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光一
「んー…………」 |
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鳴島
「おはようございますぅ♪」 |
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光一
「おはよう」 |
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鳴島
「マスター、どうかなさいましたぁ?」 |
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光一
「んー、いやねぇ…………
どうして自転車ごときでこんなに……
自転車こぐのを辛いと思ったなんて無いのになあ」 |
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鳴島
「あー、それはぁ…………」 |
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光一
「あれだよ。
以前大学生だった頃はね、
通学のために1日20キロも自転車に乗ってたんだ!
たかだか4キロ程度の道のりで辛いなんて……」 |
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鳴島
「マスターが大学にいたのって何時まででしたっけぇ?」 |
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光一
「2004年3月に学部卒
2006年3月に大学院修了だけど」 |
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鳴島
「で、自転車を日常的に使っていたのってぇ、
何時頃まででしたっけぇ?」 |
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光一
「私が車を運転するようになったのが……
2002年の夏からで、
本格的に車通学を始めたのが、
2003年春からだね」 |
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鳴島
「じゃあ、もう自転車から本格的に離れて……
7年弱ですかぁ?」 |
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光一
「あー、もうそんなになるんだねえ」 |
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鳴島
「2003年春って言うとぉ、
マスターがこのサイト運営を始めたころだからぁ……」 |
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光一
「当時22歳だったよね。いやー……
今の綾香君よりも4歳以上若いよ!!」 |
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鳴島
「なんですかぁ、その『以上』って……」 |
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光一
「だって綾香君…………
2003年8月段階で20歳だったよね?
あれから7年だから…………
もう26歳どころか、27歳だろ、実は?」 |
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鳴島
「にゃっ!?」 |
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光一
「あー、あの当時は普通に自転車こげたのに」 |
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鳴島
「7年前の感覚と比べても仕方がないのではぁ……
そりゃあ7年も車に頼りっきりだったらぁ、
体力も低下するでしょうよぉ」 |
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光一
「いや、でもね!
今の自転車200メートル程度でも足にクルのよ!
絶対これ、自転車が私に合ってないだけだよ!」 |
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鳴島
「それもあるかもですけどぉ…………
半ば言い訳に聞こえるんですがぁ……」 |
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光一
「言い訳じゃないよ!!
体重200キロの関取がさ、軽乗用車に乗ってみろ?
燃費ガタ落ちだぞ?
そもそも、座席にも座りにくいだろ?
そういう人は普通乗用車に乗った方が良い!
そういうのと同じ事だよ!!」 |
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鳴島
「比べる対象がズレているようなぁ」 |
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光一
「いやいや、そんな事はない!」 |
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鳴島
「それ以上の原因があると思いますけどぉ」 |
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光一
「何?」 |
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鳴島
「マスターが単純に歳を取ったからではぁ?」 |
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光一
「は?」 |
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鳴島
「だって自転車乗っていた当時ってぇ、
22歳頃じゃないですかぁ。
今って30歳ですよねぇ?」 |
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光一
「30歳じゃないよ!!
まだ1ヶ月くらい残ってるんだよ、20代!!」 |
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鳴島
「それはほとんどもう……30歳ではぁ……」 |
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光一
「違うよ! かなり違うよ!!」 |
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鳴島
「ともあれ、肉体のスペック自体が落ちてるんですよぉ。
こればっかりはどうしようもないのではぁ?」 |
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光一
「スペック落ちるっていうなら、
綾香君だってそうだろ!!
この店来て7年だぞ?
20歳が27歳になるじゃん!!」 |
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鳴島
「私はマスターより若いもん!!
というか、今でも20歳と大して変わらないもん!」 |
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光一
「そこまで言うならば、
唯一の10代……女子高生の清香君に聞いてみるかね?」 |
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鳴島
「清香に聞くんですかぁ……あー、多分……」 |
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清香
「27歳くらいだとぉ、お肌のモチモチ感とか……
コラーゲン取ったりしないと大変だねぇ?
お姉ちゃんあたりだと……
ノーメイクでいつまで通用するのかな?」 |
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清香
「自転車こいでいて身体が辛いって感覚……
私にはわからないんで、ノーコメントで。
それに20代の体力ってどんなものか知りませんし」 |
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光一
「……………………」 |
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鳴島
「とかなんとか…………
私達2人とも散々に言われて終わりな気がぁ」 |
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光一
「まあ……私達よりも10以上歳下だからねえ……
分からないだろうねえ……20代前半と後半のスペック」 |
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鳴島
「頭のずる賢さとかは
20代超えている感じなんですけどねぇ」 |
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光一
「君はいつまでたっても、
脳みそは小学生並みたいだけどね?
おっぱいは立派なのにねぇ」 |
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鳴島
「にゃっ!?
それを言ったらマスターだって、
『あー、女子高生とニャンニャンしたい』とかぁ、
『あー、世界征服して独裁者になりたい!』とかぁ、
普段から20代後半とは思えないような……
中年オジサンと小学生の夢ごちゃ混ぜじゃないですかぁ!」 |
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光一
「何を言うかね!!
男の場合は少年の純粋な心を持っているのは
美徳なんだ、美徳!!
女子高生とニャンニャンだって、
私がそれだけ元気で若い証拠だろうが!!」 |
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鳴島
「そんな妄想ばかりしているからぁ、
マスターの身体のスペックが
心の中とかけ離れちゃってるんでしょうよぉ」 |
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清香
「……………………」 |
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鳴島
「って、うわぁ!?」 |
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光一
「何時からいたのかね!?」 |
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清香
「いや……今日テストだったんで、半ドンだったんですけど。
ランチ食べに来てみたら…………
さっきから何を言い争っているんですか……」 |
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光一
「いや、ね……はは」 |
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鳴島
「そうそう。何でもないんだよぉ。はは」 |
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清香
「そうですか」 |
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光一&鳴島
『そうそう』 |
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清香
「私的には27歳も30歳も同じようなものなんですけど」 |
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光一&鳴島
『なっ!?』 |