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光一
「おーい、綾香君」 |
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鳴島
「う、うわっひゃぁぁぁ!?」 |
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光一
「ん?」 |
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鳴島
「あ、ああ……マスターでしたかぁ。
い、いきなり肩に手を乗せないでくださいよぉ」 |
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光一
「あ、ああ。スマンスマン」 |
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鳴島
「これが小学生の時だったらアレですよ、マスター」 |
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光一
「何?」 |
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鳴島
「『光一君に触られた! 光一菌がついたー!』
ってみんなに逃げられて、
私はトイレで何度も手を洗う羽目に」 |
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光一
「すっごい懐かしい
いじめとも、からかいともつかない……
あったね、そんなよく分からないゲームっぽいの」 |
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清香
「今だと完全にいじめですね」 |
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光一
「まあ、そういうのが精神上に影響を与える事も
ないわけでもないけどね。
人間の人格形成に悪影響が無いわけじゃないから」 |
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鳴島
「ですよねぇ…………」 |
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光一
「うつ病でも何でもそうだけど、
基本的には人格形成上に何かあったはず。
そうした観点から脳内伝達物質に異常をきたしたり、
何かの行動に異様にこだわるようになるからね。
失敗した経験なども大きく影響するけど」 |
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鳴島
「あー、ヲタクになったつもりでいたのに、
全然ヲタクでなくって、
自分自身の存在価値に疑問を抱いた、
今回の日記のマスターみたいですねぇ♪」 |
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光一
「あれは無いだろ!?
あそこまでしなくちゃならないなら、
私、全然ヲタクになれないだろ!?
ヲタクのレベルが高すぎるだろ!!
私も痛車に乗ったりしなくてはダメか?」 |
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清香
「あそこまでやれと言うのは、
なかば強迫じみてるように思いますが。
痛車で周囲に趣味を暴露しなくちゃならないって
そこまで強迫的に思い込まなくても良いのでは?」 |
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光一
「まあ、そういうわけで…………今回は、
『強迫性障害』について少し話をしてみよう」 |
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鳴島
「今回のは名前のままで、今までの
『うつ病(その1、その2、その3)』『依存症(その1)』
よりは分かりやすそうですねぇ」 |
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光一
「まず、強迫性障害というのが何からか話をしよう」 |
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清香
「はい」 |
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光一
「『強迫性障害』とは
『強迫観念』と『強迫行為』の両方を伴う
『強迫病状』の事を指すんだ。
『強迫観念』と『強迫行為』の双方が伴わないと、
『強迫性障害』とは診断されないんだ」 |
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鳴島
「『強迫観念』って何ですかぁ?
何かに脅されてるって事ですかぁ?」 |
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光一
「『強迫観念』とは、
本人の意志と無関係なある考えが、何度も頭に浮かぶ。
その考えによって、不快感や不安感を生じさせる…………
こういう観念を指す言葉だね」 |
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清香
「では、『強迫行為』とはなんですか?」 |
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光一
「『強迫行為』とは、
『強迫観念』を打ち消したり、振り払うための行為を指すね」 |
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鳴島
「うーん…………
『強迫病状』という病状が見られる『強迫性障害』って
何がポイントなんですかねぇ?」 |
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光一
「まずポイントの1つは、
『強迫観念』自体は常人でも持ち得る事だね。
誰でも不安や不快感は持つからね、当然だ。
ただ、それが常人であれば大した事が無い……で済む」 |
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鳴島
「普通の人でも、不安は持つけど…………
大したことは無いで……済む?」 |
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光一
「そう。例えばさ…………
『あ、オレの手、汚れてるな』と思う時があったりね。
でも、この考えが強く感じられ、かつ長く続いてしまう。
よって、常に心が苦しい……そういう観念を持ち続けている。
ここまで来ると、いよいよ『強迫行為』が表れる」 |
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清香
「何でですか?」 |
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光一
「苦しいと事があると、人は紛らわしたくなる。
よって、それを紛らわせる行為が持続する。
これが最大のミソだ。
常人は『強迫観念』を大したことは無い……で済ませられるが、
そうでないレベルの人は、
これを打ち消すための行為を常に必要とする。
それこそが『強迫行為』というわけだ」 |
|
鳴島
「ああ、だから『強迫観念』と『強迫行為』がセットになると
『強迫性障害』と診断されるというわけですかぁ」 |
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清香
「なるほど。
つまり、先ほどのマスターの例はどうなんですかね?」 |
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鳴島
「ああ、そうそう。マスターは
『オレ、ヲタクなのに……何で痛車乗れないんだろ?
