1/15(土)
ようやくお昼ですぅ
光一
「本当に申し訳ありませんでした……」鳴島
「ちゃんと反省しているんですかぁ?」光一
「反省しております……
綾香君を待ちぼうけさせてスイマセンでした」鳴島
「もうひとつ!!」光一
「???
何かあったっけ?」鳴島
「私を放っておいて、
どこかの女に会ってましたよねぇ?」光一
「べ、別にあれは付き合っているとかではなく……」鳴島
「また刺されたいんですかぁ?」光一
「ヒイッ!!
も、申し訳ありませんでした!!
このような事態の再発に気をつけるであります!!」鳴島
「まあ、いいか……
一応、今回は大目に見てあげますよぉ。
せっかく外食に連れてきてもらったんですしぃ」光一
「ふむふむ。そうそう。
それが一番だよ♪
今を楽しもうじゃないか!!
あ、ウェイトレスさん注文おねがい!!」鳴島
「かしこまりましたぁ♪」光一
「君はこの店のウェイトレスじゃないだろ?」鳴島
「あ、つい……条件反射で」光一
「ふむ……まあ仕事を忘れていないのはいいことだ。
だが、普段からよくやる不祥事はそろそろやめたまえ。
君に店の機材を破壊されるのが大きな損失になってるのでな」鳴島
「は、はは…………」光一
「まあ、今日は仕事の話は抜きにしよう。
久々の外食だからね」鳴島
「そうですよぉ♪
今を楽しみましょう♪」光一
「ピザを切り分けてあげよう。
と、どうぞ。食べたまえ」鳴島
「はい、いただきますぅ♪」光一
「ふむ……やはりここの生ハムのピッツァは旨いな♪」鳴島
「そうですねぇ♪
マスターのトコでも出せばいいのに」光一
「ウチは喫茶店だぞ。
コーヒーとケーキだけで良いの」鳴島
「…………
と、ごちそうさまでしたぁ♪」光一
「はい。ごちそうさま。
と、ウェイトレスさん、
デザートとコーヒーお願い!!」知らない女性
「あれ? 知っている声だと思えば……
マスターお久しぶりです♪」光一
「ん?
あ、あれ……ど、どちらさまでしたっけ?」知らない女性
「もう、マスターったら冗談キツイですよ。
毎週おいしいケーキありがとうございます♪」鳴島
「……………………」光一
「(はっ!! いかん……)
いえいえ、いつもウチのカフェを利用していただいて……」知らない女性
「もう、そんな他人行儀なさらないでくださいよ♪
ずいぶん前ですけど、高校生だったころは……」光一
「は、はは……高校生のころですか……
な、懐かしいですねえ……」知らない女性
「あの頃は……色々ありましたねえ……
と、あれ? お連れさんは?」鳴島
「あ、マスターがお世話になっていますぅ♪
マスターのトコで働いていただかせている
鳴島と申します♪」知らない女性
「あら……こんな可愛い子を……
マスターも相変わらずですね♪」光一
「は、はは……ど、どうも……」知らない女性
「じゃ、私はまだ仕事があるので失礼します。
それではまた♪」光一
「は、はい……そ、それでは……
えっと……」鳴島
「なんですかぁ?」光一
「た、ただの高校時代の先輩だ!!
ご、誤解してはいかん!!」鳴島
「誤解ってなんですかぁ?」光一
「え、えっとその……つまりだ!!
べ、別に今は付き合っていないし、
た、ただケーキが好きだというから、
と、時折届けているくらいで……」鳴島
「ほほぉ…………
今は付き合っていない?」光一
「む、昔の話なんだからいいだろう!!
今では単なる女友達だ!!」鳴島
「ふむふむ…………」光一
「お、女友達くらいいたっていいだろう!!
そもそもだ!!
君と私は付き合っているわけではなく、
単なる雇用主とウェイトレスなんだし!!」鳴島
「……………………」
ガシャァァァン!!
店員さん
「お、お客様!!
店内で暴れられては困ります!!」鳴島
「な〜にが、
『このような事態の再発に気をつける』
ですかぁ!!」光一
「や、やめたまえ綾香君!!
店の人に迷惑だろう!!」鳴島
「うるさいうるさいうるさ〜い!!」
ガシャァァ!!
店員さん
「だ、誰か!!
このお客様を止めてください!!」鳴島
「ふにゃ!!
は、離してください!!
こんな男は……」お客さんA
「うわ……
この男の人……
瞳孔が開いているぞ!!」お客さんB
「た、大変だ!!
きゅ、救急車を……」店員さん
「か、かしこまりました!!
て、店長!!」鳴島
「うう〜!!
いつもいつも外でそうやって別の女を……」店員さん
「お客様!!
ち、痴話喧嘩は外でお願いしますよー!!」
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