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光一
「新年あけまして」 |
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鳴島
「だるい〜…………」 |
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光一
「……………………」 |
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清香
「おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします」 |
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光一
「うん、よろしく。
清香君、お年玉」 |
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清香
「え、いただいていいんですか!?
ありがとうございます♪」 |
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鳴島
「うっう〜……清香ばかりズルイ〜!
私もお年玉欲しいですよぉ〜!!」 |
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光一
「挨拶もろくに出来ない人にはあげません」 |
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鳴島
「あけおめことよろですよ〜♪
はい、お年玉下さいなーヽ(゚∀゚)ノ!!」 |
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清香
「うわ……これが2011年最初の笑顔だなんて……」 |
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光一
「まあ、お年玉は未成年者の特権なので、
社会人の綾香君にはあげないわけだが」 |
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鳴島
「むうっ……新年早々ウソですかぁ、マスター!」 |
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光一
「いや……さっきの挨拶で貰おうというのはどうか?」 |
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鳴島
「何で清香はお年玉もらえるんだろ…………」 |
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光一
「それは清香君が高校生だからだろうね」 |
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鳴島
「あー、新年早々仕事したくないですよぉ〜……
コタツにミカン、お雑煮の世界が私を待っているのにぃ……」 |
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光一
「もう1週間休んだでしょ?
今日から仕事始め。しゃんとしたまえ!」 |
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鳴島
「えー……このカフェ31日まで営業でしたよねぇ?
4日しか休んでないですよぉー」 |
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光一
「そういえば年末にもお年玉とか言ってたね、君は。
どちらにせよ休んだではないかね。
はい、切り替えたまえ。仕事仕事!」 |
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鳴島
「マスターだってぇ、仕事休みたいですよねぇ?
だって今日から仕事で憂鬱だとか言ってますよねぇ?
巫女詣でもしていないとか言ってますよねぇ?
巫女さんの生脱ぎ衣装貰ってないから、やる気ないとか?」 |
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光一
「私の評判を落として、
相対的に君の評判を上げようとするのは止めてくれないかね?」 |
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清香
「女子高生の私は、まだ少し冬休み残ってますけど」 |
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鳴島
「いいなーいいなー!!
私も冬休み欲しいなぁ……マスター!」 |
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光一
「何かね?」 |
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鳴島
「冬休みください♪」 |
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光一
「いや、元日から昨日まで休んだよね?」 |
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鳴島
「だから、それはカレンダー上の休みですよねぇ。
今日からは冬休みをくださいなぁ♪」 |
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光一
「綾香君の言っている意味が分からないのだが」 |
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清香
「大丈夫です。私も分かりませんから」 |
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鳴島
「ふえっ!?
いや、だから今日から私が冬休み?」 |
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光一
「なんでそこまで仕事したくないかねえ?」 |
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鳴島
「だってぇ…………
今日働いても休日手当つきませんよねぇ?」 |
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光一
「そりゃあ、普通に仕事日だもんね」 |
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鳴島
「100万歩譲って、休日手当だしてくれたらぁ……
今日から仕事始めでもOKですよぉ♪」 |
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光一
「綾香君の言っている意味がわかるかね?」 |
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清香
「いえ……私も分かりません」 |
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鳴島
「何で清香はそんな良い子ぶるのよぉ!?」 |
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清香
「いや……良い子もなにも…………
私、基本的に良い子だし」 |
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鳴島
「み、味方がいない……(;゚Д゚)ノヽ(д゚;)ノヽ(゚ ) ノヽ( ゚)ノヽ(;゚д)ノヽ(゚Д゚;)
ま、マスターだって今日から仕事なんて憂鬱とか言ってるのに、
何で仕事する気マンマンなんですかぁ!?」 |
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光一
「仕事なんかしたくないよ。
宝くじで10億当たったら、すぐに仕事辞めるよ。
働かないと食べていけないからだよ」 |
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鳴島
「う〜…………」 |
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光一
「しかし……2011年最初の営業日の……
看板娘の最初のセリフが『だるい〜…………』って」 |
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清香
「看板娘としていかがなものでしょうか?」 |
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鳴島
「ほらほらぁ、営業スマイルとかでもなく、
常に裏表のない素敵なウェイトレス♪」 |
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光一
「確かに裏表のないってのは良い事だが……」 |
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清香
「それでも仕事上それはいかがだろー?」 |
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鳴島
「何で私、新年早々にこんな責められてるの!?」 |
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光一
「それを君が言うかね?
……と、ともあれもう1度気を取り直して」 |
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清香
「2011年……カフェ開設からあと2カ月で8年。
今年もぜひとも…………」 |
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鳴島
「当カフェ『失変カフェ』をよろしくお願いいたしますぅ♪
はい、マスター、お年玉くださいなぁヽ(゚∀゚)ノ!!」 |
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光一
「……………………」 |