光一
「ホント……全然治らない」鳴島
「１２月１日夜から、
ずーっとですねぇ」清香
「マスクされていますけど、
それでも周囲にはうつるので気を付けてくださいね」光一
「君達、私の心配しているようで、
私を避けているよね？」鳴島
「そりゃあ、年末のこの大事な時期に」清香
「風邪どころか…………
マイコプラズマなんて感染したくないですし」光一
「週半ばに血液検査の結果伝えられたら、
単なる風邪じゃなかったからなあ」鳴島
「神社にわざわざ行って、
色んな人の絵馬を笑ったバツですよぉ」清香
「しかも、それを日記のネタにしましたしね」光一
「風邪を引いたのは、
たまたま神社に行った夜というタイミングなだけ。
別に神罰とかではないだろうが」鳴島
「でも、今日の日記も…………
絵馬の話をネタにしてますよねぇ？」清香
「来週あたりには別の病気になりますかね？」光一
「なんでそんな事言うの、君達！？」鳴島
「神罰なんて無いって言うなら、
別に気にしなくて良いじゃないですかぁ」光一
「べ、別に気にしているわけじゃないが……」清香
「前回はただ絵馬を『バカ』にする内容でしたが、
今回は『絵馬』から『ゲーム日記』ですか」光一
「最近嫁さんとはまってやってるんだ。
『艦隊これくしょん』ってゲームで……
まあ、旧日本軍の軍艦を、
女性に擬人化したゲームなんだが」鳴島
「マスター元々、
『提督の決断』とかやってましたよねぇ」光一
「これはそれとは全然別物だね。
艦艇が擬人化されて、艦娘（かんむす）って言うんだが、
彼女らのセリフとかが史実を反映していて、
例えば撃沈されたトラウマで、潜水艦を怖がる娘がいたりとか」清香
「あー、ミリタリーマニアにもたまらないと」光一
「でも、艦娘が可愛く描かれているし、
別に軍艦とか知らなくても、
色んな要素があって誰でも楽しめる」鳴島
「で、マスターはどこに一番はまったんですかぁ？」光一
「やっぱり…………
一つには彼女達のセリフが良いね。
『提督……お前ちょっとウザイ！（摩耶）』
とか…………気持ち良いよね？」清香
「そんなトコで同意を求められても、
残念な人を見る目でしか見れないですが」光一
「どういう事！？」鳴島
「で、それが絵馬とどう関係するので？」光一
「前回絵馬を紹介した「大洗磯前神社」は、
近くを那珂川が流れているんだ」清香
「それが？」光一
「旧日本軍の軽巡洋艦は、
川の名前から取られているんだよ。
川内級軽巡洋艦「川内」「神通」「那珂」みたいに」鳴島
「へぇー」光一
「で、この神社は『軍艦那珂忠魂碑』があるの。
毎年忠魂祭もしているのね」清香
「あー、それで軽巡洋艦「那珂」と関係があると」光一
「その関係もあってか…………
『那珂忠魂碑』って荘厳な物を見た直後、
絵馬の中に…………」鳴島
「中に？」光一
「『那珂ちゃんでーす
安らかにお眠りください』
って言うような…………
可愛いイラストの絵馬が多数あったりして、
すっごいギャップに笑ってしまった」清香
「あー」光一
「まあ要するにだ、
『艦これ』プレイヤーにとって、
大洗磯前神社は、那珂と関連して、
一種の『ゲームの聖地』になってたのかね？」鳴島
「つまり、マスターはたまたま聖地巡礼をしたと」光一
「大洗では２月に、よみさんとオフ会をしたけど、
『ガールズ＆パンツァー』ってアニメの舞台でもあって、
それの聖地ではあるんだよね」清香
「２月のオフ会は２回レポを書きましたね。
『１回目：聖地巡礼オフ会その１』
『２回目：聖地巡礼オフ会その２』」光一
「その人気はまだ衰えてなくて、
絵馬は圧倒的多数が『ガルパン』のだった。
ただ、そこに『艦これ』絵馬が少しずつ増えている感じ」鳴島
「なるほどー」光一
「その日、大洗を車で動いたら、
実際に『ガルパン』の聖地巡礼しているらしい集団、
結構見かけたね」清香
「でもまあ」光一
「なんだね？」清香
「絵馬をダシにして日記を書いている時点で、
マスターは今回もバチあたりかと」鳴島
「前回は見事、それで風邪を引いて、
マイコプラズマも併発しましたからねぇ」清香
「来週は何の病気を併発しますかね？」光一
「今回の日記は、
『艦隊これくしょん』の紹介であって、
全然神様バカにしたりしてないだろ！？」鳴島
「あれぇ？
神罰なんて信じないんじゃなかったんですかぁ？」光一
「ぐうっ！！」
