9/12(水)
栄養療法その1……うつ病と食生活、脳内の神経伝達物質の関係

光一

……………………
鳴島

まぁ、なんと言いましょうかぁ。

マスターもとうとう、

年齢相応の扱いをされるようになりましたねぇ
光一

誰が年齢相応かね!!

私はまだ31歳10ヶ月弱足らずの若者だぞ!

それを……………………
清香

小学生に『おじちゃん』って呼ばれたのが、

余程にショックだったと…………
光一

当たり前じゃないかね。

人生で初めて『おじちゃん』と呼ばれた
鳴島

三十路の人なんてぇ、

小学生から見れば、おじちゃんですよぉ
光一

だとしたら君は、おばちゃんではないかね
鳴島

私はまだ29歳ですよぉ!!

三十路にはなっていません!!
清香

…………大して変わらない…………
光一

それと私は、体内年齢は26〜27歳だからね!

君の実年齢よりも若いからね!!
鳴島

そこの年齢と比較するの自体おかしいですよねぇ?
清香

まあ、でも……実年齢よりも6歳位若い。

よく実体以上の若さを保ってますね、マスター
光一

物言いには引っかかりを感じるが、

今回から2回続けて話す予定の

『栄養療法』と関係してくるかな。

私もこの休職中の半年で、体内年齢が6歳若返った。

栄養療法とスポーツ療法の効果を実感してる
鳴島

今回も精神疾患シリーズの話ですか?
光一

そう。

栄養療法は重要な側面を持っているから。2回連続でやる
清香

今までの精神疾患シリーズの話は以下の通りです。

うつ病:『(その1その2その3)』

依存症:『(その1)』、

強迫性障害:『(その1)』、

不安障害:『(その1)』
鳴島

で、どういう話なんですかぁ?
光一

うん。まず確認しておく事なんだけど、

うつ病の一般的な治療法は『投薬治療』なんだ。

とりわけ、セロトニンの働きを高める

『SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)』が知られる
鳴島

前回も前々回も話に出てきましたねぇ
光一

今回から栄養療法の話をするわけだけど、

これは実はダイエットなどにも関連するので、

適度に痩せたい願望のある人にも向けられる話。

後、近年増えている生活習慣病や肥満についても、

適応できる話なので、精神疾患と関連が無い人にも

まあ、一般の人にも向いた話と言えるかな
鳴島

ほぉー、ダイエット!!
清香

…………ダイエットって、

痩せるための食事って思われがちですよね
光一

あれは誤りだね。ダイエットというのは一般的な食事を指す。

あるいは治療のための特別食を指す言葉であって、

痩せる事そのものではないはずなんだが……。

痩せる事を目的化したダイエットが、

うつ病を引き起こす可能性についても、

この2回の栄養療法の中で触れる事にしよう。

この2回はかなり科学的な話になるわけだ
鳴島

う…………
清香

お姉ちゃん、ダイエットって…………

痩せる食事としか思ってなかったでしょう
鳴島

ぁ……がぁ…………
光一

まず、うつ病がどうして起こるのか…………

今までは環境その他の要因を話していたけど、

人間の脳内の神経伝達物質がどうなっているかの観点から、

今回は話そう。栄養療法の重要な事を認識してもらうために
清香

脳内伝達物質?
光一

そう。人間の考え・感情の高ぶりや抑制・欲求など、

これは脳がつかさどっている……事は理解できるよね?
鳴島

それくらいは分かりますよぉ♪
光一

よかった、綾香君の頭でも分かるか
鳴島

どういう意味ですかぁ!!
光一

このように怒る……という感情の発露も、

脳内の伝達物質の働きによるものなんだ。

人間は理性を持つ生き物と言われるが、

理性でもなんでも、コントロールしているのは脳なんだね
清香

そうですね。何かを覚えるのも脳ですし、

身体を動かすのも全部、脳からの指令なんですよね
光一

と言う事は、脳の働きをつかさどる、

脳内の神経伝達物質が、うつ病にとって非常に重要な要素。

…………という事は容易に理解が出来るね
鳴島

まあ、そう言われるとそうですね。

単なる感情論で片付ける人もいますけどぉ、

そうではないですよねぇ
光一

まず、重要な脳内の神経伝達物質について覚えてもらおう。

一応基本的な話のベースは、

うつ病がどうして起こるか? 脳がどうなっているか?

