鳴島
「にゃははははは！！」光一
「ええい！！
何を笑っておるか！！」鳴島
「だってぇ…………」光一
「だって……何だね？」鳴島
「にゃはははは！！」光一
「しつこい！！
何度も笑うな！！」鳴島
「そんなこと言われましてもぉ……」光一
「まったく…………
私からすれば心外だよ！
心外革命だよ！
名誉毀損だよ！！」鳴島
「以前は生徒さんに
『エロ教師』と呼ばれ……
やはり以前に職場の先生から
『エロティック』呼ばわりされ……」光一
「それでいて今回は、
また同じ生徒と先生に」鳴島
「生徒さんから
『Ｉ先生と光一先生の
髪型が似ている』
とか…………」光一
「それと、
『Ｉ先生の後姿と
光一先生の後姿似ている』
って言われただけなのに……」鳴島
「Ｉ先生に、
『光一先生に似ているなんて、
生涯一の屈辱だ！！』
って言われたんですもんねぇ……
にゃははははは！！」光一
「ええい！！
そこは笑うところじゃないだろ！」鳴島
「何でですかぁ？
笑うところじゃないですかぁ」光一
「Ｉ先生ったらなあ、
私と似ているって生徒に言われただけで、
『屈辱』『失礼な！』
なんて言ったんだぞ？
私に対する立派な
名誉毀損ではないか！！」鳴島
「ですかぁ？」光一
「そこは疑問系ではなくて！
明らかに肯定するトコだろ！」鳴島
「そうなんですかぁ？」光一
「ぐがぁぁぁぁぁ！！
だからここは疑問系じゃないだろ！」鳴島
「でもでも、マスター？」光一
「何かね？」鳴島
「マスター以前に、
彼女さんから
『結婚詐欺師』呼ばわりされたり……」光一
「またそんな古傷を…………」鳴島
「やはり彼女さんからぁ、
『立派なエロオヤジじゃないですか』
って言われていますよねぇ？」光一
「君は……君って娘は……
私がただえさえでも名誉毀損で
ヘコんでいるのに…………
私の古傷に塩塗って楽しいかね？」鳴島
「あ、はい♪
それは…………」光一
「何だって？」鳴島
「あ、何でもないです！！
何でもないない♪」光一
「…………気になるが、まあいい。
で、何だね？」鳴島
「毎日のように一緒にいる彼女さんにぃ、
そこまで言われているんですからぁ、
あながち生徒さんやＩ先生が、
『エロ教師』って言ってきたり……」光一
「きたり？」鳴島
「Ｉ先生が『生涯一の屈辱』
って言われるのも、
理由がないわけではないかと？」光一
「なっ！？」鳴島
「だとしたらぁ、
それは仕方のない中傷だったり？」光一
「なわけあるかー！！」鳴島
「ふみゃっ！？
マスターがキレた！？」光一
「私は立派な好青年だ！！
授業だってきっちり教えているし、
仕事全般もきっちりしておるわ！
何でそこまで言われなければ……」鳴島
「どうどう、どうどう。
落ち着いてマスター」光一
「ここまでコケにされて、
誰が落ち着けるものかね！」鳴島
「どうどう、どうどう。
好青年なら落ち着きましょう。
大人な対応、対応♪
クールダウン、クールダウン♪」光一
「どうどうって……私は馬か！？
そもそも、君もだねぇ……」鳴島
「どうどう、どうどう。
落ち着いて、エロオヤジ♪」光一
「ドサクサにまぎれて、
人をエロオヤジと呼ぶなー！！」鳴島
「うわぁぅ！！
完全にキレた！？」
