7/3(火)
そんなに興奮する出来事だったんですかぁ?

光一

……………………はあ
鳴島

マスター
光一

……………………はあ
鳴島

ほぇ? マスター?
光一

……………………はあ
鳴島

ちょっとぉ、マスター?

聞いてますかぁ?
光一

……………………はあ
鳴島

清香〜。

これ、どうしたんだと思う?
清香

さあ〜?
鳴島

ちょっと、マスター。

いい加減気がつきましょうよぉ
光一

ん? 何?

どうしたの君達?
鳴島

どうしたもこうしたも…………
清香

どうして上の空になってるんですか?
光一

あー、いや…………

一ヶ月近く前の事を思い出してしまってねえ
鳴島

一ヶ月近く前?
光一

そう…………

今日、その1ヶ月前に行われた

オフ会のレポートの最終回をアップした
鳴島

あー、それってあれですよねぇ。

猥談だらけのオフ会……の最終回ですかぁ
清香

一ヶ月なんてあっという間ですね。

まあ、少しは感傷的になる気持ちも……
光一

あれ、人生最後のモテ期だったかも!
鳴島

はあ?
清香

はあ?
光一

だって聞いてよ君達!!

人妻……それも20歳代の人妻に……

『光一さん良いニオイ……』

『ずっと光一さんのニオイを嗅ぎ続けたい』

ってこんな事言われてたんだよ!!
鳴島

何言ってるんですか、あなたは……
光一

あれ? なんで何の共感も呼ばないの!?
鳴島

今のどこに共感する要素があるんですかぁ!?
光一

逆の立場で考えたまえよ。

君好みの若い男性にだよ……

首筋に顔をつけられて、

『良いニオイだね。一生このままでいたい』

なんて言われたらどうなんだよ!
清香

そんな事してくる男は…………

ちょっと気持ち悪いです
鳴島

私の首筋に顔をつけて嗅ぎまわる!?

そんな男イヤですよぉぉ!!
光一

あれ!?

全然共感されていない!?
鳴島

いきなり男の人に顔をおしつけられても……
清香

大概は困惑しますけど…………
光一

私は好みの若い女性にそんな事されて、

大いに興奮していたけど…………
鳴島

それはマスターが男だからでしょ
光一

でも、20歳代人妻のユカリンさんは、

積極的にボクのニオイを嗅いで、

『一生嗅ぎ続けたい』って言ったもん!
鳴島

そういう女性もいると思いますがぁ、

私達に同様の共感を求められても…………

せっかく前回は大人な話が出来たのに……
清香

というか、先ほどから上の空だったのは、

オフ会よりも人妻を思い出しての事ですか?
光一

うん。多分。

何で私達が10年以上前に出会っていなかったか。

すっごい綺麗で長い黒髪だったんだよ。

肌は綺麗だし、良い匂いだし、スレンダーで良いスタイル……

ちょっと、これってどういう事だったの!?

ボクは幻、夢を見ていたの!?
鳴島

私達に問いかけないで下さいよぉ!
光一

くっ…………いつの世でも

理解者が近くにいるというわけではないのか……
鳴島

人妻のニオイを嗅いで興奮した……

酒場でオッサンが言ってるセリフですよぉ
清香

確かに…………
光一

わ、私をオッサンだと!?

私はまだ31歳で、世間的には若い年代の……
鳴島

そういえばぁ、私達の努めるこのカフェが、

なんと『白金家の座談会』の小説に登場します♪
清香

まだ向こうでは小説の全てを公開していませんが、

私達のサイトには寄稿をいただきました♪

題名は『ポニーテールな姉』です。

小説の後半部に、当サイトのドタバタ劇も出ています
光一

ちょ、ちょっと君達。

人をオッサン扱いしておいて、話を…………
鳴島

あと、

マスターが10年ぶりに恋愛小説を書き始めましたぁ。

かつて20歳の若者だったマスターが、

30歳を越えてから書き始めたものになりますぅ。

少しは人生経験を積んだ後なので、

20歳頃とは異なる書き方になっています♪
清香

まだ全話公開していませんが、

少しずつ更新していくようです。

現在は2話まで公開中の『おかえりなさい』です
光一

君達、宣伝はありがたいけど、

その30歳を越えたという、

まるで私がオッサンかのような言い回しは……

鳴島

あと、私、鳴島綾香が初登場した小説。

忘却できない記憶』も、PDF化されて

読みやすくなりましたので、この機会にぜひ♪
光一

ちょっと、私を最後まで無視して…………

鳴島&清香

では、またのご来店をお待ちしています♪

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