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光一
「というわけで、前回ウェイトレス日記では、
かんなり真面目な話を書きました。
うつ病で、私同様に悩んでいる人も多いと思うし、
周囲にそういう方を抱える人も多いと思うので……
なんせ100万人以上の患者がいて、
予備軍はその数倍と言われている位だから。
まあ、少しでも参考になればと書いてみました」 |
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鳴島
「えっと、前回の内容としましては……えっと……」 |
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清香
「うつ病についての話で、
1.周囲の理解と支援が重要な事
2.患者自身による不安克服が重要な事
3.患者が周囲を振りまわすコントロール欲求を出さない事
4.治療を目的化するのではなく、人生の豊かさに目を向ける事
……全部は挙げてないかもですけど、そんなとこですか?」 |
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鳴島
「すごい、清香!!
よく覚えてたね!!」 |
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清香
「それはお姉ちゃんと違うから」 |
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鳴島
「どういう事!?」 |
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光一
「綾香君は前回の話を覚えてないのか……」 |
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鳴島
「いや、それはそのぉ…………」 |
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光一
「というわけで、私も日々…………
まあ、抑鬱が激しくて1日2〜3時間しか行動できなかったり、
せいぜい行動できても8時間も出来なかったり……
酷い時には自傷行為に走っていたり…………
まあ、この記事書く直前にも自傷してたんだけど。
毎日不安と焦燥感が募って、前回言ったような事が
必ずしも実践は出来ていないのだけどね」 |
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清香
「実際の行動は難しいという事ですか」 |
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光一
「まあ、理論が簡単に実践できれば、
苦しみは早くに軽減されるものだよね。それに、
1つには周囲に対する『引け目』もあるんだよね。
うつ病で休職中の人には特に多いと思う」 |
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鳴島
「あー、周りの人や……自分の会社の人が働いているのに、
自分は食事したりなんだりしてて良いのかと?」 |
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清香
「前回の重要な話の一つに
『〜しなくてはいけない』で行動すると、
義務感と焦燥感ばかりが募ってしまう。
けど、うつ病患者は行動力が著しく低下しているので、
結果として失敗続きになり、マイナス評価が連続してNG。
だから『〜したい』で行動すべきって言ってましたね」 |
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光一
「そこが難しいんだよね。
『〜したい』で行動できる程に割り切れれば、
周囲に引け目も感じずにアクティブになれる。
だから、行動力も少しずつ回復するんだけど……
『〜したい』って言うのは自分の好きな事だから、
働いている人を想起すると……ね」 |
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鳴島
「確かに引け目を感じますよねぇ。
上司・同僚たちは大変な思いで仕事してるのに、
自分は同じ時間に好きな事をしてていいのかと」 |
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光一
「これだと結局行動意欲が削がれて、
うつ病の克服に必要な
『プラス評価の出来る行動・経験値の蓄積』が出来ない。
だから余計に引きこもって、
『何も出来ない自分にマイナス評価』を続けてしまい、
結局、社会復帰は遅れる一方となるわけだが。
ちなみに私は、この記事を書く前、30時間布団に引きこもってた」 |
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清香
「そう考えると…………うつ病の治療って難しいですね」 |
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光一
「前回も書いたけど、日本人って不思議な位に
『精神論』が大好きで…………
『仕事が出来ない = 根性が無い』とか、
『うつ病になる = 気合いが足りない』って思いがちで、
そういう周囲環境と、それに触発される患者自身の感じ方で
まあ……うつ病になると余計に行動しにくいわけだ。
ほら……うつ病に理解の無い大半の日本人はこう考えてしまうんだよ。
『うつ病なら部屋で1日中寝てるはずだ』って思い込みね。
『日中動けるなら、仕事できるだろ?』って偏見ね。
動かないと治らないんだけどね…………
合理性を重視する欧州ではそういう考えにはならない。
日本人は合理性よりも精神論を優先しがちだ」 |
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鳴島
「あー……なるほど…………」 |
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光一
「日本人はセンシティブ……繊細な考え方の人を
どうも軽視したり差別する傾向がある。
学校ではそういう子供がよく”いじめ”に遭わないかい?