脳の問題について、栄養学の観点では?

ということだからね。念のため確認しておくね
清香

伝達物質……何があるんですか?
光一

じゃあ、綾香君を使って実験をしてみよう。

人間の感情がどう移行するのかを見てもらって、

そこに脳内の神経伝達物質がどう絡むのかを説明して、

うつ病とは何か? 栄養療法とは何かについて理解してもらおう
清香

実例としてですか? はい、どうぞ
鳴島

何それ!?

私の意志を無視して勝手に話が進んでる!

まるで私をモルモット扱いですよね!?
光一

はいはい。無駄口はそこまで。

綾香君、お店の伝票整理お願いするね
鳴島

えっ、あ、はーい
光一

……………………
鳴島

……………………
清香

お姉ちゃんが仕事に集中してますね
光一

珍しい事だね
鳴島

…………と、終わったー。

お、たった10分でこれだけの伝票整理が出来るなんて!

私、すっごーい!!
清香

仕事終わって喜ぶどころか、

自分をほめてますね
光一

仕事をやり遂げた達成感と興奮が見てとれるね
鳴島

…………と、マスター、仕事終わりましたよぉ
光一

ありがと。

と、さっきあれだけ興奮していた綾香君が、

もうすっかり冷静というか平静になっているよね
清香

そうですね。

興奮に対するブレーキがかかったみたいですね
鳴島

2人してなんですかぁ…………

私をじろじろ観察してぇ…………
光一

では、仕事を与えられてから終わって報告するまで。

ここまでの綾香君の感情について、

脳内の神経伝達物質の関係で説明しよう
鳴島

なんか、私……良いようにダシにされた気が
光一

1.『ノルアドレナリン』について。

これは、仕事など何かに集中している時に分泌される脳内物質
清香

なるほど。いつもはうるさいお姉ちゃんが、

黙々と伝票整理していた集中力に表れてるんですね
光一

2.『ドーパミン』について。

これは何か仕事等を成し遂げて、

達成感や喜びを感じる時に分泌される
清香

仕事が終わった後のお姉ちゃん、

確かに喜んでいましたよねぇ
光一

3.『GABA(γ-アミノ酪酸)』について。

これは、『ノルアドレナリン』『ドーパミン』などに見られる、

興奮系の脳内神経伝達物質の働きを抑制するブレーキ役ね
清香

確かに仕事終わって報告した時には、

いつも通りの平静さに戻っていましたね
光一

4.『セロトニン』について。

今までの1〜3の興奮系・抑制系の働きを

うまく調整するのが、この脳内神経伝達物質ね
清香

確かにずっと集中し通しでも、興奮しっぱなしでも、

あるいは逆にブレーキをかけ過ぎて、集中できない、喜びも感じないなら、

これは問題ですもんね……その調整役ですか
鳴島

あれ? 『セロトニン』って今まで出て来ていた、

『SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)』の

あの『セロトニン』ですかぁ?
光一

そう。ご名答。

なので、この後に私が言いたい事は分かるかな?
鳴島

うつ病の要因で、脳内の事に関して言えば、

『セロトニン』がうまく分泌されないから、

調整役がいなくて、

興奮し通しで感情のブレーキが効かなかったり、

あるいは感情のブレーキがかかりすぎているって事ですかぁ?
光一

うん。そういう事。

うつ病って言うのは、

心身のバランスを調整する『セロトニン』の不足が

一因と考えられているんだ
清香

そこで度々、薬物療法の話になると、

『SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)』

が出てくるわけですか
光一

そういう事。

『SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)』

について簡単に言うと、

『セロトニン』の不足を抑え込む役割を持つ薬なんだ。

