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光一
「ヒドイとは思わんかね?」 |
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鳴島
「う〜ん……そうですかねぇ?
そんなにヒドイかなぁ?」 |
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光一
「なんで私が青いシャツを着ただけで、
生徒にここまで言われるのかね?」 |
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鳴島
「まぁ……
きっと先生に構ってもらいたいんですよぉ」 |
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光一
「しかも、I先生の前で、
私を陥れようとまでしたし……」 |
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鳴島
「はは…………」 |
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光一
「私はあくまで
『青いシャツが好きで着ている』
と言っただけなのに、
Aのヤツは……
『I先生より、自分の方が
青が似合うって言ってた!』
なんて冤罪もいいところの事を
I先生に言いやがった……」 |
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鳴島
「あらあら」 |
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光一
「まったく、I先生にはまたも
『屈辱だ』
と言われるしねえ」 |
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鳴島
「だったらマスター、
青じゃないシャツ着たらどうですかぁ?」 |
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光一
「何?
私に青いシャツ着るなとでも?」 |
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鳴島
「トラブル回避にはなるかもですよぉ」 |
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光一
「ここまでだけ聞いていると、
私が青いシャツ以外持ってない……
みたいに聞こえるんだが……」 |
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鳴島
「あれ?
そういうわけではないんですかぁ?」 |
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光一
「当たり前だ!!
数種類持ってるに決まっているだろ!」 |
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鳴島
「じゃあ、青を着ない方向で」 |
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光一
「いや、それでもムリだな」 |
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鳴島
「え〜、何でですかぁ?
生徒AさんやI先生との絡みではぁ、
青のシャツが問題なんですよねぇ?」 |
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光一
「この前ね、
白のシャツで学校行ったときに、
駐車場出たらさ
朝登校してくる生徒Aと偶然会って、
話しながら学校向かったんだけど……」 |
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鳴島
「おっ!
仲良いですねぇ♪」 |
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光一
「まあ、そこは良いとして……
そしたらあのバカ…………」 |
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鳴島
「んぅ?
何かあったんですかぁ?」 |
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光一
「私の着ている白いシャツを見て、
『あー、光一先生白いシャツ着てる!』
と指摘し…………」 |
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鳴島
「指摘してぇ?」 |
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光一
「そしてこう続けてきた。
『あーあ、光一先生が白いシャツ着てきたら、
I先生が光一先生と似ているの嫌がって、
白いシャツ着れなくなっちゃうじゃん。
あーあ……I先生カワイソウだー』
って言ったんだぞ!!」 |
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鳴島
「あらー…………」 |
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光一
「ということはだ、
何色着てきたって、
結局何か絡まれるってことじゃないか!」 |
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鳴島
「何色のシャツを着ても絡まれる?」 |
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光一
「そういうことだよな」 |
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鳴島
「あっ!
じゃあ、解決方法がありますよぉ!」 |
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光一
「お、それはどういうものだね?」 |
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鳴島
「ズバリ!!
上半身は裸で行く!!」 |
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光一
「……………………」 |
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鳴島
「これならばぁ、
生徒Aさんに絡まれることもなく、
安心して学校でのお仕事ができますよぉ」 |
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光一
「あのさあ…………」 |
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鳴島
「はい♪」 |
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光一
「いかにもね、
『良い事言ったでしょ、誉めて♪』
的な表情しているけどね」 |
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鳴島
「うん♪」 |
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光一
「君はカワイソウなくらいに
本当にオバカだねえ…………」 |
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鳴島
「にゃにっ!?」 |