ドラクエUゲームプレイ日記その3
『孫娘を助けて欲しくば、船を寄こせ』
その1はコチラをクリック♪
その2はコチラをクリック♪
|
|
ローレ「さて……この先どうすればいい?」 |
|
アーサー「他の大陸に移動する手段が欲しいね。
ハーゴン打倒のためにでもあるけど、
祖先の故郷、アレフガルドにも行ってみたいし」 |
|
ローレ「なら……どこかで船が手に入らねえかな」 |
|
アイリン「船なら確か……この大陸の一番西、
ルプガナの町にあったはずよ」 |
|
ローレ「よし、ルプガナに行ってみるか!」 |
|
アイリン「あ……でも……」 |
アイリン「ルプガナの町までは……」
アイリン「ムーンブルク城からさらに西で……」
アーサー「といっても、
ムーンブルク城が中間点くらいでしょ?」
アイリン「いや……それが……」
ローレ「熱ッ!! 鎧が熱ッ!
蒸し焼きになるっ!!」
アーサー「喉……乾いた……み、水……」
アイリン「やたら遠い上に、
途中に町すら無いって聞いたことが……」
ローレ「まだか……まだ町見えないのか……」
アーサー「草原を越えて、
砂漠を越えて……塔まであるの!?」
そんな死ぬ思いで長旅を続け、
塔に入った3人の前に、1人の中年男が
全員が思った…………
|
|
ローレ&アーサー&アイリン
『アンタ、どうやってここまで来た!?』 |
|
旅人「対岸の塔とは吊り橋で結ばれていたとか?」 |
|
ローレ「あれ? じゃあ今は結ばれてない?」 |
|
旅人「どうやって向こう岸に行くんでしょうね?」 |
|
アーサー「塔の間に川があったよね…………
吊り橋が無かったら……
対岸のルプガナには行けないんじゃ」 |
|
ローレ「俺に考えがある!!
とりあえず、最上階まで上るぜ!!」 |
アーサー「これだけ休みなく歩いてきて……まだ上があるの?」
アイリン「や……やっと、最上階まで来たわ……」
|
|
アーサー「で、ローレ。考えがあるって言ってたよね」 |
|
ローレ「ああ」 |
|
アイリン「どんな考えなの?」 |
|
ローレ「ここで大きく助走をつけて
対岸へ大ジャンプするんだ!」 |
|
アーサー「…………」 |
|
アイリン「…………」 |
|
ローレ「あれ? どうした?」 |
|
アーサー「君は筋肉ダルマだと思っていたけど、
ホントにそれしかなかったんだ……」 |
|
ローレ「どういう意味だ!?」 |
|
アイリン「少なくとも力の無い私やアーサーには、
ここから対岸までジャンプするなんて、
到底無理よ…………」 |
|
ローレ「よし、ならまだ考えがあるぜ!」 |
|
アイリン「何かしら?」 |
|
ローレ「俺が2人を両脇に抱えて、
助走をつけて大ジャンプするぜ!」 |
|
アーサー「ローレ…………
ボクは不名誉な死に方だけは嫌だ」 |
|
アイリン「右に同じく」 |
|
ローレ「不名誉な死に方って……
何で死ぬの確定なんだよ!」 |
|
アーサー「塔の上から2人抱えてジャンプって……
どう考えても下に真っ逆さまだ!
そんなマヌケな死に方イヤだ!」 |
|
アイリン「死亡フラグ以外何も見えないわ」 |
|
ローレ「でも、川の向こうに渡らないと、
ルプガナまで行けないだろ?
塔の上からジャンプすれば、
そう。大河も越えられる!」 |
|
アーサー「いや、そこに待っているのは
単なる重力落下運動だよ」 |
|
アイリン「右に同じね」 |
|
ローレ「……………………」 |
|
アイリン「ローレ?」 |
|
アーサー「いや、君の頭ではよく考えたんだと思うけどね」 |
|
ローレ「よし!」 |
|
アーサー「え? お、おい!!」 |
|
アイリン「え、きゃっ!!」 |
|
ローレ「ここで四の五の言ってても進まねえ。
一気にジャンプするぜ!!