私もかつては”いじめられる側”だったよ。
本来は細かい事に気がつけたりする人達で、
成長過程などで周囲のサポートがあれば、
繊細なだけに敏感で、社会や仕事の矛盾とかを的確に指摘して、
より建設的な社会構成員になれるんだけどね。
こういう人たちが、うつ病に追い込まれやすいのが現状」 |
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鳴島
「確かに、声の大きい人ほど…………
なんだか子供の頃からずっと重視されますよね」 |
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光一
「なので私も、平日外を出歩く際に、
どうしても引け目から行動出来ないので、
少し考え方を転換出来ないものかと、
いくらか考えて実行しているものがあるんだ」 |
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清香
「というと?」 |
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光一
「昼間にコスプレして行動してるんだ。
少しだけだけど、心のなぐさめになる。
わずかばかりだけど、行動しやすくなる」 |
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鳴島
「……………………は?」 |
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清香
「コスプレして外出?」 |
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光一
「そう。夏コミとかで見かけるけど……
コスプレして外に出るって、
結構新発見が多いと思った」 |
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鳴島
「マスターの趣味趣向が変わってるのは知ってましたがぁ」 |
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清香
「コスプレは周囲に迷惑をかけない範囲で……
そもそも、コスプレってそういう会場以外でするのは
ルール違反なんじゃありませんでしたっけ?」 |
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光一
「ちょっと君達!!
何か勘違いしていないかね?」 |
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鳴島
「何をどう…………」 |
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清香
「勘違いすると?」 |
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光一
「私がコスプレして外出する件について」 |
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鳴島
「ええ、だから…………」 |
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清香
「コスプレして外出してるんですよね?」 |
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光一
「コスプレはコスプレでも、
私のは健全なの!!
『サラリーマン:営業風』コスプレなの!!」 |
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鳴島
「…………は?」 |
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光一
「ほら、君たちはウェイトレスだろ?
制服着てるだろ?」 |
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清香
「まあ、それはそうです」 |
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光一
「つまり、ウェイトレスはウェイトレスの。
看護師は看護師のコスプレをして仕事してるんだ。
私も周囲に引け目を感じないようにするため、
日中はスーツを着て外出してるんだよ」 |
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鳴島
「あー…………そういう。
これはコスプレじゃなくて、私達は仕事です」 |
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光一
「…………そりゃそうなんだけど。
と……話が大きく逸れたね。
前回ほどのボリュームではないけど、
今回も、うつ病について少しばかり書こうと思う」 |
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鳴島
「あ、戻ってきた」 |
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光一
「今回は、『行動療法』について。
今後も書いていくと思うけど、『行動療法第一話』。
これは前回言っていた事と相当程度重複する」 |
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清香
「そうですね。前回も行動について書いていましたし」 |
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光一
「重ねて言うけど、重要な事は
『自分にプラス評価の出来る経験値を積むこと』
自分に出来ない目標を立てたりして、
短兵急な行動をしない事だね。
現状出来る事プラスアルファを目標に行動するんだ」 |
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鳴島
「というと?」 |
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光一
「例えば……………………
外を10分位歩く事はなんとか出来る状態だとしよう。
なので、外を10分は歩いてみる」 |
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清香
「それだと、現状出来る行動のみですよね?」 |
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光一
「そう。なので、プラスアルファしよう。
例えば、スーパーに入る勇気はまだない。出来ない。
人が沢山いて、何か思われるんじゃないかと不安だとする」 |
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鳴島
「思い出しました。前回言ってましたね。
『解離』の話でしたっけ?
周りのすれ違う人全てが、
『自分の悪口を言っている』って思いこんでしまう」 |
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光一
「そう。そういう『恐怖』のある中で、
スーパーに無理矢理に入ろうとして
結果、辛い思いだけして帰ってきたら……
今度は外を10分歩けた行動力、
これさえも失いかねないね」 |
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清香
「じゃあ、例えばどうしますか?」 |
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光一
「自販機でジュースでも購入したらどう?