簡単に言うと、『セロトニンの再取り込み』というのがあって、

時間が経つと脳内の『セロトニン』の量は減っていくんだ。

その減っていくのを阻害する薬なんだね
鳴島

『セロトニン』が減るとどうなるんですかぁ?
光一

通常の人は『セロトニン』が多く存在し、分泌されるんだが、

うつ病の人はこれが不足して、さらに減少するんだ。

よって、『ノルアドレナリン』『ドーパミン』『GABA』などの脳内神経伝達物質を

調整する物質……『セロトニン』が減少するので、

感情調整がうまくいかずに、うつ病になってしまうんだね。

これが脳内状況における、うつ病の簡単な説明になるかな
清香

じゃあ、その『SSRI』を服用していれば

うつ病は良くなるんですか?
光一

効くのに2〜4ヶ月など時間がかかるとも言われるが、

症状を軽減したり、快方に向かわせる効果はあるよ。

ただし、そうした一般的な投薬治療のみでは、

うつ病が改善する人は、残念だけど多数派ではないようだ
鳴島

何でですかぁ?

『セロトニン』が減る事を抑える薬を飲んでいれば、

脳の働きが普通の人のように戻るのではぁ?
光一

『SSRI』に代表される抗うつ薬によって、

『セロトニン』の分泌量が増えるわけではないからだよ
鳴島

え?
光一

いや、うつ病の人というのは、『セロトニン』があまり分泌されない。

増えないのに減少するから、減少するのを抑えるのに、

『SSRI』を服用しているわけでしょ
清香

つまり、減るのは抑えたけれども、

『セロトニン』を増やす方法を採らないと、

結局は完治しない可能性があると
光一

そういう事だね。さらに、多用する事で、効き目が悪くなり、

抗うつ薬、抗不安剤、睡眠薬などの服用する薬が増えるケースもある。

結果として、薬に対する依存度が高くなり、

かえって悪化するケースもあるんだ。

最終的には完治して、薬を手放さなくてはいけないんだよ
鳴島

どうして、脳内神経伝達物質の働きが悪くなるんですかねぇ?
光一

それは幾つかの要因があるね。

まず1つには、社会生活でストレスを感じる機会が増えた事。

…………社会環境と人との関係が変わって来た事だね。

うつ病の要因として、そんな事を今まで話してきたけど、

そうすると、脳内では『興奮系』『抑制系』『調整系』の

脳内神経伝達物質のバランスが崩れやすくなるんだ
清香

なるほど
光一

通常の……健康な人というのは、『興奮系』『抑制系』『調整系』の

『ノルアドレナリン』『ドーパミン』『GABA』『セロトニン』が

バランス良く脳内で分泌されているんだよ。

そうした状態を、『心や感情が安定した状態』というわけだ
鳴島

それが崩れて、『心や感情が不安定な状態』になったのが、

うつ病ということですかぁ?
光一

そういう事だね。脳内神経伝達物質のアンバランスが、

精神的なイライラ・焦燥感・不安・落ち込みなどなど

うつ病に見られる諸症状に繋がってしまうわけだ。

よって、うつ病というのは、

『怠け』『根性無し』などの気分屋さんではなく、

極めて科学的な病気なんだという事を重ねて言っておこう
清香

で、重要なのは今、

『セロトニン』を増やす話ですよね?
光一

もっと正確な言い方をすれば、

各種脳内神経伝達物質の分泌量が増え、かつ、

安定的になるためには、どうするかという話ね。

その事によって、感情を安定させ、うつ病を治すわけだ
鳴島

それが、『栄養療法』とどう関係するんですかぁ?
光一

それはね…………

…………綾香君は、おっぱい大きいよね?
鳴島

はあっ!?
光一

何カップ? F……もしかしてGとか?

どうしてそんな大きくなったの?
鳴島

セ、セ、セ、セクハラじゃないですかぁ!!
光一

セクハラとは心外な!!

私は純粋に、人間の成長に関する話をしているよ。

おっぱいの中には何が詰まってるの?