俺に任せろ!!」 |
|
アーサー「ちょ、ローレ降ろせ!!
別の方法を考えよう!!」 |
|
アイリン「そ、そうよ、ローレ。
きっと良い方法が別に……」 |
|
ローレ「2人とも暴れるな!
よし……助走をつけて……
行くぜ!!」 |
|
アーサー「うわぁぁぁぁぁ!!」 |
|
アイリン「きゃぁぁぁぁぁ!!」 |
|
ローレ「うぉぉぉぉりゃぁぁぁぁ!!」 |
ひゅぅぅぅぅぅ…………
ドズン!!
|
|
ローレ「……………………」 |
|
アーサー「……………………」 |
|
アイリン「……………………」 |
アーサー&アイリン『……………………』
|
|
アーサー「い、生きてる…………」 |
|
アイリン「あの高さから落ちて……生きてた……」 |
|
ローレ「あれ? おかしいな、対岸に飛べなかった」 |
|
アーサー「あれ? じゃないよ、ローレ!
というか、まずボク達を降ろしてくれ!」 |
|
ローレ「あ、ああ」 |
|
アイリン「こ、腰が抜けて……た、立てない。
ゆ、ゆっくり降ろして…………」 |
|
アーサー「ほら、思った通りだ。
ジャンプで対岸に飛べるわけないだろ!」 |
|
ローレ「でも死ななかっただろ?」 |
|
アイリン「確かに……私達は脇に抱えられてたし、
ローレが足で踏ん張ってたのはすごいけど……」 |
|
ローレ「さすがに少し足がしびれたなー」 |
|
アーサー「あの高さから2人抱えて飛び降りて平気って、
君ってやっぱり…………」 |
ローレシアの王子は人間? いいえ…………
|
|
アーサー「伝説の巨人、ギガンテスだろ?
人間とは思えないんだけど?」 |
|
ローレ「お前はホント失礼なヤツだな。
前もそんな事言ってただろ!
飛べると思ったんだが……やっぱあれか?」 |
|
アイリン「何?」 |
|
ローレ「俺の脚力なら飛べると思ったが……
抱えてた分の重さだな……
やっぱり重すぎたのか?」 |
|
アイリン「……………………」 |
|
ローレ「もう少し軽ければ対岸に飛べたと思うんだ。
やっぱり重すぎると下に落ちて……」 |
|
アイリン「……………………」 |
|
アーサー「お、おい、ローレ!」 |
|
ローレ「ん、なんだ?」 |
|
アーサー「何だじゃないだろ、ほら……」 |
|
アイリン「……………………」 |
|
ローレ「…………あ!」 |
|
アイリン「重い……重い……重い……重すぎる」 |
|
ローレ「あ、違う。アイリン、違う!
重いってアイリンが重いって意味じゃなくて、
2人の体重が重かったって意味であって」 |
|
アイリン「2人の体重が重い?
2人とも重い?
私は重い……重い……重い」 |
|
アーサー「ローレ!」 |
|
ローレ「あ、あー……違う違う!
えっと、その……すいませんでした」 |
|
アイリン「うぅぅぅぅぅ……ヒックヒック」 |
|
アーサー「とりあえず……ムーンペタまで戻ってみよ。
何か手掛かりあったかもしれないし」 |
|
ローレ「そ、そうだな」 |
こうしてムーンペタに戻った3人組
宿屋の食事を
「私、お腹一杯だから」と食べようとしないアイリン
「太ってないから、俺の言い間違いだから」と説得するローレ
「やれやれ」と紅茶をすするアーサー
気を取り直して、翌日。町でさらに聞き込みを進めたところ…………
どこかの塔に空を飛べるマントがあるらしいぜ
高いところから落ちれば、少し空を飛べるんだと
|
|
ローレ「空を飛べるマント?」 |
|
アイリン「それがあれば、あの塔の対岸に飛べるんじゃ?」 |
|
アーサー「……………………」 |
|
ローレ「どうした?」 |
|
アーサー「ねえ、ローレ……
ボク、ふと思い出したんだけど」 |
|
ローレ「何を?」 |
|
アーサー「アイリンと出会う前、
初めてこの町に来た時にさ…………」 |
どこかの塔に空を飛べるマントがあるらしいぜ
|
|
アーサー「今の人から聞いていたよね?