歩いたら喉も渇くだろう。
喉が乾けば、何かが飲みたくなる。
それも、あまり周囲に人気の無いような自販機で」 |
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清香
「それだけ?」 |
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光一
「それだけ……と言うが、これは重要だよ。
10分外を歩くのが精一杯だった人間が、
『自販機』を使って『ジュースを買えた』んだから。
出来る事プラスアルファ。これが自信に繋がるわけだ」 |
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鳴島
「それだと、通常の人みたいに生活出来るまで、
時間がかかりそうですねぇ」 |
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光一
「前回も言っただろ?
『早急に治そうという思いが、却って悪化させる』って。
少しずつ、『普通の人』が出来る事を
自分も出来るようにしていくんだよ」 |
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清香
「なるほど」 |
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光一
「そしてジュースを買う事が可能だと分かると、
次は『他の人がよく利用する自販機も使おうかな』
それも可能になると、『あ、他の人がいても買えるかも』
それが進めば『スーパーはムリだけど、コンビニなら』
……1円玉を積み上げる様な過程だけど、
1ヶ月2ヶ月と経つ内に、スーパーにも入れるようになる。
経験値を少しずつ積んでいく、これが回復過程なわけだ」 |
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鳴島
「行動って大変なんですねぇ」 |
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光一
「うつ病も人によって程度はあるからね。
今のは例えばの話だよ。
人によってレベルが違うから、
それに合わせてプラスアルファをしていくんだ。
仮に失敗しても自分を責めない事、こう考えるんだ。
『ジュース買えなかったけど、外は歩けた』ってね」 |
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清香
「自分に常にプラス評価を持てる考え方に
転換する事の重要性を話してましたね、前回」 |
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光一
「『行動療法』の最も重要な点は
『毎日自分にマルを付けてあげる事』なんだよ。
我々うつ病の人間は往々にして
『毎日自分にバツを付けてしまう事』が多いんだ。
それが重なって、結果として何も出来なくなってしまう。
話が少し戻るけど、ここでも周囲のサポートは大事」 |
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鳴島
「周囲の人もプラス評価をしてあげると?」 |
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光一
「うつ病でも何とか頑張って職場に出ている人も多いよね?
そういう人には仕事のあらゆる点で、
プラスの評価をしてあげる事が大事。
なんせ自分自身、仕事に自信も持ててないはずなんだ。
こういう言い方はマズイよ。
『君はこの仕事は良く出来てるね。でも、こっちはダメだ』
これは相手の評価をプラスにしたようで、
実際にはマイナスにしてるよね?」 |
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清香
「確かに…………上げて落しただけですね」 |
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光一
「うつ病の人は
自分自身に『マイナス評価』をする傾向がある。
と、同時に、こういう傾向もあるんだ。
『自分自身にマイナスの評価を貰いたがる』
その事で、自分自身の不安が
思い込みではなく現実そうだと
まさに認識したがっているんだ」 |
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鳴島
「自分の抱える不安を認識したい?」 |
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光一
「一種の悪い意味での自己防衛だ。
『自分は何も出来ない人間だ』と思っているわけでしょ。
なので上司や同僚から
『君は仕事が出来ないな、遅いなあ』と言われると、
『やっぱり自分の評価は正しかった』と、
『自分は思った通り、仕事の出来ない人間だ』と
悪い意味での安心感を得てしまうんだ。
この上司・同僚は自分の事を分かってくれている……とね。
…………君たちはこれ、どう思う?」 |
|
清香
「良くないですよね、人間関係としても。
前の話で『プラスの話が飛び交うようにすべき』
って言ってましたよね?」 |
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光一
「そう。だから良くないよね。これだと……
『あ、この人は私の事分かってくれている』
自分がマイナスの存在でしかない事を、
目の前の人は理解してくれていると…………」 |
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鳴島
「一応、この場合は患者さんを
悪い意味ですけど評価してくれたんですよね?
