鳴島
「マスターマスター！！」光一
「何だね綾香君、騒々しい」鳴島
「マスター、離婚するんですかぁ？」光一
「……………………はぁ！？」鳴島
「あ、失礼！！
離婚されそうなんですかぁ、奥様から？」光一
「……………………どこからそんな話に？」鳴島
「いや……………………
奥様が離婚したそうな雰囲気を抱えていたとか？」清香
「そんな話が出ていたので、心配になりまして」光一
「いや、待て待て！！
私達……交際期間４年１０カ月、結婚から８カ月だよ？
まだ結婚８カ月の、新婚ホヤホヤだよ？
なんでそんな話になるかね！？」鳴島
「１０年ちょっとくらい前にも、
７カ月でスピード離婚した夫婦いましたし……」
ＩＺＡＭと吉川ひなの、元夫婦
鳴島
「あちらは"ままごと離婚"とか言われていましたけど……
マスター夫婦は大丈夫ですかぁ？」光一
「『せっかく結婚という“カワイイ制度”があるから乗らないテはないでしょ』
って言っていたIZAMの元奥さんとは一緒にしないで欲しいのだが……
そもそも結婚の会見で記者達から
『ままごとみたいな結婚で大丈夫？』って心配される夫婦も珍しいわ」清香
「芸能界って離婚すごく多いですよねえ……
大半が１０年もたないイメージがあるんですけど」光一
「芸能界ってＴＶでの露出が多い分、
世間に与える影響大きいと思うんだよね。
酒井法子の麻薬事件もそうだけど…………
この手の事が"全然普通♪"
へたすりゃ"カッコイイ♪"って露出の仕方じゃない。
すぐに書籍化されたりとかさ…………」鳴島
「だから世間一般でアレですかねえ……
『麻薬使用の何が悪いの』って考えの学生が増えたりとか、
離婚が珍しくないような感じになっているんですかねえ？」光一
「離婚に関しては家族観や社会の変化もあるけど……
私的には芸能報道とのあり方は関係あると思うがねえ」清香
「確かに……芸能人とＴＶって流行を作り出しますから、
社会観念もある程度以上、操作してしまいますよね」光一
「芸能報道以上に価値が無いというか……
愚劣な報道も無いと思うのだがね。
もっと報道する事は幾らでもあるだろうに」鳴島
「それは言えているかも…………」光一
「だから日本のＴＶ番組って見る価値が低いと思うのだがね」鳴島
「で、話を戻しますけどぉ…………
離婚の危機は大丈夫ですかぁ？」光一
「大丈夫も何もないわ」鳴島
「え！？
じゃあ、離婚の危機なんですかぁ！？」光一
「話の意味をちゃんと理解したまえ！！
そんな危機などどこにも無いわ！！」鳴島
「ホントですかぁ？」光一
「ホントも何も…………
君は何でそんなに離婚に持っていきたいの？」鳴島
「別に離婚に持っていきたいわけじゃないですがぁ。
むしろ、ノーモア・リコンですよぉ！！」光一
「いや、ノーモアも何も…………
１度も離婚経験ないんだが……」鳴島
「あ、それもそうでしたねぇ」光一
「全く……勝手に危機を創り出さないでくれたまえ」鳴島
「いやぁ…………奥様がいるにも関わらず……
『巨乳女子大生をナンパするとかぁ……』
『デリバリーヘルス頼むとかぁ……』
そんなこんなで、離婚に至ろうとしているかと」光一
「それ完全に誤解だからね？
実際にナンパなんてしていないからね？
デリバリーヘルスも頼んでいないからね？」鳴島
「まぁ、ならいいですけどぉ♪」光一
「全く……至って夫婦仲は円満だよ」鳴島
「離婚されてしまうとぉ、
せっかく渡したご祝儀が意味無くなるのでぇ……」光一
「何？
私の結婚の価値って君にとって、
ご祝儀渡したかどうかしかないの？」清香
「お姉ちゃんお姉ちゃん」鳴島
「んぅ、なに〜？」清香
「スピード離婚された場合だったら、
ご祝儀意味無くなっているんだから、
返してもらえばいいんじゃない？」鳴島
「あ、そっかー♪」光一
「いやいやいやいやいや」鳴島
「マスター、安心してください♪
スピード離婚されても大丈夫ですよぉ♪」光一
「待て！！
私はそれのどこに安心すればいいの！？」鳴島
「その場合はご祝儀を返していただくのでぇ、
遠慮なく、がっつり別れる時はどうぞ♪」光一
「いや……ご祝儀ってその場のお祝いだから。
返すとか聞いた事もないから」鳴島
「え〜…………」光一
「『え〜…………』って……」鳴島
「じゃあ、別れないでくださいよぉ。
再婚された時に、
またご祝儀出さなくちゃならないですからねぇ」光一
「重ねて言うが、
私の結婚の価値ってそこにしかないの？」