空飛ぶマントの話…………」 |
|
ローレ「…………あ!!」 |
|
アイリン「2人とも…………」 |
|
ローレ「あ、アイリン?」 |
|
アーサー「は、はは……ボクとした事がうっかり……
あの塔までの長い道のり……
無駄足を踏んだよね」 |
|
アイリン「最初からそれ取ってきていれば、
私が……私が……
重いなんて言われなくて
済んだじゃない!」 |
|
ローレ&アーサー『すいませんでした!!』 |
|
|
ローレ「あ、多分この塔じゃねえ?」 |
|
アーサー「多分そうだね」 |
|
アイリン「…………重くないもん、重くないもん」 |
|
|
ローレ「やっぱりあった、空飛ぶマント!」 |
|
アーサー「これで”ふたごの塔”の対岸に行けるね」 |
|
アイリン「最初から持っていけば……重いなんて重いなんて」 |
|
ローレ「なんていうか…………」 |
|
アーサー「ホント、すいません……」 |
また草原越えて、長い砂漠を越えて……
アイリン「わ、私……そろそろ体力が……」
アーサー「ローレ早く敵を倒して! アイリンがもたない!!」
ローレ「アーサー、お前も少しは戦え!!
俺一人に任せっぱなしにするな!」
ローレ「よーし、じゃあ飛ぶぜ」
アーサー「結局…………」
アイリン「ローレに抱えられて飛び降りるのは
さっきと同じだったりするのね…………」
こうして一行は…………
長い旅路の果てに…………
|
|
ローレ「よ、ようやく…………」 |
|
アーサー「ま、町が…………」 |
|
アイリン「し、死ぬかと思ったわ……」 |
港町ルプガナに着いたのでした
|
|
ローレ「とりあえず、町で情報集めして……
船の手配が出来るかどうかか」 |
|
アーサー「そうだね、あ、すいませーん」 |
|
町人A「ん?」 |
男には用はねーな
後ろのねえちゃん! オレと一杯やらねえか?
|
|
アイリン「えっと…………」 |
|
ローレ「……………………」 |
|
アイリン「えっと、2人とも?」 |
|
アーサー「……………………」 |
|
町人A「ひ、ひぃぃぃ!」 |
|
アイリン「町の人に剣を突き付けるのは……
ね、危ないから?」 |
|
ローレ「酔ってアイリンに手を出さんとする」 |
|
アーサー「それで十分、万死に値する行為だね」 |
|
町人A「ひぃぃぃぃ!」 |
|
アイリン「ほら、情報を集めるんでしょ。後、船」 |
2人が剣を収めると、町人Aは泡を吹いて失神しておりました。
3人とも気を取り直して、町を回り始めます。
|
|
ウサギ娘「ねえねえ、お兄さんたち♪」 |
私とイイコト……し・な・い?
|
|
ローレ「…………(アーサー!)」 |
|
アーサー「…………(ローレ!)」 |
2人は無言で目を合わせて、頷きました
|
|
アイリン「?????」 |
アイリンだけ目をぱちくりさせて分かっていない様子
そう……これは何時の時代でも男の浪漫。
ぱふぱふぱふ…………
ローレ「ぱふぱふぱふ」
|
|
アイリン「どうしたの、2人とも?」 |
|
ローレ&アーサー『はっ…………!!