患者さんも納得済みなら、悪くないのでは?」 |
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光一
「綾香君。考えてみてくれ。この関係が進むと、
『自分はやっぱり何も出来ない』って固定観念になる。
そうして周囲の全てにますます不安を抱えて、
最後には本当に『何も出来なくなるんだよ』」 |
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鳴島
「あ…………言われてみれば」 |
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光一
「実はこのケースは社会的に多いんだ。
例をあげてみようか?」 |
|
清香
「ぜひ」 |
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光一
「現在問題化している、ドメスティックバイオレンス。
知ってるよね?」 |
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鳴島
「家庭内の暴力ですよね?」 |
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光一
「そう。実はこれ…………
子供の頃に父親が母親に恒常的に暴力をふるう、
そんな家庭で育った女性が…………
不思議なくらいに交際中・結婚後に
自分に暴力をふるう男性に惹かれる。
そういう傾向もあるんだよ」 |
|
鳴島
「えっ!?」 |
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光一
「あるいは、
親のアルコール中毒により、家庭崩壊した中で育った子供。
この子供もアルコール中毒になったり、
あるいはアルコール中毒の人と結婚する事が多い」 |
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清香
「何でですか?
それが悪い例だって見て育ったんですよね?」 |
|
光一
「さっき述べた、
『自分自身へのマイナス評価を肯定してくれる人』
に、悪い意味での共感・肯定観念を持ってるんだ。
これは心に傷を持ってしまったからこそ、
そうなってしまっているんだ」 |
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鳴島
「なるほど…………」 |
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光一
「だからこそ、行動療法はプラスの評価が重要だし、
『〜したい』で行動すべきだ。
周囲の評判を気にする必要はない。
というより、うつ病になりがちな人は
『周囲からの評判が全ての判断基準で、
自分の思い・考えは二の次』という人が多い。
そもそも、周囲の目ばかりを気にしていたら治療にならない。
だからこそ、周囲の人の理解はやっぱり重要だ」 |
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鳴島
「ある人が『〜したい』で行動して治そうとしている。
それを、『好きな事してサボってる』と思わずに、
『頑張ってるね』と後押ししてあげるという事ですか?」 |
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光一
「そういう事。そして、
周囲の人もマイナス評価を自分に下しがちの人には、
『常にプラスの評価・言葉』をかけ続けて、
その行動を支えてあげるべきなんだよ」 |
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清香
「結局、マイナス評価は何においても良くない。
そういう事ですね」 |
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光一
「そう。
そもそも、相手にマイナス評価をする時点で、
社会の在り方、人の在り方として健全ではないよね?
あと、動けるようになったら
『行動療法』にはスポーツが最適だと思う」 |
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鳴島
「スポーツですか?」 |
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光一
「そう。例えば……1日15分でも30分でも良い。
歩いてみるとか、ジョギングをするとかね」 |
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清香
「それは何でですか?」 |
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光一
「これこそ『行動療法』の最たるものだ。
うつ病・不安障害を抱える人間は、
常に心を沈ませがちなんだ。
部屋の一角に何時間も座り込んで、
あるいは布団にもぐりこんで、
ずーっと、『自分はダメだ』と考え続ける」 |
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鳴島
「今までの話ではそうなりますよねぇ」 |
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光一
「綾香君。君はジョギングをしながら、
1年間の行事計画を立てられる?」 |
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鳴島
「あー……ちょっと難しいですねぇ。
歩いたり……走ったりしながら物は考えられないです。
いくらかは考えられるけど、深くは考えられないですね」 |
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光一
「人間強度な運動をするほど、
何かを考える事は難しくなるんだ。当然だね。
不安な事を考えない時間が行動療法で多くなると、
1日の中に、マイナス思考でいなくて済む時間が増える」 |
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清香
「あ、確かに!!」 |
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光一
「スポーツジム……ほら、街中によくあるような……
ランニングマシーンとか置いてあるようなアレ、
個人的にはあんまり勧めたくないなあ。
あれ、個々人が黙々と動いてるだけでしょ?」 |
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清香
「スポーツジム通いの人達を見るとそうですね。
1人で来て、1人で黙々動いて帰ってますね。
別にお互い『がんばれー』って声がかかる訳でもないし」 |
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光一
「あれだと、うつ病の人では長続きしないよ」 |
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鳴島
「何でですかぁ?」 |
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光一
「だって、うつ病の人は常人より動くの大変だもの。
しかも、動くことへの目的性が見失われがちだし。
誰からも声をかけられず、
ひたすら1人で黙々やるなんて……長くは続かないね。
恐らく、苦痛でしかないと思うよ」 |
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鳴島
「あ、そっか…………」 |
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光一
「周囲に明るい人達がいて、プラスの会話が飛び交う。
互いに声を掛け合っていける。
みんなで『がんばれー!』って声が出せる
互いに高めあえる環境でのスポーツが一番良いね。
なおかつ、適当なレベルで運動が出来るもの」 |
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清香
「どんなスポーツがありますかね?」 |
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光一
「武道なんかが良いかなと思う。
あ、あくまである程度行動出来る場合だよ」 |
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鳴島
「武道ですか?