オレ、ヲタクじゃないの? 痛車乗らなきゃダメ?』
ってこれは、強迫観念じゃないんですかぁ?」 |
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光一
「確かに一種の不安であり、『強迫観念』かもしれないが、
私は別にその事を強く不安に思わないし、
痛車に乗ろうとも思わないね」 |
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鳴島
「つまり、ここから先の『強迫行為』には至らないと」 |
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光一
「そうだね。
……もっと分かりやすい例を上げた方がよくないかね?」 |
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清香
「と、言いますと?」 |
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光一
「『強迫性障害』における『強迫症状』の分かりやすい例」 |
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鳴島
「例えばどんなのがありますかぁ?」 |
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光一
「逆に質問をしよう。
君たちはご飯を食べる前に、手を何回洗う?」 |
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鳴島
「まあ…………」 |
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清香
「1回洗って、食べますよね」 |
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光一
「私も1回洗って食べるね。
ところがだ…………1回洗っても気が済まない。
10回も20回も洗って、ようやくご飯が食べられる人がいる。
これを君たちはどう思う?」 |
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鳴島
「ちょっと異常ですよねぇ…………」 |
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光一
「『不潔強迫』というのが、今の例に当てはまる病状だ。
潔癖症なんて言い方もされるけどね。
電車のつり革は汚いから掴めないとか、
自分自身の身体が汚れているんじゃないかとか、
必要以上に不安・不快になってしまう」 |
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清香
「だから何回も洗ってしまうと?」 |
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光一
「そう。食事前に10〜20回も手を洗う。
何かに触れる度に汚れが気になり、
1日に5回も6回もシャワーを浴びないと気が済まない……
こうしたものが『強迫行為』としての『不潔強迫』と言われるもの。
汚れている事を、異常なまでに恐れている状態だね」 |
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鳴島
「そうした行為を、
やっている本人は自覚してないんですかぁ?
だってぇ、意味がないですよねぇ?
食事前に10回も20回も手を洗うとか……」 |
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光一
「あ、この場合……大体の人は自覚しているんだ。
『自分がしている事はバカバカしい!
何度手を洗ったって意味が無い!』
って分かってる場合が多いんだよ。
これは、自覚症状が結構あるんだ」 |
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鳴島
「でも、なら何で止められないんですかぁ?」 |
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光一
「根本問題に、ストレスが重なっているからだね。
さらには、過去の失敗体験や
心を傷つけられたトラウマなどで、
その行為に何らかの意味づけがされてしまっている。
この解決のために、『強迫行為』を繰り返している」 |
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清香
「具体例など、もう少しあげるとどうでしょう?」 |
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光一
「よく知られているのは、先ほどあげた
『不潔強迫』:常軌を逸するほどに汚れを気にする。
これの他には
『確認行為』なんてのもよくある例だね」 |
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鳴島
「確認行為?」 |
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光一
「例えば外出する際……君たちはカギをどうしてる?」 |
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鳴島
「カギ? 一応かけてきますよぉ」 |
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光一
「……………………
綾香君……君の部屋のカギ、
実は今日は、かけ忘れたんじゃない?」 |
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鳴島
「そんなまさかー♪」 |
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光一
「…………と、普通の人は気にしないよね。
出かけた先で言われたって、大したことじゃあない」 |
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清香
「ですよね」 |
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光一
「『確認行為』という『強迫症状』はそうではないんだ。
『確認強迫』とも言うんだけどもね。
外出するときに、カギがかかっているか?