あ、アイリン。良い子だから、
少し向こうを向いててくれる?』 |
|
アイリン「?????」 |
|
アーサー「どうする、ローレ?
ちょっとあの先を妄想しちゃったよ」 |
|
ローレ「いや、しかしアイリンの手前……というか……」 |
ははは、この世の女は全て俺のものだー!
※100年前の彼らの先祖(勇者)の女遊びに蛮行の数々…………
|
|
ローレ「御先祖の……不名誉な女遊びぶり……」 |
|
アーサー「ボク達まで真似るのも……ね……」 |
|
ウサギ娘「お兄さんたち♪ 私と遊ばないの?
たっぷりサービスしてあげるわよ♪」 |
|
ローレ&アーサー『あ、今は間に合ってますので』 |
そう言ってきっぱりと断る2人
|
|
ローレ「間に合ってる……とは言ったけど……」 |
|
アーサー「アイリンと何かあるわけでも無いんだよね……」 |
|
アイリン「2人とも〜、話は終わったの?」 |
|
ローレ&アーサー『あ、うんうん!』 |
|
アイリン「?????」 |
ウサギ娘「あら? 可愛い女の子ね。
大事にしてあげてね」
|
|
アイリン「??? 2人とも、何の話?」 |
|
ローレ「気にしなくていいからいいから」 |
|
アーサー「うんうん、そうそう!」 |
|
アイリン「?????」 |
こうして思春期の男子が抗いがたい誘惑を
先祖の行った蛮行に対する教訓から耐え抜いた男子2名。
アイリンと町を回ると、船の所有者を見つけました。
ほほお、船に乗りたいと?
しかしよそ者には貸さぬのが習わしじゃ。あきらめてくれ
|
|
ローレ「どうしても貸さないと?」 |
|
長老「うむ、そうじゃ。あきらめてくれ」 |
|
ローレ&アーサー&アイリン『……………………』 |
船を頑として貸そうとしない長老。
3人が視線を移すと、
町娘「たっ、たすけてっ! 魔物たちが私を!」
町娘が魔物に襲われている最中でした。
|
|
ローレ&アーサー&アイリン『……………………』 |
|
長老「……………………」 |
|
ローレ「どうしても貸さない?」 |
|
長老「うむ、そういう決まりなのじゃ」 |
襲われる町娘を横目にして、
再度長老から船を借りるべく説得する3人。
それでも頑固ジジイ、船を貸そうといたしません。
たっ、たすけてっ! 魔物たちが私を!
ケケケ! その女をわたしなっ!
|
|
ローレ&アーサー&アイリン
『じゃあ助けないよーだ』 |
|
長老「…………それで困るのはお主たちだぞ?」 |
こうして止む無く、魔物を惨殺して
長老の孫娘を救い出した勇者3人一行は……
長老「なんと、お礼を言っていいやら」
|
|
ローレ&アーサー&アイリン『……………………』 |
|
長老「……………………しかし、船は……」 |
|
ローレ&アーサー&アイリン『……………………』 |
|
長老「…………ちっ!
分かりました。船はお譲りしましょう。
廃船にしようと思っていた船があるしの」 |
|
ローレ&アーサー&アイリン『……………………』 |
|
長老「…………ちっ!
分かりました。
普通の船をくれてやりますわ」 |
|
ローレ&アーサー&アイリン
『ありがとうございます!』 |
|
長老「…………ちっ!」
|
こうして3人。
孫娘を救い出して長老のハートをゲット!
お礼として彼が所有する船を譲り受け、
他の大陸の探索が可能となったのでした。
|
次回予告
『ドキッ! 若い未亡人だらけのパラダイス!』
ルプガナの町の長老の好意で船を手に入れた一行。
向かう先は祖先の故郷アレフガルド、さらに世界中へ。
世界には若い未亡人だらけの島があるという。
若い男2人は理性を抑え込めるのか?
|