鳴島
「にゃははははは！！」光一
「……………………」鳴島
「ぷくくくく…………」光一
「……………………」鳴島
「にゅははははは！！」光一
「どれだけ笑えば気が済むんだね！！」鳴島
「いやだって…………
…………ぷくくく…………」光一
「あー、もう。笑えばいい。笑えばいいさ」鳴島
「よりにもよって…………
ズボンのお尻に穴が開いたまま仕事って」光一
「あー、もう恥ずかしいさ。
確かに恥ずかしくて死にそうですよ！！」鳴島
「マスターは本当に存在感のある方ですよねぇ。
選挙に立候補したら、当選するんじゃないですかぁ？」光一
「ズボンからパンツが見えるような大穴……
そんなイロモノ的存在感を振りまきたかったわけじゃない！」鳴島
「まぁ……
でも、結果的にはよかったじゃないですかぁ」光一
「何がだね？」鳴島
「ズボンにそんな大穴が開いていたにも関わらず、
マスター本人も含め、
仕事先の誰も気が付いていなかったんですから♪」光一
「確かに……よかった……のか？
それっていうのはつまりさ……」鳴島
「誰もマスターの事を気にはしていなかった♪」光一
「そ、そんなわけがあるか！！」鳴島
「だって…………会社の先輩に至っては、
マスターが夜勤中だったのも知らなかったんですよねぇ？」光一
「いや、その先輩は一緒に作業している人じゃないし」鳴島
「だって…………
『先週夜勤で誰にも会ってない』ってマスターがぼやいたら、
『あれ？ 朝礼とかいなかった？』って言われて……
つまり……いてもいなくても気にならない？」光一
「そ、そんなことは、ない！！」鳴島
「受け入れなきゃ……現実を……」光一
「いや、私はひときわ存在感のある人間なんだ。
私は自分の事は客観的に見れる！！ 君とは違うんだ！」鳴島
「そうかなぁ…………」光一
「だって、私の事をそう言う君こそ……
この日記のタイトルが『暴走萌え日記』なのに……
全然暴走していなくても
お客さんに全く気にされていないではないかね！！」鳴島
「そんな事ないもん！！」光一
「お客さんに、君のこの日記が気にされていない……
証拠があるんだ、証拠が！！」鳴島
「証拠！？」光一
「そうだよ。証拠♪
綾香君の方こそ『存在感がない！』
その動かぬ証拠だよ！！」鳴島
「ど、どんな証拠ですか！！」光一
「ふふ…………マスター権限で見られるもの。
それはね…………」鳴島
「それは？」光一
「当カフェハウスの『アクセス解析ログ』！！
これを見れば一目瞭然♪」鳴島
「にゃっ！？」光一
「私……光一の日記は『存在感があり』
君、綾香の暴走萌え日記は『存在感が無い』
その動かぬ証拠だよ、君♪」鳴島
「うぅ…………」光一
「では、私を散々こけにして
しかも今日の冒頭笑い倒した……
その君の方こそ存在感が無い！！
当サイトのお客さんに全く相手にされていない！！
そのログ解析情報をここに提示してやろう！！」鳴島
「にゃっ！？」光一
「まず、この１年のアクセス数……
そして、その内に占めるブックマーク数は……」鳴島
「ぶにゃぁぁぁぁぁ！！」光一
「奇声を上げようが今更遅い！！
さあ、ここに君の存在感の無さを暴露……」鳴島
「ぶきゅあぁぁぁぁ！！」
ε=ε=(/°ロ°）／ε=ε=┏( ﾟДﾟ）┛
あ…………
ε=ε=ε=(/°ロ°）／ε=┏( ;ﾟДﾟ）┛
綾香君…………
ε=ε=ε=ε=(/°ロ°）／┏(゜ロ゜;)┛
久々に暴走…………
ｽﾞﾊﾞｯ(ﾟ//дﾟ)ｳﾎﾞｧｰ!!