ガスの元栓をしめたか?
TVの電源は? エアコンのスイッチは切った?
全部気になって確認してしまうんだ」 |
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鳴島
「ほえ?
私だって確認ぐらいしますよぉ?」 |
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光一
「そう、1度はするだろうね」 |
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鳴島
「ん? 何か違うんですかぁ?」 |
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光一
「1度それらを確認して外出したとしよう。
しかし、10分もすると不安になる。よって、
TVの電源からガスの元栓、カギの開閉を
また確認するため部屋に戻ってきてしまう」 |
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鳴島
「え?」 |
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光一
「そうしてまた外出するんだけど、
その内、また戻ってきて確認を一から繰り返すんだ……
あるいは自宅にいる時でもね。
何度も『トイレの電気は消したか?』とか、
『玄関は締めたか?』とか…………
何でも確認を繰り返さないと気が済まない」 |
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清香
「それだと、日常生活にも仕事にも
全て支障をきたしませんか?」 |
|
光一
「そう。だからこそ『強迫性障害』なんだね。
生活に支障をきたすレベルにきたら、
もはやその段階で病気なんだよ。
これは治療が必要なんだ。
ちなみに私も『強迫性障害』を持っている」 |
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鳴島
「マスターも?」 |
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光一
「仕事をしている時の事なんだ…………
お客さんに送るメールを10回も20回も読み直すんだ。
そうして送った後…………
また送ったメールを10回も20回も読み直すんだ……
1通のメールに10分も20分もかけてね」 |
|
清香
「本来、そこまでの必要はないですよね?
仕事に明らかに影響が出ますよね?」 |
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光一
「私はドクターに相談したら『強迫観念だね』と言われた。
『何度も確認する必要は無いんだよ』と言われた。
もう、これは全くその通りなんだ」 |
|
鳴島
「何でマスターはそうなったんですかぁ?」 |
|
光一
「思い返すとだけど…………
お客さんとメールでの意志疎通がうまくいかなかったから。
個人的にはこのメールが来たのがきっかけだと思う。
『こんな詳細に説明しなくてはならないほど、
あなたは幼稚なんですか?』
ってメールが来た事が…………」 |
|
清香
「随分辛辣な言い方ですね」 |
|
光一
「送った相手はすぐに忘れているだろうし、
大した意味合いも含まれていなかったのかもしれない。
それと、私はそこまで言われる程のやり取りをした覚えは、
今をもっても全く無いんだけど…………
それ以来、メールは不安で不安で…………
相手を傷つけていないか?
相手に意味が伝わっているか?
失礼な部分はないか?
