脈が色々抜けてる!!
かなり問題発言だよ、それは!」 |
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清香
「それよりもお姉ちゃん!」 |
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鳴島
「ほぇ? 何?」 |
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清香
「バイト来る前に、お姉ちゃんの部屋寄ったんだけど。
ほら、ついでに借りてたCDでも返そうかなって。
で、合い鍵使ったら……ドアが施錠されたんだけど」 |
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鳴島
「……………………え?」 |
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清香
「玄関開けっ放しだったって事だよー。
仕事出る時慌ててたの?
独り暮らしなのに危ないじゃない」 |
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鳴島
「あー……そういや今朝寝坊して……」 |
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光一
「ほら……私の言ったとおり。
危ないじゃないかね」 |
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鳴島
「うー……………………」 |
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光一
「私に君の部屋の合い鍵をくれたまえ。
夜中定期的に巡回に行って、
君の安全を確認しに行ってあげるよ♪」 |
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鳴島
「それこそ危ないからイヤですぅ!!」 |
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清香
「マスターを部屋に入れるのは、もちろんマズイけど」 |
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光一
「マズイって……信用されてないのか、私は……」 |
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鳴島
「寝てる間にいつの間にか私を裸にして
何かしているかもしれない……って言いましたよねぇ?
信用出来るもんですかぁ…………まったくぅ」 |
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清香
「ともかくお姉ちゃんも気をつけてよね!」 |
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鳴島
「はぁ〜い…………」 |