  | 
      光一 
       
      「……………………はあ」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「マスター」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「……………………はあ」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「ほぇ? マスター?」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「……………………はあ」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「ちょっとぉ、マスター? 
       
      聞いてますかぁ?」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「……………………はあ」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「清香〜。 
       
      これ、どうしたんだと思う?」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「さあ〜?」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「ちょっと、マスター。 
       
      いい加減気がつきましょうよぉ」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「ん? 何? 
       
      どうしたの君達?」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「どうしたもこうしたも…………」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「どうして上の空になってるんですか?」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「あー、いや………… 
       
      一ヶ月近く前の事を思い出してしまってねえ」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「一ヶ月近く前?」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「そう………… 
       
      今日、その1ヶ月前に行われた 
       
      オフ会のレポートの最終回をアップした」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「あー、それってあれですよねぇ。 
       
      猥談だらけのオフ会……の最終回ですかぁ」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「一ヶ月なんてあっという間ですね。 
       
      まあ、少しは感傷的になる気持ちも……」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「あれ、人生最後のモテ期だったかも!」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「はあ?」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「はあ?」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「だって聞いてよ君達!! 
       
      人妻……それも20歳代の人妻に…… 
       
      『光一さん良いニオイ……』 
       
      『ずっと光一さんのニオイを嗅ぎ続けたい』 
       
      ってこんな事言われてたんだよ!!」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「何言ってるんですか、あなたは……」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「あれ? なんで何の共感も呼ばないの!?」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「今のどこに共感する要素があるんですかぁ!?」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「逆の立場で考えたまえよ。 
       
      君好みの若い男性にだよ…… 
       
      首筋に顔をつけられて、 
       
      『良いニオイだね。一生このままでいたい』 
       
      なんて言われたらどうなんだよ!」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「そんな事してくる男は………… 
       
      ちょっと気持ち悪いです」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「私の首筋に顔をつけて嗅ぎまわる!? 
       
      そんな男イヤですよぉぉ!!」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「あれ!? 
       
      全然共感されていない!?」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「いきなり男の人に顔をおしつけられても……」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「大概は困惑しますけど…………」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「私は好みの若い女性にそんな事されて、 
       
      大いに興奮していたけど…………」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「それはマスターが男だからでしょ」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「でも、20歳代人妻のユカリンさんは、 
       
      積極的にボクのニオイを嗅いで、 
       
      『一生嗅ぎ続けたい』って言ったもん!」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「そういう女性もいると思いますがぁ、 
       
      私達に同様の共感を求められても………… 
       
      せっかく前回は大人な話が出来たのに……」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「というか、先ほどから上の空だったのは、 
       
      オフ会よりも人妻を思い出しての事ですか?」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「うん。多分。 
       
      何で私達が10年以上前に出会っていなかったか。 
       
      すっごい綺麗で長い黒髪だったんだよ。 
       
      肌は綺麗だし、良い匂いだし、スレンダーで良いスタイル…… 
       
      ちょっと、これってどういう事だったの!? 
       
      ボクは幻、夢を見ていたの!?」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「私達に問いかけないで下さいよぉ!」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「くっ…………いつの世でも 
       
      理解者が近くにいるというわけではないのか……」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「人妻のニオイを嗅いで興奮した…… 
       
      酒場でオッサンが言ってるセリフですよぉ」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「確かに…………」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「わ、私をオッサンだと!? 
       
      私はまだ31歳で、世間的には若い年代の……」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「そういえばぁ、私達の努めるこのカフェが、 
       
      なんと『白金家の座談会』の小説に登場します♪」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「まだ向こうでは小説の全てを公開していませんが、 
       
      私達のサイトには寄稿をいただきました♪ 
       
      題名は『ポニーテールな姉』です。 
       
      小説の後半部に、当サイトのドタバタ劇も出ています」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「ちょ、ちょっと君達。 
       
      人をオッサン扱いしておいて、話を…………」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「あと、 
       
      マスターが10年ぶりに恋愛小説を書き始めましたぁ。 
       
      かつて20歳の若者だったマスターが、 
       
      30歳を越えてから書き始めたものになりますぅ。 
       
      少しは人生経験を積んだ後なので、 
       
      20歳頃とは異なる書き方になっています♪」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「まだ全話公開していませんが、 
       
      少しずつ更新していくようです。 
       
      現在は2話まで公開中の『おかえりなさい』です」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「君達、宣伝はありがたいけど、 
       
      その30歳を越えたという、 
       
      まるで私がオッサンかのような言い回しは……」 | 
    
    
        
       | 
      鳴島 
       
      「あと、私、鳴島綾香が初登場した小説。 
       
      『忘却できない記憶』も、PDF化されて 
       
      読みやすくなりましたので、この機会にぜひ♪」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「ちょっと、私を最後まで無視して…………」 | 
    
    
        
        | 
      鳴島&清香 
       
      『では、またのご来店をお待ちしています♪』 |