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鳴島
「マスターマスター」 |
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光一
「ん、何かね?」 |
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鳴島
「もう5月も半ばですけど……渡したんですかぁ?」 |
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光一
「何を?」 |
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鳴島
「え……母の日とか忘れてませんよねぇ?」 |
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光一
「忘れていたわけではないよ。忘れるはずがない!
我が家で母君にプレゼントあげないなんて……
母君に殺される事間違いないからね!
ただ、ウチの母君……誕生日が19日だからねえ。
母の日のプレゼントはまとめて渡す事にしてるよ」 |
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鳴島
「他にも忘れてませんかぁ?」 |
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光一
「何をだね?」 |
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鳴島
「16日ってマスターの結婚記念日じゃないですかぁ?
ちょうど結婚1年目でしたよねぇ?」 |
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光一
「忘れてはいなかった。
しかし、平日の仕事日では何もできないではないか。
うんうん。これは仕方ない事だったんだよ」 |
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鳴島
「記念日も大事にできないと、
その内に捨てられますよぉ…………」 |
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清香
「記念日だから渡したのに、
怒られた私もいるんだけど?」 |
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鳴島
「当たり前でしょうがぁ!」 |
『鳴島姉妹、母の日2011』
清水ももこさん、白髭狂信者さん、慶徳様さんより♪
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鳴島
「何で"母の日"のプレゼントを、
妹から貰わなくちゃならないのよぉ!」 |
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清香
「お母さんに似てるし」 |
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光一
「歳も歳で、綾香君オバサンだし……」 |
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鳴島
「清香とは12歳しか離れてません!
まだ28歳のうら若き乙女ですぅ!!
そもそも独身だし、子供もいません!!」 |
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光一
「綾香君……アラサーという現実をみなさい」 |
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鳴島
「というか、アラサーとかアラフォーって言い方……
使われる時ってその年齢を超えた人が、
年齢を若くごまかすために使いますよねえ。
20代の人はアラサーって言わないし、
30代の人は絶対アラフォーって言わないでしょ?」 |
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清香
「年齢の強調に必死さが出てくると、
そうも言えないんじゃないの?」 |
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鳴島
「どう言われようとも、私は20代だもん!」 |
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光一
「いくら抵抗しようと、
すぐ目の前なのにねえ……三十路……ぷぷ」 |
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鳴島
「28歳だけど、10代と同じくらいの20代だもん!
ほら、だって……………………」 |
『鳴島姉妹イラスト』
伊都さんより♪
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鳴島
「女子高生と並んでも、何の違和感もないどころか、
10代半ばにしか見えない……それが私ですよぉ!
もうピッチピチの若い女の子でしょぉ♪」 |
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光一
「そういう点で勘違いを続けていると……
やがて肉体の衰えが急に来た時に……ショックだよ?
早くアラサーだという自覚を持った方がいいよ〜」 |
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鳴島
「マスターだって勘違いしっぱなしじゃないですかぁ」 |
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光一
「私が!?
何を!?」 |
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鳴島
「自分の事を"カッコ良いイケメン"だなんて……
よくそんな事、自分で恥ずかしくもなく言えますよねぇ?
しかも自画像を描いてもらって…………」 |
『大魔王光一閣下☆降臨』
清水ももこさん、白髭狂信者さん、慶徳様さんより♪
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鳴島
「描き手の内2人は、実際にお会いした事もある方からで……
こうした"変態魔王"な容姿で描いてもらってるんですからぁ。
いつまでも勘違いしていちゃダメですよぉ♪」 |
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光一
「少なくとも私は"変態魔王"じゃない!!
イケメンかどうかは個人の価値観もあるかもだが、
私は間違いなく"ノーマルな好青年"だろ!」 |
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鳴島
「お嫁さんに聞いてみたらどうですぅ?」 |
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光一
「……………………」 |
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鳴島
「ほらぁ〜♪
お嫁さんから蔑みと失笑が漏れたんですよねぇ!」 |
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光一
「ぐっ……………………」 |
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鳴島
「少なくともぉ…………
鏡に映った自分を見て"オレってカッコイイよね!"
って……嫁さんに聞くのはどうなんですかぁ?」 |
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光一
「ぐうっ……………………」 |
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鳴島
「まあ、たまには勘違いする時もありますよねぇ♪」 |
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清香
「そういうお姉ちゃんも、女子高生の私に並んで
"私、10代半ばにしか見えないジャン!"
なんて勘違いしてるけどねえ」 |
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鳴島
「私のは勘違いじゃないよ!!
事実だもん、事実!! ジ・ジ・ツ!」 |
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清香
「本当の女子高生で、10代半ばなら、
こんな事でムキにならないから。
自分から"私って女子高生にしかみえな〜い♪"
なんて、言わないからね?」 |
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鳴島
「あ…………が…………」 |