とにかく気になって気になって……
実は仕事している時に一番怖かったのは、
メールを開く事だった…………」 |
|
鳴島
「なるほど…………」 |
|
光一
「とにかく、『強迫観念』を持ち不安・不快感を常に持っている。
それゆえに、『強迫行為』という無意味な行動を繰り返すわけだ」 |
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鳴島
「なるほど。そういうのを『強迫性障害』って言うんですねぇ」 |
|
光一
「そういう事。今回はこの症例について説明するため、
『不潔強迫』『確認行為(強迫)』の2例を挙げたけど、
まあ、症例は他にも多々あるし、パターンもある。
まあ、今回はそこまでは深く入らない事にしよう。
またの機会に話す事にしよう」 |
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鳴島
「どうしたら治せるんですかねぇ?」 |
|
光一
「これらの行為に際しては、薬物療法もあるね。
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などもそう。
まあ、薬物的な事に関しても、今回は深く入らないでおこう。
『強迫観念』を抑えるために、
抗うつ薬が効果を発揮する場面もあるということね」 |
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鳴島
「やっぱり薬も使うんですかぁ?」 |
|
光一
「必要によって、量も種類も変わると思うけどね。
うつ病もそうだし、こうした『強迫性障害』もそうだけど、
病気である事に変わりは無いんだ。
風邪を引いたら、薬で身体の免疫系の回復を待つように、
こうした病気は脳の伝達物質に異常があるんだ。
だから、脳の伝達物質が正常になるように、
あるいは正常に戻すための補助として、
投薬治療は意味があるんだ……効くのに時間はかかるけどね」 |
|
清香
「では、他には?」 |
|
光一
「やはり『認知療法』が重要になってくるね。
そもそも大事な事にだ、
『強迫観念』と『強迫行為』には意味が無いんだ。
…………と言う事を、気付かせ、
『こんなに何度も手を洗う必要は無いんだ』
『何度もカギの確認をする必要は無いんだ』と、
考え方を定着させていくんだよ。
そうすることで、強迫性の軽減が行われるようにするんだ」 |
|
鳴島
「なんか、ガマン大会みたいで……
身も蓋もないような感じなんですけど……」 |
|
光一
「まあ、そうなんだけどね。
今まで10回手を洗っていたのを、9回にした……
それを、8回、7回と少しずつ変えていくことが重要なんだね。
無理のない範囲で、少しずつ慣れていく。
『強迫行為』の回数を減らす事が出来るようになると、
『強迫観念』が意味の無い、大したことではない
そういう風に思える日が、やがて来る」 |
|
清香
「ただ、本人は不安・不快感を強く持っているから、
そうした行為に及んでいるんですよね?
ただ『その行為に意味は無いから、止めなさい』
って言って通じるものですか?」 |
|
光一
「そこが難しい。『止めなさい!』と言われても、
不安・不快感があるので、そのストレスから逃れるために、
『強迫行為』に走っているんだからね。
『強迫行為』を止める事で、余計にストレスがたまり、
『強迫観念』がますます強まるジレンマがある。
やはり『認知療法』に関して…………
良い心療内科・精神科にドクターと巡り会える事が
結構大きな要素にもなってくるかもしれない」 |
|
鳴島
「う……ガマン大会なんて言っちゃったけど、
難しい問題ですねぇ…………」 |
|
光一
「そう。
そしてまた、うつ病に通じる部分があるんだけど、
重要なのは…………
『自分の行動は、自分の考えで動く事』
『自分の行動に責任を取れる事』
『何の考えに基づいて行動すべきか、自我を確立する事』
こうした事がとても重要になってくるんだ」 |
|
鳴島
「これも以前の話に通じていますよねぇ?
自分の考えを持てていないというかぁ……
自分の考えを貫けないというかぁ、
何をしてもダメと思い込んでしまうところというかぁ」 |
|
清香
「マスターが以前言っていましたね。
『周囲の評価のみで動いてしまう』
『周囲の人たちの意見を、自分の考えだと思い込む』
『自分の心の在り方を脇に置いて、周囲を優先する』
こういう人が幼少期から作られてしまっているとか、
こういう人は生真面目で、うつ病などになりやすいと」 |
|
光一
「うん。やはりね…………
『〜だ、でも〜』……つまりは、
『Yes,But思考構造』が表れているんだ。
『強迫性障害』を治療するにあたって、
『手を洗う回数を減らしていきましょう』と医者が勧めても、
『減らすべきとは分かってるんです、でも、出来ません』
ってなる構造があるんだ」 |
|
清香
「前回は『依存症』についての話でしたが、
この『強迫性障害』って似ていませんか?」 |
|
光一
「そうだね。根底に通じるものはある。
例えば前回の例で言うと、
『アルコール依存症』は一種の
『強迫行為』ともとれるよね。
ストレスや不安・不快感から逃避するために、お酒を使う。
飲んでいる本人は…………
『お酒を飲んでもダメだ! 解決にはならない!』
と分かっているのに、お酒に依存してしまう。
分かっているけど止められない。
止めた時の不安に耐えられない病気なんだ。
『強迫観念』……不安・不快感の持続は、
各種依存症や、今回の『強迫行為』、『不安障害』を引き起こす
そうした根源となってしまう事がありうる」 |
|
鳴島
「でも、そうしたストレス・不安・不快感は、
本人の思考構造を改善しないと根本解決にならない
…………そういう話でしたよねぇ?
