|
鳴島
「というわけでしてぇ、こうなりましたぁ♪」 |
|
清香
「お姉ちゃん、それだと誰にも伝わらない」 |
|
光一
「何が"というわけで、こうなった"のかね?」 |
|
鳴島
「2005年4月以来久々に、
私が表の……マスターの日記に出ましたよぉっと」 |
|
清香
「もう7年近くも前!?」 |
|
光一
「あー。君が私の日記をジャックしていた時期だね。
ちょうどジャックの間に、私のドイツ旅行が重なっていて……
懐かしいなあ。ドイツ行ってから7年も経つんだ……」 |
|
鳴島
「時間が経つのって早いですねぇ」 |
|
光一
「えっと……当時マスターが24歳数か月で、
お姉ちゃんが22歳数か月?
私は……11歳って、ランドセル背負ってる!」 |
|
鳴島
「ちょっとぉ……そういう言い方すると、
私が歳をとったみたいでしょうよぉ!」 |
|
光一
「実際歳とってるではないか」 |
|
鳴島
「それこそマスターに言われたくないですぅ。
特に『ド変態』のマスターからはぁ」 |
|
光一
「私はド変態などでは決してない!!
何を言っているのかね、君は」 |
|
鳴島
「だってぇ……類は友を呼ぶんですよねぇ?
女性ストーカーに遭ってしまったりぃ、
強盗強姦魔に押し入られそうになったりぃ、
そういう人がいっぱい来る人ってそんないないのでぇ、
マスターにそういう経験多いのって……」 |
|
光一
「偶然に偶然が重なっているだけだ!
私のどこがド変態だ……逆に私は好青年だっていうの」 |
|
鳴島
「えぇぇぇぇ〜…………」 |
|
光一
「何でこの店で働きだして10年目にもなる君が、
そうやって私を変態扱いするかね!」 |
|
鳴島
「それだけ長く見てきたからですよぉ……
というかぁ、マスターご自分で『性格診断・検定』
受けられましたよねぇ?」 |
|
光一
「うっ…………」 |
|
清香
「えっと、mixiでの性格診断では…………
『陽ノ下光一の表の性格:ド変態、裏の性格:ドS』」 |
|
光一
「うっ…………」 |
|
清香
「ツイッターでの性格診断では…………
『陽ノ下光一の表:変態、淫乱、好奇心旺盛。
陽ノ下光一の裏:変態、淫乱、マメ』って出たんですよねぇ」 |
|
光一
「ぐぅぅぅぅぅ…………」 |
|
鳴島
「マスターの『変態』は揺るぎないものですよねぇ♪
なんせ、全然違う2つの診断・検定でこうなったんですしぃ」 |
|
光一
「そ、そ、そ、そこまで私をへ、変態扱いするなら、
君たちもやってみたまえよ!!」 |
|
鳴島
「いいですよぉー♪
私なんて普通に可愛いウェイトレスですしねぇ♪」 |
|
|
鳴島
「はい、私の診断結果♪」 |
鳴島綾香
(表)下品
お酒好き
ガサツ
(裏)自己中
理想が高い
キモオタ
|
|
鳴島
「って、あれぇ!?」 |
|
清香
「『鳴島綾香の表:下品、お酒好き、ガサツ。
鳴島綾香の裏:自己中、理想が高い、キモオタ』」 |
|
鳴島
「どれ一つとして当たってないですよぉ!!
私、下品じゃないしぃ、ガサツじゃないしぃ、
っていうか……キモオタって何ですかぁ!?
このキモオタは誰って言ったら、マスターですよねぇ?」 |
|
光一
「なんだこの思わぬ飛び火は!?
ていうか、ガサツとかお酒好きとか、自己中とか……
あるだろ! ほら…………
勤務中に勝手に店のお酒を飲んだり……
かなり当たってる部分もあるじゃないかね!!」 |
|
鳴島
「それはそれで別ですよぉ。
私にはこの検定結果当ってません!!」 |
|
光一
「そうしたら私だって同じ理屈で
『ド変態』って判定されたけど、
違うって言えるじゃないか」 |
|
鳴島
「マスターは別ですよぉ」 |
|
光一
「何故!?」 |
|
鳴島
「あ、清香もやってみなよー」 |
|
清香
「何で私まで巻きこまれて……
別にやりたいわけじゃないんだけど……」 |
|
|
清香
「で…………名前を入れたら診断するっと……」 |
鳴島清香
(表)空気を読まない
人見知り
素っ気ない
(裏)刺激を求めている
気が小さい
落ち着きが無い
|
|
鳴島
「あ……………………」 |
|
光一
「あー…………」 |
|
清香
「なんですか、その
『コメントしにくい』って表情は」 |
|
鳴島
「だってぇー…………」 |
|
光一
「『鳴島清香の表:空気を読まない、人見知り、素っ気ない
鳴島清香の裏:刺激を求めている、気が小さい、落ち着きが無い』
裏はあんまり合ってる気がしないけど……」 |
|
鳴島
「表の『素っ気ない』があまりにジャストミートで……」 |
|
清香
「普段からそんなに素っ気ない、私?
もう、こんな検定全然当たってないよ。
私やる気なかったのを巻きこまれただけなのに」 |
|
光一
「ほら、みんなこんな検定アテにならないって言うだろ?
だから私がこの検定で『ド変態』とされたということは、
逆説的に私は好青年だと言えるわけだ!」 |
|
鳴島
「それは全然違います!!
それは全然違います!!」 |
|
光一
「何故私だけ!! そして何で2回言った!?」 |