空気なわけないよね? 何? 何?
鳴島

し、知りませんよぉ!!
光一

と、これ以上追及すると、警察を呼ばれそうなので……

人間は成長する上で各種栄養素を必要としている。

タンパク質・各種ビタミン群がこれに当たる。

また、カルシウム・マグネシウム・亜鉛などの

微量ミネラル群……これらを摂取する事で成長し、

また身体を維持しているのは、

誰でもうなづける事だよね?
清香

そうですね。

お姉ちゃんの、卑しい程大きな胸も、

そうやって出来上がってきたわけですね
鳴島

何で何度も私の胸の話を出すの!?
光一

まず、うつ病について……多くの人に関して、

結論から述べるとね、

『脳に必要な栄養素の摂取が不足している』

ということなんだよ。

成長と身体の維持には栄養素が必要だが、

一部の栄養素について、不足しているんだ。

これを日々の食事で改善する事が重要になる
清香

栄養が不足?
光一

そう。不足している。多くの現代人に当てはまるが。

なので、ストレスその他で脳内神経伝達物質のバランスが崩れると、

その分泌のバランスを取り戻すことが非常に難しいとも言える
鳴島

でも、今の日本人で餓死したり、

栄養失調になっている人って、

…………基本的にいないですよぉ
光一

その点を疑問に感じる人が多いかもしれない。

なので、今回はそこについて重点的に話をしよう。

ちなみにこの『栄養療法』は

オーソモレキュラー療法』とも言うんだ。

この治療法を採用しているクリニックが、

上記リンクから、都道府県別に検索できるので、

医者を求めてさまよっている人がいれば、参考までに
清香

全国に沢山、心療内科や精神科はあると思いますが、

探してみると『栄養療法』を採用しているクリニックは

そんなに多くは無いんですね
光一

そうだね。日本ではまだ少ないみたいだね。

で、今回と次回の栄養療法に関する

私の話は、日本での提唱者でもある、

溝口徹先生(新宿溝口クリニック)の話がベースなので、

興味がある方は彼の著作やセミナーも

読んだり出てみても良いと思う
鳴島

まず、

『栄養療法(オーソモレキュラー療法)』って何ですかぁ?
光一

薬物の使用を出来るだけ避けて、

食事やサプリメントによって症状の回復を図る療法だね。

薬物は副作用や多量化のリスクを持つが、

栄養のバランスを整える治療は副作用が無い
清香

つまり、うつ病に対するスタンスが、

薬物よりも栄養に重きを置いている治療法という事ですか?
光一

そう。

それは完治後の生活スタイルそのものにも関わるね。

『うつ病は栄養素の欠乏によって引き起こされる』

というのが根底理解にあるのさ
鳴島

それで食事の仕方を変えていくと?
光一

冒頭にダイエットなど……うんぬんと述べたが、

食事の改善をする事で、

体質の根本改善が促せるため、

うつ病の治療に限らず、

生活習慣病や肥満などの改善にも役立つ……って事さ
清香

でも、お姉ちゃんが先ほど言ったように、

今の日本人で餓死者ってほぼいないですよね?

なのに、うつ病は栄養素の欠乏によって引き起こされるとは、

どういう事ですか?
光一

今の日本人の食事をよく観察してみよう。

確かに、身体を維持するためだけなら、

摂取カロリー量は足りているかもね。

いや、カロリーベースだけなら、過剰に摂取している。

ゆえに、生活習慣病や肥満の温床にもなっている
鳴島

?????

もうちょっと分かりやすく言ってもらえませんかぁ?
光一

では、私達が基本的に毎日食べるものを想定しよう。

白米・パン・ラーメンにパスタなどの麺類など、

これを多くの人は主食にしているよね?

