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光一
「綾香君、
250歳の誕生日おめでとう!!」 |
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鳴島
「誰が250歳ですかぁ!!」 |
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光一
「あれ?
そういうお祝いじゃないの?」 |
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鳴島
「私はまだ20歳ですぅ!」 |
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光一
「…………まだ20歳?
そういえばそんなことを
4年前にも聞いたような?」 |
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鳴島
「……………………」 |
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光一
「気のせいですよね?」 |
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鳴島
「そうですよぉ♪」 |
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光一
「24歳?」 |
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鳴島
「……………………」 |
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光一
「……………………
…………42歳?」 |
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鳴島
「…………あぁん?」 |
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光一
「20歳ですもんね!」 |
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鳴島
「はい♪」 |
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光一
「で、何が250なんだっけ?」 |
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鳴島
「このカフェでの
私の日記が250回目ってことですよぉ」 |
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光一
「あー、もうそんなになる?」 |
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鳴島
「なりますよぉ。
マスターの日記自体、
そろそろ500回ですよねぇ」 |
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光一
「あー、確かそうだったような……
この夏のうちに500回行くねえ。
今日の日記が497回目だから」 |
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鳴島
「ということでぇ、
何かないんですかぁ?」 |
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光一
「何かってなにが?」 |
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鳴島
「プレゼント?」 |
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光一
「何で私がそんなことを?」 |
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鳴島
「“おめでた”ですからぁ?」 |
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光一
「それは誤解を招く表現だが……
何で自分の彼女でもない娘に?」 |
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鳴島
「貴重なウェイトレスじゃないですかぁ?」 |
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光一
「なんで給料払って雇ってるヤツに、
わざわざプレゼントまで用意しなきゃならん?」 |
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鳴島
「…………ケチ」 |
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光一
「可愛く言ってもダメ!」 |
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鳴島
「何かくれないと…………
この世から1人消えますよぉ?」 |
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光一
「誰が?」 |
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鳴島
「さぁ?
どっかのカフェのマスター?」 |
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光一
「……………………
…………やれやれ」 |
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鳴島
「お!
おもむろに財布を取り出したってことは」 |
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光一
「今、ここに私の財布があります」 |
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鳴島
「ありますねぇ♪」 |
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光一
「なんと、中に1万円札が3枚も!」 |
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鳴島
「3枚も!!」 |
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光一
「この3枚のお札をあげましょう!!」 |
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鳴島
「おおー!!!!」 |
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光一
「……………………」 |
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鳴島
「……………………」 |
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光一
「……………………」 |
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鳴島
「……………………」 |
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光一
「……………………」 |
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鳴島
「何のつもりですか、コノヤロー?」 |
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光一
「え? お札をあげてるんだけど?」 |
バキッ!!
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鳴島
「ではぁ、ありがたくいただきますねぇ♪」 |
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光一
「ちょ、ちょっとま…………」 |
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鳴島
「……………………
あと、どのくらい殴って欲しいですかぁ?」 |
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光一
「250回記念おめでとうございます!」 |