4/20(水)
恥ずかしいですねぇ
鳴島
「うわぁ…………
マスターって
とことんダメダメですねぇ♪」光一
「うるさい!!
悪かったねえ」鳴島
「せっかく、
親切なおばあちゃんが、
一緒に道を聞いてくれたのに、
さらに1時間も迷うなんて……」光一
「しょうがないだろ。
方向音痴なんだから……」鳴島
「普段私のことを、
天然だぁ、
バカだぁ、
って言ってるマスターが、
海外ではコレですもんねえ♪」光一
「うるさいうるさい!!
私だって恥ずかしかったさ。
同じ店の前を、
何度も何度も行き来してたし、
同じ顔を何度か見たからね。
きっと……」鳴島
「きっとそのドイツ人たちは、
『さっきから
ぐるぐると何度も行き来して、
この東洋人は、
何がしたいんだ?』
とか思ってたんでしょうねえ」光一
「あー、くそ!!
あの恥ずかしさを思い出す……」鳴島
「結局、
2時間も
迷ってたんですよねぇ?」光一
「うー…………
迷う必要すらないくらい、
近くにあったのに……」鳴島
「マスターも、
なんだかんだで、
天然なんですねぇ♪」光一
「君に指摘されると、
すっごいムカツクねえ」鳴島
「でもぉ、
ドイツで
恥ばっかり
かいてたんですからぁ、
反論できませんよねぇ?」光一
「ぐぅ…………」鳴島
「一緒に来てもらって、
道案内してもらえば
良かったですのにぃ」光一
「仕方ないだろう。
道聞いて、
わかったんだから」鳴島
「道を聞いてから、
さらに1時間も迷ったんですから、
わかったつもり
になってただけじゃないですかぁ」光一
「ほ、方向音痴なんだから、
仕方ないだろ!!
わかってても、
その通りに動けないんだから」鳴島
「それは困りものですねぇ。
道を教えてくれたおばあちゃんが、
かわいそうですぅ」光一
「だから、
君に言われたくない」鳴島
「でもぉ、
私そこまで方向音痴じゃないですもん」光一
「ほ、方向音痴に限らず、
君の場合は、
あらゆる面で失敗ばかりの、
失敗娘じゃないかぁ!!」鳴島
「失敗娘ぇ!?」光一
「そうだ。
店の給仕では失敗ばかり。
備品もよく壊すし、
カップなんて毎日割ってるね?」鳴島
「そ、それはそうですけどぉ……」光一
「そんな
天然ボケ娘
の君に、
私の方向音痴を指摘されたくない」鳴島
「むっ!!
それって
論点のすり替え
じゃないですかぁ!!」光一
「ぬ!?」鳴島
「マスターの方向音痴の話と、
私の話は関係ないじゃないですかぁ。
そういうの、
論点のすり替えって言いますぅ」光一
「う、うるさい!!
君の失敗に比べれば、
私の方向音痴なんて、
かわいいものだ」鳴島
「なんですってぇ〜!!」光一
「だってそうだろ?
君の失敗は、
店に損害ばかりあたえるけど、
私の方向音痴は、
人に被害与えないもの。
私の方がよっぽどマシだね」鳴島
「むむむむぅ〜!!
ヒドイですぅ!!
私だって
一生懸命仕事してるのにぃ!」光一
「失敗ばかりじゃダメじゃないか。
いっつも大目に見てあげてるけどさぁ。
少しは成長してほしいよねぇ♪」鳴島
「ううううううう…………」光一
「まったく、
胸ばっかり大きくなって、
仕方がないなあ」鳴島
「ムネの事ばっかり、
引き合いに出すなぁ!!
……ですぅ」光一
「ひ!!
暴力反対!!」
ガコン!!
カランカラン……
光一
「くぉぉぉぉぉ……
と、トレイが凹む……
そこまでの力で、
な、殴るかね!?」鳴島
「ふ〜んだ!!
刺されなかっただけ、
マシだと思ってくださいよ」光一
「くっそ〜……いてて……
この暴力娘が……
経営者を殴るとは……」鳴島
「マスターが悪いんですからね」光一
「よし、私も考えた。
罰として、
夏の間は、
紐ビキニで給仕してもらうか。
よし決定!!」鳴島
「紐ビキニ!?」光一
「じゃなければ、
夏用の薄いブラウス……
くくく……
ノーブラで給仕してもらうかね♪
君の巨乳目立つこと
この上なし!!」鳴島
「ノ、ノーブラで給仕!?」光一
「ははははは♪
毎回君にナイフで刺されている、
私のささやかな報復だよ。
夏が楽しみだねえ♪
汗で透ける乳首……
最高だろうなあ♪」鳴島
「誰がそんな格好するかぁ!!
ですぅ」
ドスゥ!!
……どさ
鳴島
「まったくもぅ……
発想がえっちなんですからぁ」
(結局)
→紐ビキニやノーブラでの給仕は暴力的に却下されました。
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