前回の依存症の話はそうだったと思いますがぁ」 |
|
光一
「そう。だからこそ、
『〜だ。でも〜』と否定する思考様式ではなく、
『〜ですね!』と考えを切り替える方向の治療を行う事。
また、『〜しなければいけない』
というストレスをためる思考様式ではなく、
『〜したい』というストレスをためない思考様式を
自分自身に定着させる事が大事なんだ」 |
|
清香
「色々なところで通底するものがあるんですね。
『〜したい』という思考・行動様式と
『〜ですね』という思考・行動様式」 |
|
光一
「やはり、思考様式がどうしてそうなったのか……
幼い頃から育ってきた環境もあるだろうし、
大きな失敗経験・喪失体験など、
そうした辛い体験が重なって、
ストレスがたまっていく事が、
良くない方の思考様式に固めてしまっている
そうした可能性を否定はできないね」 |
|
鳴島
「こういう病気にかかる人が100万人を超えているなんて……」 |
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光一
「双極性障害などの、うつ病患者は100万人以上いるが、
今回話をした『強迫性障害』については、
人口の2パーセント程度と言われているね」 |
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清香
「……ということは日本では……
1億2700万人の内……250万人!?」 |
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光一
「潜在的にはその程度の人数がいるとは考えられる。
まあ、うつ病患者と重複する人もいるだろうけどね。
クリニックなどでの受診で把握できている人数は
大体100万人位。だから、珍しい病気ではないんだ」 |
|
鳴島
「なるほど。うつ病患者数も100万人以上、
強迫性障害も100万人以上…………
それだけいたら、どこにでもいるって事ですよね」 |
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光一
「そう。だから、そういう症状の自分について、
自分だけを責めて苦しむ事は無いんだ。
『自分は普通の人と違って、異常だ!』
…………なんて1人で悩まない事さ。
『自分以外にも苦しんでい人がいる』
『病気なんだから恥ずかしいことじゃない、
医者に行ってみよう。治せる病気なんだ』
そういう風に考えて、治療するように考えたらどうだろう。
肝要な事は『自分の人生、大事に生きたい』ということさ」 |
|
清香
「そうですね」 |
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光一
「あ、最後になるけど…………
綾香君のイラストをいただいていたんだ♪」 |
『鳴島綾香水着イラスト、2012年夏』
(清水ももこ様より)
|
|
鳴島
「ももこさん、いつも私のイラストをありがとうございますぅ」 |
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光一
「いやー、いつ見ても素敵なおっぱい……
やはり巨乳というのはロマンに溢れているね」 |
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清香
「……………………
やっぱり巨乳じゃないとダメですか?」 |
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光一
「へ?」 |
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鳴島
「さ、さや……清香? 目が怖いんだけど……」 |
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清香
「私も巨乳になってやるー!!
巨乳じゃないと、ダメなんだ……女としてダメなんだ!
お姉ちゃんが巨乳なのに、妹の私が小さいなんて
おかしいんだーーー!!
ちょっとそこのスーパーで
牛乳買い占めて来る!!」 |
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光一
「清香君……って、行っちゃったよ……
まだ仕事中なんだけど…………」 |
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鳴島
「マスター、あれも『強迫観念』とか『強迫行為』
…………なんですかねぇ?」 |
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光一
「極端に行き過ぎれば、まあそういうことかなあ…………」 |