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光一
「ゴホッゴホッ……あ〜……」 |
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鳴島
「うわっ……こっち向いてセキしないでくださいよぉ!」 |
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光一
「あー、スマンスマン。
うーん……最近よく体調崩すなあ…………
昔から身体弱かったけど、最近さらにヒドイ気がするなあ」 |
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鳴島
「年取ったからじゃないですかぁ」 |
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光一
「だから私はまだ若いと何度言ったら……
ゴホゲホゲホォォ!!」 |
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鳴島
「だから、こっちにセキしないでください!
カゼうつったらどうするんですかぁ!」 |
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光一
「大丈夫だろ。
バカはカゼひかないはずだし……」 |
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鳴島
「誰が何ですってぇ?」 |
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光一
「あ〜……ツライツライ……
身体はダルイし、頭は痛いし……あ〜」 |
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鳴島
「少しは身体を鍛えないとぉ、
ますます歳をとったら辛くなるんじゃないですかぁ」 |
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光一
「そうなんだよねえ…………
これで年取って免疫機能低下したら……
私、早死するんじゃないのかねえ?」 |
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鳴島
「そう思ってるなら、鍛えましょうよぉ」 |
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光一
「ウチの嫁なんて、身体丈夫で羨ましいくらいだよ。
まず滅多に病気にならないしねえ…………」 |
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鳴島
「そういえばぁ、2006年にノロウイルスが大流行して、
マスターが隣でゲーゲー吐いていても、
発病しませんでしたよねぇ」 |
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光一
「あの時の医者も超クールだったねえ……
『薬は効かないので、
手の施しようがありません』
ってはっきり断言したからねえ。
同じクールでも、今年1月にかかった医者よりよかったけど」 |
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鳴島
「あれはある意味すごかったですよねぇ」 |
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光一
「私は歳を重ねても若い女子にモテる……
そういう人生を歩みたいのに…………
身体が弱っていっては、若い女性の相手は務まらないよ」 |
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鳴島
「マスターの人生の目標は
色ボケジジイになるってことですかぁ」 |
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光一
「な、な、何を人聞きの悪い!!」 |
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鳴島
「奥さんもいるのにぃ、
別の女性と付き合いたいんですかぁ?」 |
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光一
「ちょっと語弊があるね」 |
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鳴島
「はいぃ?」 |
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光一
「ボクが女性に言い寄られて、
どうにもならなく相手をした…………
というものであって、別にお付き合いなどと」 |
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鳴島
「それ、丸ごと浮気ですよねぇ?」 |
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光一
「ち、ち、違うわい!!
だって嫁さん言ってたもん。
『まあ、言い寄られたり誘われるなら
仕方ないんじゃないですか?』って」 |
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鳴島
「あー、なるほど!」 |
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光一
「ね、嫁さん公認だから無問題♪」 |
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鳴島
「マスター程度のルックスで、
他の若い女性が誘ってくるわけないから、
全然無問題だと、奥様は思ってるわけですねぇ」 |
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光一
「な、な!!
ボ、ボ、ボクがもてないルックスだって!?」 |
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鳴島
「まさか、モテるとでも思ってるんですかぁ?」 |
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光一
「丸っきり言い寄られないでもないと……
その程度の自信ぐらい持ってるんですけど……」 |
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鳴島
「でも自分で鏡を見られて、
将来的に残念なルックスになるって
自覚されてますよねぇ?」 |
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光一
「だからこそ努力が必要なのではないかね!!
ボクは老後も若い女性にウハウハされたい!」 |
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鳴島
「歳をとったら、
"ショーン・コネリーのようなルックスになりたい"
でしたっけ?」 |
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光一
「そうそう!!
カッコイイよね!!
将来的には彼のようなルックスになりたいんだ!」 |
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鳴島
「……………………ぷっ」 |
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光一
「今、鼻で笑ったね!?」 |
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鳴島
「そうですねぇ、ではマスターは老後、
ショーン・コネリーの仮面というかお面でも
被って生活されてはいかがですかぁ?」 |
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光一
「何をー!!
君だってまもなく、
肌を化粧でゴテゴテの仮面みたいに
コーティングしないと若さを保てなくなるくせに!」 |
『綾香30歳 〜まだ28歳ですが(注:管理人)』
慶徳さんより♪
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鳴島
「まだそこの歳までいってないもん!!
私はまだ20代だもん!!
全然スッピンでイケイケだもん!!」 |
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光一
「そのイケイケって言葉自体が、
まずバブル臭がして古いじゃないかね」 |
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鳴島
「マスターには言われたくないですよぉ!!
そもそも日本人のマスターが、
ショーン・コネリーになれるわけないでしょうよぉ!」 |
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清香
「何の騒ぎ?」 |
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鳴島
「あ、清香。聞いてよ聞いてよ。
マスターったらねえ、老後はモテ老人になりたいからって、
ショーン・コネリーのようなルックスになるつもりなんだって」 |
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清香
「はあ…………?」 |
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光一
「綾香君、理解できないって顔されてるじゃないかね!」 |
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鳴島
「そりゃそうでしょうよぉ」 |
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清香
「退職金つぎ込んで、
全面的に整形されるんですか?
お金がもったいないと思いますけど」 |
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光一
「ボク、そこまで望み薄なの?」 |
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清香
「モテるモテないも、
仮面の下の素顔が大事だと思いますけど?」 |
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光一
「ちょっと綾香君」 |
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鳴島
「なんですかぁ?」 |
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光一
「ボクは女子高生に正論を説かれてしまったのだが」 |
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鳴島
「少しは成長しましょうねぇ」 |