  | 
      光一 
       
      「と、タイトルにあります通り…………」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「今日でサイト公開から10周年ですぅ! 
       
      長い間やってこれましたのはぁ、 
       
      応援してくれるお客さんのおかげですぅ♪」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「みなさん、長い間このサイトの応援、 
       
      ありがとうございました」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「なんかその流れだと、 
       
      このサイトが閉鎖するような流れに聞こえるんだが」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「しっかしアレですねぇ…………」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「なんだね?」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「サイト公開し始めたのってぇ、 
       
      2003年の3月3日ですよねぇ?」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「そうだよ」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「ひな祭りじゃないですか、今日」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「男の私には関係ないもん」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「当時はマスターもまだ………… 
       
      20代前半だったんですねぇ」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「なんか人を歳取ったように言わないでくれる?」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「10年前だとマスターは…………」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「まだ誕生日前だから、22歳。 
       
      大学3年から4年に変わる春休みだったけど」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「今じゃあ30代のオジサンですもんねぇ」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「誰がオジサンだ!! 
       
      …………君だって、 
       
      サイトが開設された頃は20歳だったのにね」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「今年でお姉ちゃんも30歳かあ…………」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「ちょっと何? 止めてよ!!」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「まあ、私はその当時ここにいなかったし。 
       
      …………いても10歳とかその位?」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「10年経ったって事は………… 
       
      開設当時、小学6年生だった人達は、 
       
      もう大学を出て社会人になるわけですねぇ」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「そう聞くと、すごい長い期間のような気がしてきた」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「しかし、アレですよぉ」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「なんだね?」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「10年前も今も………… 
       
      全然マスターが人間的に成長していない」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「どういう意味だね!?」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「だってそうじゃないですかぁ………… 
       
      10年もあれば、小学生が大学生に、 
       
      中学生が社会人に成長しているのに」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「マスターはオジサンになっただけだと?」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「ちょっと君達!?」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「だって、30代の大人になってですよぉ、 
       
      10年前の若い学生の頃ならいざ知らず、 
       
      未だに…………」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「巨乳の女性を見つめているとか、 
       
      女子高生をホテルに連れ込めば良かったとか」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「そんな妄想ばっかりしてますもんねぇ」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「何か悪いかね?」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「10年前と日記の内容が変わってないって、 
       
      そう言ってるんですよぉ」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「変わらない、良さがある」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「なんだか、 
       
      『ちょっと良い』って感じの言い方にしてる」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「いや、いい加減成長して下さいよぉ。 
       
      未だに巨乳ポニテの女性を妄想する日々って、 
       
      10年間ずっとそれは……病気ですよね?」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「私のライフワークを病気!?」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「まあ、この安定的な変態感が、 
       
      未だにサイトを続けられるコツなのかも?」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「安定的な変態感!?」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「確かにマスターが変態じゃなくて、 
       
      普通の人になってたらぁ、 
       
      このサイトなんてもう閉鎖してますよねぇ」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「どういう事!?」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「いやいや、マスターが変態だから、飽きもせず、 
       
      このサイトを10年も運営してきたんだなあと」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「それ、誉めてないよね? 
       
      むしろ、けなしてるよね?」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「次……20周年記念の時には、 
       
      マスターは42歳ですか」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「さらに10年もやっていればだけどね」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「10年後もやっている気がする。 
       
      ……そして、何も変わってない気がする」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「どういう意味かね?」 | 
    
    
        | 
      鳴島 
       
      「40代のマスターも、 
       
      『巨乳ポニテ萌え〜』 
       
      とか言って、そんな妄想日記を、 
       
      延々とアップし続けているような気がします」 | 
    
    
        | 
      清香 
       
      「下手をすると警察に通報されますね」 | 
    
    
        | 
      光一 
       
      「10周年の記念すべき日に…… 
       
      なんでここまで言われるかね、私」 |