5/10(火)
母の日ですよぉ!
鳴島
「マスター」光一
「なんだね?」鳴島
「そういえばぁ、
先日は『母の日』でしたねぇ」光一
「そうだねぇ……
まあ適当に
カーネーション贈れば良い日」鳴島
「お母さんに感謝する日でしょ、
もう…………」光一
「まあ、そうとも言う日だな。
ウチの場合……
感謝は感謝で良いのだが……」鳴島
「何か?」光一
「母の日のプレゼントに、
現金を父と私で渡すという、
シュールなものになってるぞ」鳴島
「はは…………
さすがお母様」光一
「別に君の母ではないが」鳴島
「にゃ!?
マスターのお母様は、
私のお母様ですよぉ!!」光一
「聞こえない聞こえない。
意味の分からないことは、
一切聞こえない……」鳴島
「そうやってぇ、
自分に都合の悪いことは
聞いてくれないんですからぁ」光一
「いや、
私に都合が悪いとかでなく、
意味が分からんのだが……」鳴島
「まあ、
正確さに欠けてましたけど……
将来のお母s…………」光一
「ストーップ!!
わけの分からないことを言って、
私の将来を
勝手に閉ざさないでくれたまえ!!」鳴島
「むっ!!
聞き捨てなりません!!
どういう意味ですかぁ?」光一
「どういう意味も何もない!!」鳴島
「む〜〜〜〜〜」光一
「な、何かね?」鳴島
「ま、いいですよぉ。
マスターがそう言ってられるのも、
今のうちなんですからぁ」光一
「ど、どういう意味かね?」鳴島
「さ〜あ?
そのうち分かりますよ、きっと♪」光一
「嗚呼、神よ…………
私の将来の伴侶は、
このような暴力娘では
超絶絶対ないはずです。
神よ私をどうか救いたまえ」鳴島
「失礼な事言ってますねぇ」光一
「嗚呼、神様神様……」鳴島
「と、マスター。
話は変わって」光一
「神様仏様……
って、ん?
何かね?」鳴島
「……………………」光一
「……………………」鳴島
「にゅふ〜〜〜〜♪」光一
「……………………
何かね、
この手は?」鳴島
「あれぇ?
私にはないんですかぁ?」光一
「何が?」鳴島
「ヤですよぉ、マスター♪
プ・レ・ゼ・ン・ト♪」光一
「それこそ、
何のプレゼントだね?」鳴島
「ふえ?
母の日のプレゼントですよぉ。
決まってるじゃないですかぁ♪」光一
「スマン…………」鳴島
「なんだぁ…………
忘れてたんですかぁ?」光一
「違〜う!!
君の言ってることが
理解できなかった。
そもそも、
君は私の母じゃないだろ」鳴島
「何言ってるんですかぁ?
マスターのお父様だって、
ご自分の奥様……
お母様にプレゼントしてますよね?」光一
「してるねえ」鳴島
「ほらほらぁ♪
だったら、
私はマスターから
貰えるじゃないですかぁ♪」光一
「何を?」鳴島
「母の日のプレゼント♪」光一
「……………………」
グリグリグリグリ!!
鳴島
「ひにゃぁぁぁっ!!
頭が割れるぅ!!
グリグリよして下さいぃ!!」光一
「そんな、
お馬鹿なことを考えるのは、
この頭かね?
そうかね?」鳴島
「お、お馬鹿じゃないもん!!」光一
「そもそも母の日のプレゼントは、
自分の母か、
奥さんに渡すもんだ!!
何で君に渡すのかね?」鳴島
「痛たたたたぁぁ……
しょ、将来のお嫁さんだもん!!」光一
「そういうお馬鹿な事を考えると、
また頭をグリグリ…………」鳴島
「お馬鹿じゃないもん!!
マスターのバカぁぁぁ!!」光一
「ヒッ!!
待て。話せば分かる……」
ペニョ
鳴島
「あ、あれ?」光一
「はははははは!!
こんな事もあろうかと、
君のナイフを、
子供用のゴムナイフに
すり替えておいたのだ!!」鳴島
「にゅ!?」光一
「ふ…………
経営者であり、
年配者であるこの私に、
君ごとき小娘が
敵うと思っているのか?」鳴島
「ふみゅ〜〜〜〜」光一
「やっぱり、
バカデカイ胸に栄養取られて、
オツムはダメな…………」
ドス!!
ドスドスゥ!!
どさっ……
鳴島
「ここ…………
喫茶店の厨房なんですからぁ、
包丁とかいくらでもありますよぉ?
マスターこそ
お馬鹿さんですぅ……」
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