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鳴島
「おはようございますぅ!」 |
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光一
「はい、おはよう」 |
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鳴島
「マスター、マスター!!
聞いてくださいな!!」 |
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光一
「なんだね、朝からテンション高く……
ちょっとうざったいと思うよ、私は」 |
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鳴島
「なんですか、なんですかぁ……
朝から気分の良い笑顔を振りまいているのに。
マスターはKYですねぇ……」 |
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光一
「最近忙しくてほとんど寝てないのだよ。
朝からそのテンションは参るのだがねえ。
君こそKYだ…………私の表情を読みたまえ……」 |
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鳴島
「んもぉ……女の子の笑顔は
例え疲れていても
相手にしなくてはダメですよ!
マスター、男でしょぉ!!
それにマスターのアイコン
『へのへのもへじ』だもん!
ぜーったい、表情読めないもん!」 |
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光一
「うるさいな!! たく……
それは気にしているんだよ!!
……胸もませてくれるなら、
その笑顔を受け入れてもいいけど」 |
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鳴島
「なんですか、それはぁ!?」 |
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光一
「私はリアリストなので、
実益の伴わないものに
付き合うのが一番嫌いなのだよ」 |
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鳴島
「やれやれ…………
バレンタインも近づいているのに、
そんなのだと女の子にもてませんよ」 |
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光一
「本命チョコが嫁さんからもらえるから、
別に構わない。それ以外は特にいいや」 |
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鳴島
「とにかくぅ!
私が朝から元気な理由を聞いてください!」 |
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光一
「ん? なにかね?
お通じでもよくなったのかね?」 |
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鳴島
「セクハラッ!!」 |
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光一
「ではなにかね?
ピーマンでも食べられるようになった?
はいはい、おめでとちゃん、バブー」 |
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鳴島
「そんな子供じゃないもん!」 |
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光一
「はいはい、で、何かね?」 |
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鳴島
「ゆいれそさんよりプレゼントもらいましたぁ!
ボトルキャップ風鳴島綾香!!」 |
原寸大画像は、プレゼント内に保管♪
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光一
「おー!!
これは可愛いねえ♪
ゆいれそさん、ありがとうございます!」 |
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鳴島
「でしょ? でしょ!!
プレゼントさえ貰えれば、
女の子はいつでも笑顔で幸せですよぉ!」 |
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光一
「男だって貰えれば嬉しいがねえ」 |
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鳴島
「いっつも屁理屈ばっかりのマスターには、
ぜーったいきませんよぉ♪」 |
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光一
「きぃぃぃぃ!!
腹の立つ娘だねえ!!
私だってその気になれば、
プレゼントの一山二山……
あっという間だよ!!」 |
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鳴島
「へぇー♪」 |
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光一
「くそ……信じてないな!!」 |
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鳴島
「そんな見え見えのウソついたって、
幸せになれませんよぉ♪」 |
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光一
「ウソなんかではない!!
私がその気になれば、
いくらでもプレゼントが来るのだ!!」 |
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鳴島
「マスターがそんな見栄を張る理由が、
いやぁ……全く分かりませんねぇ♪」 |
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光一
「くぅぅ…………
たまたま自分が貰えたからって……」 |
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鳴島
「マスターがもう少し空気を読めれば、
貰えるようになるかもですねぇ♪」 |
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光一
「その上から目線が癪に障る!!
君以上には空気が読めるつもりです!」 |
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鳴島
「またまたぁ♪
マスターの空気の読めなさぶりは、
今日のマスターの日記にあるような、
外国語講座の用例集並ですよぉ!」 |
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光一
「確かにあの用例集は、
一体何を意図して
何をターゲットにしたいのか、
まったく読めないパンフだが……
私はちゃんと首尾一貫しているし、
常に周りの空気を読んでいます!!」 |
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鳴島
「ふぅ…………」 |
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光一
「なんだね、そのため息は!!」 |
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鳴島
「マスターの心の中には、
KY鬼が巣食っているようですねぇ……」 |
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光一
「なんだね、それは!?」 |
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鳴島
「え? 空気読めない鬼?」 |
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光一
「そのままではないか!
そうではなくて、
私はそもそも空気を読めるっての!」 |
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鳴島
「今ココを見ている人の全員が、
『マスター空気の読めない子』
って思っていますよぉ……」 |
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光一
「そんなワケあるか!?」 |
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光一
「マスターがもう少し空気を読めれば、
『ああ、綾香さんって素晴らしい女性』
『だからプレゼントもらえるんですね』
『私も見習いたい、綾香さんを!!』
って言葉が自然と出てくるはずですよぉ」 |
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光一
「なんだね、それは!?
私をダシにして、
自分を持ち上げているだけ!?」 |
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鳴島
「しょうがない……節分も過ぎましたが、
マスターの鬼を外に出しましょう!」 |
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光一
「…………は!?」 |
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鳴島
「多少痛くてもガマンするんですよぉ♪
これもマスターのためです!!
痛ければ痛いほど、
マスターの中の鬼が出て行きますよぉ!」 |
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光一
「まて、綾香君!!
君が持っているのって、
豆じゃなくて…………」 |
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光一
「パチンコ玉じゃないのかね!?
丸い以外に、何の共通点もないぞ!」 |
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鳴島
「違いますよぉ♪
単に銀色の豆ですよぉ!!
珍しい品種なだけですよぉ♪」 |
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光一
「うそだ!!
君の心にこそ、鬼が巣食っている!?
そんなもの人にぶつけたら…………」 |
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鳴島
「おらぁ!
たーんと…………
食らいやがれですぅ!!」 |
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光一
「掛け声が違う!!
そんなの節分じゃない!!
君の単なるウサ晴らしかなにk……
で、がgはかかはp;いsな!?」 |