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光一
「おはよう、綾香君」 |
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鳴島
「あ、おはようございますぅ♪」 |
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光一
「何か匂いがするけど……」 |
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鳴島
「あー、小腹が空いたので……」 |
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鳴島
「ちょっとカップスープを♪」 |
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光一
「あー…………
カップスープの話はやめてくれ!!」 |
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鳴島
「ほぇ?」 |
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光一
「前世の業か何かか……
きっと前世の私が何か過ちを犯したせいで……」 |
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鳴島
「はにゃ?」 |
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光一
「とにかくダメなんだ…………
カップスープはダメなんだよ!」 |
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鳴島
「何がどうダメなのか…………
言ってる事がさっきから分からないんですが」 |
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光一
「分かれよ!!」 |
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鳴島
「分かりませんよ、そんな無茶振り!」 |
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光一
「私はカップスープを食べられない……
そんな呪いに侵されているんだ」 |
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鳴島
「以前食べていたような…………
自宅でうまいうまいって食べてませんでした?」 |
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光一
「……………………
私はカップスープを食べられない……
そんな呪いに侵されているんだ」 |
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鳴島
「何で2度言うんですか…………」 |
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光一
「だって呪われているとしか思えない!!」 |
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鳴島
「はぁ…………」 |
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光一
「取引先でカップスープを奮発したんだ!
弁当持参なのに、
100円追加して売店で購入したんだ!
なのに……あんな悲劇がッ!!」 |
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鳴島
「100円ってそんなに奮発って程かなぁ」 |
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光一
「100円を甘く見るな馬鹿者!!」 |
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鳴島
「ひゃうん!?」 |
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光一
「100円に笑う者は100円に泣くんだ!
織田信長もナポレオンも…………
本能寺やワーテルローの時に100円が足りていれば……
その時歴史は動いたのに!!
…………知らないの?」 |
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鳴島
「初めて聞きました…………」 |
信長『100円不足か、ならば是非も無し』
ナポレオン 『余は100円をこの胸に抱きしめたい。
せめて諸君の100円に接吻させてもらいたい』
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光一
「本能寺で横死した信長…………
ワーテルローに敗北したナポレオンが
100円にあれほど感情を込めて、
名言まで残しているのに…………
…………知らない?」 |
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鳴島
「マスター…………」 |
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光一
「何かね?」 |
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鳴島
「私に学が無いと思って……
…………適当言ってます?」 |
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光一
「うんにゃ」 |
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鳴島
「怒らないから正直に言ってください?」 |
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光一
「うん♪」 |
ε=ε=(/°ロ°)/ε=ε=┏( ゚Д゚)┛
信長『光秀か、ならば是非も無し』
ε=ε=ε=(/°ロ°)/ε=┏( ;゚Д゚)┛
ナポレオン 『余は諸君をみなこの胸に抱きしめたい。
せめて諸君の軍旗に接吻させてもらいたい』
ε=ε=ε=ε=(/°ロ°)/┏( ;゚Д゚)┛
それが正解です!!
ε=ε=ε=ε=(/°ロ°)/┏(゜ロ゜;)┛
てーか、当時100円なんてあるわけ……
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光一
「な、何で追いかけてくるのかね!!
怒らないって言ったのに!!」 |
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鳴島
「追いかけないとは言ってないですからね」 |
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光一
「というか、そんな安っぽいナポレオンは嫌だ」 |
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鳴島
「あー、そっかぁ…………
なるへそなるへそ……」 |
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光一
「何かね?」 |
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鳴島
「マスターったら…………
取引先でカップスープ購入して
売店前で中身をぶちまけて……
インド人にガン見されたり…………
別の日にはお湯が全然足りなくて、
結局食べられなかったり…………
そんな面白い事に見舞われていたんですねぇ」 |
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光一
「う、うるさいな!!
そんな過去の事ではないか!!」 |
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鳴島
「ぷぷー、あ、笑っちゃいけない。
お口にチャックっと♪」 |
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光一
「キー!! むかつくねえ、君!
人を呪わば穴二つ…………
そうして人の不幸をあざ笑うと、
君だって不幸に見舞われるからなー!」 |
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鳴島
「ふーん…………
あ、3分経った♪
じゃあ私は、
マスターが食べ損ねたカップスープを
美味しくマスターの前で食べるとしましょう♪」 |
バシャ…………
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鳴島
「あ…………」 |
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光一
「ぷぷー、だから言わんこっちゃない。
せっかく出来上がったスープを
まさか引っかけてこぼすとは……
あ、笑っちゃいけない♪
お口にチャックっと♪」 |
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鳴島
「むぎぃぃぃぃ…………」 |
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光一
「ほーら、人の不幸をネタに笑うから
自分もまさに不幸に……ぷふー!!
ぷぷっ……ぷふふふふふ!!」 |
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鳴島
「むぎゅぁぁぁぁ!!」 |
ε=ε=(/°ロ°)/ε=ε=┏( ゚Д゚)┛
なんだよー!!
ε=ε=ε=(/°ロ°)/ε=┏( ;゚Д゚)┛
私の事は笑ったくせに!!
ε=ε=ε=ε=(/°ロ°)/┏(゜ロ゜;)┛
そもそも綾香君の不注意……
ズバッ(゚//д゚)ウボァー!!
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