なんか古風な感じ」 |
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光一
「言い方だとそうだけどね。
武道は礼節も含まれるし、コミュニケーションが大事だから。
空手とか太極拳とか、剣道とか…………
最近ダイエットで流行っているキックボクシングも良い。
全身の強度な運動で身体も鍛えられる。
動きも相手とのコミュニケーションの練習になる。
身体が動くようになってくると、
自分自身への自信も増してくる」 |
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鳴島
「マスターはキックボクシングされてますよねぇ」 |
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光一
「おかげで半年で体重は10パーセントも減ったし、
筋肉量が増えて……体脂肪率は24から15%台になった。
不良中高生の1〜2人に絡まれたとして、
以前なら恐怖で萎縮していたろうけど、
今なら2人共ノックアウトした上で
警察に通報できる自信はあるよ」 |
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清香
「おー、それはスゴイ!」 |
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光一
「ジムの中では周囲の人がみんな明るいよね。
暗い顔をしてやっている人はいない。
みんなの各レベルに応じて
トレーナーさんもサポートしてくれるし、
マス・スパーリングでは周囲も応援してくれる」 |
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鳴島
「応援なんて良いですね♪
プラスの言葉そのものですねぇ」 |
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光一
「そうでしょ。
しかも、やっている内に
『もっと強くなりたい』とか
『あの人みたいに、もっとカッコよくなりたい』
ってそういう思いが強くなってくる。一種の目標でもある。
マススパで殴ったり蹴られると、
今度こそこっちからやってやるぞ!
って、闘争本能が芽生えてくる」 |
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清香
「引きこもっている時とは違いますね。
後は、普通のスポーツジムだと応援なんてないですしね」 |
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光一
「まあ、これは何と言うか、巡り会わせというか、
『行動療法』の最たるはスポーツだけど、
そこにこだわる必要はないと思うよ。
自分自身を高めていき、
プラスの評価が出来るようになる。
これが最大の目的だからね。
そのための最良の環境があると
よりうまく『行動療法』が出来るねって事」 |
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鳴島
「その結果として、
うつ病の改善につなげていけると」 |
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光一
「ま、そういう事だね」 |
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清香
「どこに行ってもやっぱり、
プラス評価が大事って事ですね」 |
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光一
「うん。あ、そういやそうだ…………」 |
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鳴島
「?????」 |
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光一
「今回は、綾香君は置いておいて……
あ、いや……一緒に貰ってるんだけど、
清香君の大人びた感じのイラストを貰っています」 |
『鳴島姉妹の投稿イラスト』
(白髭狂信者様より)
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光一
「こうしてツインテからポニテにすると、
清香君が大人びて見えるね。
……普段の言動が大人過ぎて心配だけど」 |
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鳴島
「女子高生には思えませんよねぇ」 |
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光一
「その反面、綾香君は、
三十路が迫っている女性とは思えないよね。
落ち着きの無さといい…………
清香君と精神年齢は正反対だよね?」 |
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鳴島
「ちょっと、真面目な話で来たのに、
何でそこに行きつくんですか!!」 |
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清香
「まあ、それは…………」 |
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光一
「綾香君だから仕方がない」 |
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鳴島
「ちょっとぉ!!!
前回と同じ終わり方してますよね、これ!!」 |