つまりは、米・麦を原材料とした加工食品だ
清香

まあ、そうですね
光一

さて、今の日本人はあまりにも忙しい。

サラリーマンなどは、朝食や昼食をどうしているだろう……
鳴島

朝食はパンを適当に焼いて2〜3枚食べたり、

昼食は忙しいので、

おにぎり2〜3個や、サンドイッチなどですかね
光一

そういう人を見てどう思う?
鳴島

あんまり食事のバランスが良くない気が……
光一

子供達も同じだ。とにかく今の日本は余裕が無くなった。

親が共働き、かつ忙しくなったため、パンだけの朝食だったり、

あるいはパンや白米に代表される

炭水化物を日常的に食べ慣らされているね。

食卓が非常に貧しくなっているんだ。

今日の朝食もメインのパンのみとか……そんな感じね
清香

それは否定できないかもしれません
光一

つまりね、今の日本人の生活全体は、

ストレスが過剰な忙しい社会。

よって、脳内の神経伝達物質が不安定になりやすいんだ。

なのに、食事は簡単に出来てしまう、あるいは食べられる

炭水化物中心メニューになっている。

何が言いたいか分かるかい?
清香

生きている上で必要なカロリーは十分に摂取してるけど、

不足する栄養素が存在しているって事ですか?
光一

そう。…………もっと言うとね、

お米もパンも食べる必要は無いんだ。

人間にとって炭水化物は根本的に不必要だ。

次回話す『低血糖症』の観点からすれば、

これは食卓から外すべきなんだ
鳴島

え!?
光一

人間の歴史を振り返れば、

炭水化物が不要な事は、容易に理解できる。

人間は太古の昔や、古代……中世くらいまでは、

元々、人間はお米・麦由来の炭水化物ではなく、

肉・草木摂取中心の生活をしてたんだ。

炭水化物がメニューのメインになった事で、

単位面積当たりのカロリー摂取可能量が増えたので、

人口が爆発的に増えて、文明が発展した…………

そういう歴史を我々人類は持っているんだよ
清香

言われてみればそうですね。

昔から稲作をしていたわけでもないですし、

日本人だって、白米ご飯を食べていた人は少数でしたよね
光一

日本でもお米が生活の中心になり始めたのは、

せいぜい400〜500年程度前の事で、

炭水化物が食卓の中心になったのは、

パン・パスタ・麺類が大量に流入して

ライフスタイルが変化した、

この50年以内の事に過ぎないんだ。

まして、玄米ではなく白米になってるよね、今
鳴島

そうなんですかぁ!?

てっきり2000年近く、お米ばっかり食べているものかと
光一

その思い込みは『創られた伝統』だね。事実じゃない。

歴史学的には、故人だが、網野善彦氏が

農耕民・稲作・米文化中心だとされる日本史は誤りであると提唱されていたね。

網野史学とも言うべき体系だが…………

日本は、採取・狩猟・漁労に長らくウェイトがあった社会だったと。

と、この半世紀で日本人は炭水化物をメインに据え、

同時に糖分も過剰摂取するようになった
清香

ケーキとかの洋菓子、戦前に食べていた人は

そんなにいなかったはずですもんね
光一

洋菓子に限らなくても良い。

日常的に多くの人が口にする、ジュースはどうだい?

缶コーヒーに一体どれだけの砂糖が入っていると思う?

アクエリアスやポカリスウェットにどれだけ砂糖が入ってる?

適当にコンビニで買ってしまうお菓子に、

一体どれだけの砂糖が入っていると思う?

日常的に砂糖漬けにされているんだよ……

この糖質の過剰摂取については、

次回に『低血糖症』という事で触れるから、

今日はこれ以上深く入らないでおこう
鳴島

じゃあ、話を戻すとして…………

結局のところ何を食べるべきなんですかぁ?
光一

さっき、脳内神経伝達物質の話をしたよね?

