2/13(日)
決戦前夜
光一
「私は先にあがるよ。
君も片づけが済んだら、
適当に休んでね」鳴島
「は〜い♪」光一
「…………
くれぐれも言っておくが、
先日のような事はするんじゃないよ」鳴島
「しませんよぉ!!」光一
「まあ、いいや。
それじゃあ、お先」鳴島
「お疲れ様ですぅ♪」
キィ……パタン
鳴島
「と、これで厨房には私一人
ふふふのふ〜♪」
鳴島
「ここなら調理器具もあるし、
ブランデーもあるしぃ、
チョコを作るには最適ですぅ♪」鳴島
「どれがいいかな〜♪」
ゴクゴク♪
ゴクゴク♪
ゴキュゴキュ♪
鳴島
「ふみゅ〜んむ♪
このブランデーが
おいしいですねぇ♪
これに決定ですぅ」鳴島
「さ〜て、まずは、
チョコを刻んで♪」鳴島
「次に、
生クリーム、はちみつを
お鍋で温めて〜♪」
ヒックヒック!!
鳴島
「うえ?
ヒックヒック!!
むみゅぅ?
へ、変な気分に……」
ボコボコ
鳴島
「って……
あわわわ、沸騰したら、
火から外して、
すぐにチョコを入れて
ひと混ぜ混ぜ♪」鳴島
「そのまま
ヒックヒック!!
あれ?
チョコを完全に溶かす〜♪」鳴島
「後はぁ、
バター、ブランデーを混ぜてぇ♪
流しっ箱!!
で、冷蔵庫で冷やせ〜ば♪」鳴島
「冷えたら、
ハートの抜き型で抜いて
ココアとかを降れば
さあ、完成ですぅ♪」
鳴島
「ふぅ〜……
なんとか
明日の決戦に間に合いましたぁ」鳴島
「ど〜れ♪
手作りチョコの味はっと……」鳴島
「おお、美味しいですねぇ♪
ブランデーの効きが良いですぅ♪」鳴島
「ふふふ〜♪
このブランデー入りのチョコで、
明日はマスターを
メロメロに酔わせちゃいましょう♪」鳴島
「おいしいから、
もうちょっと味見…………」
キィ……パタン
鳴島
「綾香君、
まだ厨房にいるのかね……
って、何だこりゃ!?」
…………
光一
「厨房が滅茶苦茶……
あー!!
置いておいたブランデーがない!!
綾香君!!」鳴島
「はにゃ〜ん♪
なんれふか〜!!」光一
「う……酒臭い……
あー!!
そのブランデー空けたの!?
あ。これも、これも空だ!」鳴島
「ついつひ飲みふぎはぁ〜!!
おつまみのチョコが、
おいふぃくふぇ〜!!」光一
「うわ……
せっかく綺麗にした厨房が……
チョコの塊で汚れてる……
何をしていたんだね!!
こんな散らかして!!」鳴島
「あのれふね〜……
チョコ作っているうちにぃ、
その前に飲んでいた
ブランデーがぁれふねぇ〜
気分良くなってきてれふねぇ〜
チョコもブランデーだったふぃねぇ……」光一
「ん?
これ、ブランデーチョコの残骸?」鳴島
「ハートがたぁ♪」光一
「…………
どれを見ても、
食い散らかされた
チョコの残骸なのだが……」鳴島
「はあとと言ったら、
はぁとだぁ!!」光一
「て、
君はチョコ作りながら、
勝手にブランデー飲みまくって、
それで酔っ払ってるのかね!?」鳴島
「お酒を飲んで、
何がわるいかぁー!!」光一
「いや、それ店の備品だし。
というか、
厨房散らかした挙句、
勝手に酔うんじゃない!!」鳴島
「なんらろー!!」光一
「ろれつも回ってないし……
つい先日の惨劇を思い出す……
たく!!
君は酒を飲むなと
あれほど言っただろ!!
酒癖悪いんだから……
もういい!!
ここは私が片付けるから、
君は部屋で休みなさい!!」鳴島
「なんれふかぁー!!
その言い草はぁ!!
チョコを作ってぇ
何が悪いのかぁ!!
誰のためにぃ、
やったことだとぉ
思うのだぁ!!」光一
「酔っ払いは黙りたまえ!!
厨房を散らかして、
挙句、
酔っ払ってるのは、
店員失格だぁ!!」鳴島
「くしょー!!
お前もぉ、
酒をのめぇー!!」光一
「いいから、
さっさと戻って休みたまえ!!
とてつもなく邪魔だ!!」鳴島
「むぅぅぅぅぅ!!」光一
「やれやれ……
こんなに散らかしてくれて……
どこから片付けようか……」鳴島
「マスターなんかぁ、
ビンでぇ……
頭かち割れろー!!」光一
「ん?
あ、酔っ払いが
ぶ、ブランデーのビンなんか
振り回すんじゃ…………」
ゴン!!
……どさっ……
鳴島
「ふにゃははは!!
悪は滅びるですぅ……
スースー………
zzzzz〜♪」光一
「ぐ、ぐぅ…………
ちょ、懲罰を……
か、覚悟して……お…け……
グフゥ……」
日記ランキングに投票しますぅ♪