どの伝達物質も、『タンパク質を主原料』とし、

『脳内でビタミン・ミネラルが関与して合成』されるんだ
清香

そこに『栄養療法』の解決方法があるということですね
光一

先ほどの脳内神経伝達物質で具体例を挙げよう。

まず、いずれにしても主原料は『タンパク質』。

『ノルアドレナリン』はビタミンCや銅が必要。

『ドーパミン』『GABA』は合成過程にビタミンB6が必要。

『セロトニン』は葉酸・ナイアシン・鉄・ビタミンB6が必要。

これらのビタミン群やミネラル群が十分摂取されていないと、

『セロトニン』の分泌量が減少するわけだ
清香

『セロトニン』の分泌量が減ってくれば、

うつ病の原因となってしまう
光一

しかも現代社会はストレスが非常にかかる社会だ。

競争社会・先の見えない社会・人との関係が希薄な社会。

脳内の神経伝達物質が十分に合成できない食生活となり、

さらにストレスがかかれば、うつ病患者は増えるし、

なかなか治るのも難しいよね
鳴島

つまり、うつ病の解決のためには栄養的には、

タンパク質とビタミン豊富な食生活に改めるべき……

という事なんですね?
光一

そういう事だね。

炭水化物を排除し、糖分も排除しよう。

社会は確かに豊かになって、多くの人は食べ物に困っていない。

ただし、満ち足りているのはカロリーだけで、

ビタミン・ミネラルなど、

微量栄養素は十分に摂取されていない。

タンパク質だけ摂取してもダメなんだ
清香

自分もそうですけど、多くの家庭…………

白米ご飯やパン、麺類、砂糖が中心の食生活ですね
光一

だからこそ、相対的に脳に必要な

タンパク質・ビタミンなどの摂取量が減少しているんだ。

栄養素の不足が慢性化すると、

脳内の神経伝達物質の合成が妨げられて、

精神面でのアンバランスに繋がってしまうわけだ。

『栄養療法』が『うつ病の原因は食べ物にある』

と説くのは、そのためなんだね
鳴島

なるほど
光一

現代社会があまりに忙しく、

食事にしっかり時間を割けないというのも、

簡単に摂取できる炭水化物中心食卓に

シフトさせていると言えるよね。

夜遅くまで残業で、おにぎり片手に頑張る人……

あるいはカップ麺で出来るだけ食事時間を減らす人、

今の社会では珍しくも無いよね?
清香

そうですね。朝・昼・晩、いずれも

おにぎりやサンドイッチ、カップ麺ばっかりって人、

結構多いですよね
光一

日本でコンビニが24時間営業になり、全国展開され、

おにぎり、カップ麺やサンドイッチなど、

簡易な食事がどこでも提供されて

自然なものになってしまった事も大きいだろうね。

これらはいずれもこの30年程度の事なんだ。

私が子供の頃なんて、コンビニ自体がほとんど無かった
鳴島

確かに……スーパーに寄れば、食材をそろえて、

しっかり料理もしますけどぉ…………

コンビニがあれば、時間を惜しんで

簡易な食事を選択しがちですよねぇ。

まして、深夜残業などになると、

スーパーも開いていませんしぃ
光一

しかも、頭が疲れるというので、

チョコやケーキなどのスイーツと呼ばれる

甘い物がもてはやされて、どんどん売れるわけだ。

糖分の過剰摂取になってしまい、

やはり、タンパク質・ビタミン・ミネラルが

どうにも追いやられてしまっているね。

今日既に2回述べたけど『低血糖症』という、

うつ病と症状が類似する、

別の疾患を生みかねないんだが。

まあ、それは次回の話にしよう
鳴島

じゃあ、次回は、具体的に何の話をしますかぁ?
光一

今日は『栄養療法(オーソモレキュラー)』の存在についてと、

うつ病と脳内の神経伝達物質の関係、

脳内の神経伝達物質の合成過程について話をしたからね。

次回は、具体的にどういう食べ物を摂るべきか。

また、栄養不足である事をどう判定すべきか。

また、うつ病と類似する症状を持つ『低血糖症』

これらについて話をする予定だよ。

栄養の話はこの2回でとりあえず……にしよう
鳴島

はーい♪
光一

と…………

今日からサイトTOPのイラストに使わせて貰ってるんだが、

綾香君のイラストをいただきました!!





atさんから貰った、『鳴島綾香イラスト……MS-06S』

鳴島綾香イラスト……MS06-S
※縮小前は上記ページにあります

(at様より)





光一

atさん、ありがとうございました!!

優しい視線の綾香君で、

カフェのウェイトレスというかは、

保育園の保育士さんみたいです♪

ちなみに、イラストを見た私の嫁も絶賛でした♪
鳴島

まさに、私そのもの、ありがとうございますぅ!!
清香

仕事をさぼって、

盗み食いをしている人のセリフとは思えないけど
鳴島

なあっ!?
光一

なおかつ、

『MS-06S』と……指揮官専用ザクUの刺繍入り、

赤いエプロンから、『赤い彗星のシャア』を連想させるあたり、

遊び心まで満載されております!!
清香

ともあれ…………


光一&鳴島&清香

ありがとうございました!!

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